会津駒ヶ岳
天候 | 高曇り時々薄日 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
写真
感想
暖冬傾向で雪が少ない。夏道のある山しか難しい。前々日から前日にかけJPCZが奥只見を直撃。白馬方面はほぼ降雪なし。山に入るには降りすぎも地獄なので、20センチほどの檜枝岐エリアへ。厳冬期は初めて。ヤブは埋まりきってないだろうから、快適に滑れる斜面は期待せず、リハビリと割り切って臨んだ。
明るくなった7時にスタート。車道から新雪があり、シール登行可能だった。登りで板を外したのは取り付きの階段だけだった。雪はドライで、すねラッセルも足取りは軽快だ。やはり夏道を外せばヤブだらけ。忠実に辿っていく。序盤は斜度も急で息も上がったが、尾根が広くなってからはペースを上げすぎないように意識した。
2時間、3時間と森の中を黙々と進むが、足が鈍くなるという感覚はなかった。登りで酷使する「遅筋」は普段から使っているのもあって、落ちにくい筋肉なのだそう。実に半年ぶりの山行だ。標高差1200Mをソロラッセルなので疲労による敗退もありうると考えていたが、うれしい誤算だった。
1800M付近でまっさらな山頂東南面がそびえるのが見える。久しぶりに間近に見る雪山は、やはり美しいと感じた。ここからさらに雪が深くなり、ペースも落ちるが足は動く。水平移動で左股関節が少し痛むのが気になるが、山頂まで行けそうだ。暗くなる前に戻るには、あとは時間との勝負。山の上の積雪深はゆうに50センチはは超えており、多少の沈降はあったがつぼ足なら底なし沼である。下手な転倒は埋没死の危険性もある。
最後は300M上げるのに2時間もかかったが、タイムリミットぎりぎりの14時に登頂。燧ヶ岳や奥只見方面まで視界があり、7時間に及ぶラッセルが報われた気持ちになる。長いはできないので、少しトラバース気味の登り返しが必要になるが、南東面を少し落とすことにした。
深い。深すぎる。後傾にならないとノーズが突き刺さりそうな深さ。スピードもでない。滑りはいまいち。だがそんなことも気にならない。トップまで行けただけで満足感はあった。あとは素早く降りきることに専念する。シールを張り直して夏道に戻る。踏み固められたレールをうまく利用して、スピードに乗る。制限のある滑りだが、これも楽しい。急斜面のつづら降りも何とか耐えてしのぐ。足腰にくるが、スキーは速い。
1300M付近で雪が薄くなり木の根に引っかかって転倒。見極めが遅かった。シートラで慎重に降りていく。途中までボーダー2人組が登ってきていたようだ。その2人組を最後の林道スキーで抜かしてゴールイン。素晴らしいリハビリトレーニングだった。
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