八ヶ岳冬山 東天狗岳・中山・茶臼山・縞枯山
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- GPS
- 12:58
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 973m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 4:05
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 6:02
天候 | 快晴。 初日稜線で風速20-30m 2日目東天狗岳山頂で8-9m |
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過去天気図(気象庁) | 2023年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
渋の湯から八方台分岐まではほぼ雪なし。その先徐々に現れ、黒百合への沢筋の道は凍結していてチェーンスパイク必須。 黒百合ヒュッテから天狗岳の間も雪は少なく、チェーンスパイクで行ける。 中山峠からの稜線は地面が露出している箇所あり。中山周辺は雪山の趣き。 高見石小屋から白駒池までの比較的なだらかな道は、まあまあ。白駒池から麦草峠までは、木道は露出している。 麦草峠から茶臼山は、最初は雪少な目。やがて雪山の様相。 茶臼山からの下りは北斜面とあって雪たっぷり。鞍部の木が枯れた場所は流石に。縞枯山展望台付近岩場。 縞枯山山頂とその下りは北側で雪いっぱい。雨池峠からロープウェイ山頂駅までは雪少なし。 |
その他周辺情報 | 茅野駅の立ち食い蕎麦。今回は、食いたかったなぁ |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
靴下
グローブ(軍手)
防寒着
雨具(カッパ・帰りの傘)
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
サングラス
ツェルト
トレッキングポール
カメラ
携帯バッテリー
サブバッグ
軽アイゼン
下山後に履き替える靴
心拍数計
サーモスにお湯
わかん
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感想
さて、今日は。ソロで今季初めての雪山八ヶ岳へ。ボルダリングで痛めた右の肋軟骨にちと不安がある。けれども、バックベントにして腹圧を掛けるとポクっと音がして元に戻るし、別状はないだろう。
黒百合ヒュッテはYamatanで支払いを済ませてある。これで、山小屋の作業負担は減ったことだろう。来なければ規定通りに処理すればいいから、no show抑制にもなるだろう。今はランチの営業をしていないという。ワークロードが減り、人を減らしたからなのだろうか。
あずさは、3号車15Bを予約した。隣が荷物置き場で、茅野駅で階段が近い席。ま、今日はバス出てないから、着いて急ぐ必要はないんだけど。
荷物の重量計ったら、16kgあった。靴やアイゼンは履くから、背負うザックはもっと軽かろう。けれども、次は何を置いて行くかを考えないと。
スイカで出れるのは松本までと車内放送で言っていた。そういえは、夏に松本電鉄に乗り換えた時、下車駅と、再びJRの駅に戻ってきた時に窓口での処理が必要で面倒だった。行きの電車の中で車掌に言えば何か予め処理してくれそうだ。
八王子を出る時は晴れていたのに、甲府辺りで気付くと曇ってんなぁ。
ザックのパッキングもうちょっと改善の余地あり。2気室は1気室にしておくべきだった。
八ヶ岳が見えてきた。全然雪がない。近くのハイカーの話では、3cmくらいでほとんど夏道とか。うーむ。わかん要らなかったかな。
タクシーの運転手は、雪がなくて済みませんと何度も謝る。35分ほどで渋の湯に着いた。長距離割引が効いて9,100円のところ9,090円。嬉しいんだがどうなんだか。
確かに、去年アイゼン付けて歩き始めた渋の湯の前は、とても12本爪アイゼンだと雪がまばらで歩きづらそう。それでも、冬靴の底が禿びるのやだし、チェーンスパイク最初から着けることにした。
登り始めは雪が全くと言っていいくらい無い。土のところを選んで歩く。と、なんだか足が斜めになって歩きにくい。雪はないのに足裏に雪の塊は付かないはずだと思って見たら、木の枝がスパイクに刺さっていた。コイツかよ。と取って投げ捨てる。のが何回かあった。雪のないところはチェーンスパイクなしで歩くのがいいみたい。当たり前か。
それでも、八方台分岐辺りから雪が多くなる。唐沢鉱泉分岐に降りて登り始めて少し経つと、ようやく冬山らしくなってきた。沢が凍って氷になっている箇所が現れるようになる。氷の上を歩くと、低い音がして、下が空洞なのがわかる。
どこまで続くかと思っていても、歩いているといつかは着くもの。2時間半ほどで黒百合ヒュッテ到着。まぁまぁのペースじゃなかろうか。
手続きをした時にカレーの匂いがした。カウンターにもカレーって書いてある。あれ?おかしいな。いまここは軽食やってないはず。聞くと、大々的にやってるというと大変なことになるからヒッソリとやってるらしい。受付のお姉さんはまだここに来て2週間だという。
保冷袋に入れてきたおにぎりと無印のミネストローネ・最近見つけた生姜増量生姜湯でお昼。支度を整えていざ。
上空を強い風が舞う音がしてたからわかってはいたんだけど。稜線に出て実際に測ってみるまでは。で、風速20-30mなのを確認してあえなく撤退。稜線かららの写真を撮るのを忘れて登り返し。何やってんだか。
ヒュッテに戻って缶ビール。ロング缶800円。生ビールは夏季だけなのだそう。お茶をするスペースが、外が見れて静かでいい。電波も割と強いし。WiFiはやってないけど、docomoの機械は入れてるみたい。純米酒きたやつカップもちびちび。ここのスペースには土産物が展示してある。山バッヂをパチリ。
夕食のあと、逗子に住んでいるというご夫婦の旦那さんと黒霧を飲りながら山談義。五龍から劔を裏から観るのが景色良い話や、下の廊下に怪我はないってハナシなど。昔から山をやってる人で、岩稜帯をやるならロープワークは覚えておいた方が良いとアドバイスもらった。下の廊下で怪我はない、ってのは、滑落すると怪我では済まない、って意味。
朝ガスっていて晴れるかちと不安だった。scw予測では9時ごろには晴れる。7時過ぎに天狗岳に出発。ここで痛恨。厳冬期用の手袋持ってきたのに、ヒュッテに忘れた。曇りにくいサングラス持っているのに家に置いてきた。マッタク。
中山峠まではすぐ。稜線に出たら、今日は昨日と違って風の音がしない。一足先に出たご夫婦に追いつく。が、距離を取って追い抜きはしない。慎重に登って行き、岩を超えたところで緑色のロープを超えてしまった。しばらく行って、旦那さんが引き返して来て、道が違うと。下を見ると、どうりで平坦な道が。ショートカットで登山道復帰。ひと登りして、稜線を右に登って行くと山頂標識が見える。
とうちゃーく。ここからの眺めはやはり良い。GoProは音声認識でビデオや写真が撮れるし、iPhoneを出すのは億劫。ひとしきり撮ってアタックザックから風量計。強い瞬間で8-9mだった。
さて、下山。降りるのは登りより慎重に。テント泊縦走の若者パーティとすれ違う。20kgはあろうザックを担いで登ってくる。いやぁ、真似はできんなぁ。こちとら空身に近い。
ヒュッテに戻って支度を整え、挨拶をして表に出る。チェーンスパイクを履いて手袋をはめる。稜線は長くは歩かないから、テムレスはぶら下げておく。
中山峠からの稜線はあっという間。今年は地面が露出している箇所もあり。ラッセル状態で途中で撤退したのが懐かしい。樹林帯の中を抜けて行くと、だんだんと冬山らしくなって来た。中山が見える。ここは、山頂は展望なく、その先の中山展望台からの眺めが良い。
去年はここがラッセルだったけど、今年は岩が露出してる。その分迷わないだろう。ぐるりと撮り、高見石へ。
降った後に、だんだら上りがあったっけ、と思った。地味に効いてくる。と、高見石小屋。ここでキリンレモンを所望。高見石は、雪が少なく、岩を登る感じだったんでパス。白駒池へ降りかけて、その道は比較的険しく、高見石小屋の裏から降りる道がなだらかでお勧めするという標識を見て引き返す。小屋の裏手から左右と進むと、ヤマレコアプリに怒られる。予定ルートはあっちだったらしい。ザックザックと降りて行き、分岐に出て気づいた。この道を来ると、白駒池は通らない。駐車場方面へ向かって、麦草峠へ向かう。ここから再び地味に登り。結構堪える。開けた場所に出ると、今日の宿麦草ヒュッテが見えた。茶臼山は、雪が全くないみたいに見える。
受付を済ませ、部屋に荷物を置く。炬燵!コンセント!広い。あ、充電充電。
土間に戻ってくる。軽食をやっていて、おでん2人前に麦草エール。おでんが来る前にエールは飲んじゃった。と、ここで見たような顔が現れた。お、山の会の。知った顔が続々入ってくる。
おでん到着。真澄で一杯。薪ストーブの前で。
夜の間に肋軟骨がポクってなること幾度もあり。癖になったかなぁ。朝起きてメルヘン街道を下ることを考える。
朝飯食べながら、斜め前の男性と話した。高校の校長をやってるとのこと。登山部の顧問をしていたこともあるとか。コロナ後不登校が増えているという話がでた。高校だけでなく小中学生もそうらしい。思春期で、同級生に揉まれて育つ時期に揉まれてない気がするという。確かにそういうこともあるかもしれない。
ヒュッテの若い女性にメルヘン街道を下った場合の時間を知っているか聞いた。けれど、あまりよく知らないようだった。
支度を整え、挨拶をして外に出る。チェーンスパイクを嵌めて歩き出す。メルヘン街道に出て、一歩二歩アスファルトの上を歩いてみる。アスファルトの上をチェーンスパイクで歩くのは歩きづらい。かといって、冬靴で歩くのはなぁ。途中で凍結したところが出て来たらチェーンスパイク履かないといけないし。
ままよ、と歩いてロープウェイ山頂駅まで行くことにした。歩いている分にはなんともない。茶臼山からこっち南斜面は雪は殆どないってハナシだった。降りてくる人皆そう言った。実際に歩いてみると、そうでもない。確かにないところもあるけど。
茶臼山は、麦草峠からの登りが急登で結構続く。乗り越えると、展望台への標識。眺めが良く、やっぱりこっちに来て良かったと思う。
縞枯山への下りは北側とあって完全に雪道。木が枯れて日差しが入るところは溶けてるけど。登り返しはさほどな急登でもない。登り切ると右手が縞枯山展望台。ちょっとした岩場の向こうに標識が立っている。見渡すと、遠く南アルプスや北アルプスの山々が白く見える。ここからの眺めもいいんだよね。八ヶ岳が間近に見える。
縞枯山山頂自体は展望がない。さっさと降りることにする。とにかくロープウェイ山頂駅へ行くことにした。
雨池峠でロープウェイ山頂駅方面へ。
チェーンスパイクを外して改札に向かうと、下り改札中だった。すぐに切符を売ってもらって乗車。帰りのバスのダイヤを調べると、30分後くらいに出る。ラッキー。これで帰ろう。バス停でザックのなかを殆ど全部空けて帰りの靴を取り出す。履き替えると、なんとも言えない心持ち。やっぱりラクだぁ〜。水もお湯も全部捨て。行動食にと持って来たアミノバイタル甘酒一気飲み。行動中に飲めばいいのにね。
北八ヶ岳ロープウェイ線で、滝の湯バス停でハイカーが1人降りて行った。日帰り入浴あるのだろうか。
さて、茅野駅着。立ち食い蕎麦を一杯、と思ったら、初老の人が、タッチパネルでスタック。やむなく駅コンビニを見ると、峠の釜飯クラフト紙バージョン。残念ながら温かくはないのだけれども。
で、改札を潜ろうとして、電光掲示板で10分遅れのサイン。なんだ、蕎麦食えたじゃん。
ホームで7号車乗車口付近に行って驚いた。昨日麦草ヒュッテで会った山の会の連中とホームで鉢合わせ。
今回も、いい山行だった。
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