白旗山、上郡アルプス 播磨の山城跡を訪ねて
- GPS
- 05:55
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 781m
- 下り
- 801m
コースタイム
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 5:54
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
下山後JR上郡駅から乗車 |
写真
感想
2023年も押し詰まってきた。思ったより捗らなかったふるさと兵庫100山の目標を一つでもと思い、播磨の一番西にポツンと残っていた白旗山と近くの上郡アルプスの隅っこだけを歩いてみた。
JRの上郡駅で降り、初めて乗車する智頭急行線のホームへ。上郡と智頭の間を結ぶ地方線だが、山陽本線から伯備線にショートカットできることから鳥取行きのJR特急はくとが走る珍しい線でもある。
特に鉄道ファンという訳では無いが、こうしたローカル線に乗って車窓を眺めるのもなかなか楽しいものだ。
上郡駅から二つ目の河野原円心という面白い名前の駅で自分一人だけが下車。円心というのは南北朝期に建武の新政で功を上げ、播磨守護職になった赤松円心の名前からとられたもので白旗山に白旗城を築いた人物でもあった。後年、西に逃れた足利尊氏に味方し、新田義貞の大軍勢をここ白旗城で足止めして室町幕府の誕生にも貢献したそうで、大軍勢に攻められても落ちなかった城として「落ちない城」の名前を付けられたそうだ。そんなことでホームに降り立ったところから幟やら看板やらが沢山建てられ、登山口までも整備された標識に導かれて30分ほどでたどり着けた。やはり看板と幟のたつ木戸を開けて山へ入る。
その昔、武士たちが行き来したであろう山道を登り、二の丸跡、本丸跡の山頂へとたどり着く。今はただ小広くなった何もない場所で、樹木に囲まれてあまり展望も無かったが、何となく過ぎ去った時代の流れを感じさせる場所でもあった。
登ってきた道を戻って麓へ。次の上郡アルプスの登山口は上郡駅の近くである。もう一度駅へ戻って鉄道で移動ということも考えられたが、1時間か2時間に一本しか走らないローカル線ということを思い出し、のんびりと次の登山口まで歩くことにした。千種川沿いに走る国道の歩道を歩くと白鷺が飛び鴨が泳ぐ川面を見ることもでき、徐々に近づく生駒山から連なる上郡アルプスの山並みを眺めることもでき、なかなか楽しい時間だった。
駒山城址へ登る羽山登山口から上郡アルプスの標識に従って歩く。他の人のレコにもあった案内標識なども確認しながらそれほど急でもない岩尾根を登る。登るに連れて上郡の町を見下ろせるようになり景色を楽しみながら歩くこともできた。
この駒山城も赤松氏の白旗城の出城の一つだったようである。生駒山の山上にかつて築かれた駒山城の本丸や二の丸、堀切などの跡を巡りながら大鳥山へ。上郡アルプスというのはこの先も鍜冶山、鳳凰山と続いていくようだが、この日は時間も遅くなりそうなので、大鳥山から南側の下る尾根伝いに上郡駅へ下山することにした。こちら側の尾根もやはり岩尾根で小さなアップダウンを繰り返しつつ途中の大観峰、小美女平、羽山三角点などの展望ポイントを繋いで丹東へ下山した。
考えてみれば2年ほど前から播磨の山々を歩いてきたがその殆どにかつて山城があった。今回は寄ることはできなかったが、この近くの作用町には尼子氏再興のために戦った山中鹿之助の上月城などもあり、城好きの方々にとってはたまらないエリアなのかもしれないなあなどと考えた一日だった。
【2023年の山行 41回目】
今回の歩行距離:16.8km 2023年の累積距離:653.6km
今回の累積標高:1,040m 2023年の累積標高:56,125m
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