3年生追い出し登山2015~マキノ高原~















- GPS
- --:--
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 742m
- 下り
- 735m
コースタイム
- 山行
- 4:06
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 5:52
天候 | 快晴。新緑の中を爽やかな風が吹き抜ける気持ちのいい一日だった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2年前の4月下旬に三年生が新歓ハイクでこの地に来た時には新緑が稜線まで到達していなかったが、今回は5月もさすがに10日となり新緑が稜線まで上がっていた。 三国岳近くの登山道の残雪は一か所を残すのみ。この辺りの季節の進み具合は遅く、カタクリやイワウチワ(トクカワソウ)がまだ咲き誇っていた。 |
写真
装備
個人装備 |
計画書
地図(昭文社)
地図(25000分の1)
タオル
時計
軍手
昼食
行動食
非常食
雨具
水筒
トイレットペーパー
筆記具
サブザック
サブザックカバー
帽子
日焼け止め
サングラス
ビニール袋
コンパス
保険書
(デジカメ)
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感想
長くないようにしたいとは思うけども、どうだか。とにかく、書いてみる。
(難読漢字は下に注あり)
そう、マキノ高原は一年生の新歓ハイクで訪れたところで、バスが高原麓の施設に到着した時は、懐古の念で胸がいっぱいになった。思えば、二年前の自分と、今の自分の中身は、全く違っている。山岳部と出会って、更なる人間像の形成を促してくれた。もし山岳部に所属していなければ……いや、そんな話はしたくないし、してもしょうがない。私は幸せなのだから。それだけで十分じゃないか。――――今、こうしていろいろ考えて、いろいろ山のこと、その生活のこと、協力意識など、多岐に亘る大切な事柄たちを思えているのは、指南し、範を示してくださった、練達の師がいらっしゃるからだ。だが、それは当然こと。何より私の関心と、自由意思を打ち出してくださったことに、この上ない感謝の意を表したい。もちろん、協同してくれた仲間と、頼れる後輩、先輩にも。……仲間は好い。ただ朋友知己となることは、あるいは、緊張感を失い、山の魅力を見失いがちになるかもしれない。しかし、何よりかけて枢要なのは、”山を楽しむ”ことだ。徒に一人で山へ行っても、ただ疲れるだけかもしれない。およそその疲憊は、懶いものだ。対蹠的に、仲間とともに行く登山のあとに得る疲労は、達成感という、美徳をそなえた疲れである。翌日、その互いの努力の産物を、揚々と、笑い合えばよいではないか。
――山の楽しみ方を知る者は、人生の楽しみ方を知っている。
斯く、云っておられた。この箴言には、あらゆる意味が込められている。その意味を、私は天涯、問うであろうか。しかし、少なくとも今は、暗中模索の状態。ただ、私の胸の裡に、自ら光輝するものがあることも、間違いのないことだ。
さて、私は八王子荘あたりでの散会の前、こんなことを述べた。「なんで山に登るのかな」と。あの発言に、少し付け加えをしたい。この問いの投げかけには、私自身、真剣に向き合わなくて良いと思う。漠然と、ただ漠然とでいいのです。ふとした時に、脳裡に浮かぶように、頭の片隅に置いておけば。だって、登山をしている時は、それこそ仲間と歓談したり、疲れていたり、集中して下山していたりしているのです。考える暇なんてありません。だからこそ、ちょっと休憩をしたときなんかに、ふと、空を見上げ、振り返り、山を見、木を見、信頼できる仲間の顔を眺めて、想ってほしいのです。その意味を。その時に、仲間から声を掛けられたら、大いに笑えばよいのです。その笑顔は、答えのない答えに、一歩近づくものなのですから。山は一瞬一瞬、違う顔を見せます。そのことはつまり、自分の視座のありようで、世界は変わるのです。しかしその顔は、時に恐ろしいものでもある。おそらくみな、記憶にあるはず。御嶽山の噴火は、自然の獰猛さ――しかしこれが、自然の役目であり、ありのままの姿――その豹変を、私達に目の当たりにさせた。”自然は友達”だと私は思う。だからこそ、敬虔にかつ注意して、今後の活動は行って欲しい。登山の目的とは、そういう所にも存する。つまり、人間本来の姿に戻ることだ。或いは行き過ぎた現代を離れ、街にひしめく烏合の衆から脱し、自然に生きる一人の人間として、不便さを体験して、そうしてあらゆるものの大切さを学ぶ。「自分はなんて小さな存在なのだろう!」私は偉観、立山連峰の中に佇立し、そう叫びたくなった。小ささを自覚すれば、自己の謙譲を身に着け、同時におごることもなくなる。――実際、こんな人の内面にすごく肉薄して、その改革にまで至る部活動があるだろうか。人間的協調を見出し、年の関係なく肝胆相照らして伍し、将来への可能性へ投企する(道しるべとなる)。この、古典的だが、病魔のごとく跳梁跋扈し、猖獗する現代病に抗する最も良い手立てとなる部活を、個性豊かな、愛する後輩たちに、託す。
(これで完を見てもよかったのだが、これは~引退登山 マキノ高原~の感想文なので、それも拵えようと思う。どうぞ最後までお付き合いください)
今回の山行では、今までの樹木に関する知識に加えて、無知の限りだったが、山行中、敬愛する師範から眼識のある教示を受け、習得したお花の名称についても言及しながら、筆(指)を進めたい。
明朝の頃、私は目が醒めた。時計を見ると、《5:10》。予定していた六時より、幾分も早い。これも緊張のせいだろうか。行きのバスでは、愉しい後輩の二人とともに。最後の山行は、誰も遅刻することなく、欠けることなく、出立できた。誠に嬉しいことだが、なんだか寂寥の思いも、私の心にはあった――これで最後か――しかし寂しさをかかえながらいくのも、浮かばれない、大いに楽しまなければ、そう決然たる意志も。電車内では、みな喋々として、往々にして退屈になってしまう移動時間も、我々の手でなくし、すぐに目的地に到着することが出来た。そしてマキノ高原バスからの景色は、二年前のそれを走馬灯のように思い出させた。その時、心に響く感応と、降車したすぐの変わらぬ光景に抱いた感興は、筆舌に尽くしがたかった。それに、なんといってもその感動に相乗効果をもたらしてくれたのが、吹き荒れた”颶風”であった。というのも、二年前もやはり、激烈な強風が吹いていた。それはそれで、当時は山の自然を肌で感じたわけだが、今回は訓戒になったなにせ、すごく寒かったから。まだ自分は、山の気候をなめていたのだ。――過ちを改めざる是を過ちという(孔子)――しかし自分には、改める機会はもうないようだ。そんなこんなで、集う走り屋たちを横目で見ながら、入山。先ず見えてきたのは、タニウツギ(低木で枝先に紅色の花)。また道すがら振り返ると、田畑、琵琶湖が眼下に。みなさん、時々振り返っていましたか? (第一休憩所までは、アカマツ、ケヤキ、コナラ、ヤマツバキなどが主役だったと思われる。スギはもっと低地に丘陵にあった)第一休憩所から、鉄塔の下で休息をとった粟柄越までの間では、小川が流れ、ブナ林(樹皮がつるっとしていて白い斑点がある、壮観)が出現し、そしてイワカガミがたくさん、見てくれと云わんばかりに主張していました。林床の花を愛でつつも、振り仰ぐと、青々とした葉が、くらっとするほど燦然ときらめいていた。おととしも鉄塔の下で休息をとったので、そこからの眺望も、多重的に感動であった。稜線に達すると、掩蔽物がないせいで、直に颶風を受けながら、赤坂山の頂を踏破! そこから明王の禿や三国山の分水嶺、黒河越まで下りるのですが、しんがりにあの管鮑の交わりとも形容できる、三年生二人が加わり、なんとも愉快でした(往来のブナに加えて、ヒノキが現われていた)。またそこで教わったお花の類は、イカリソウ(形が錨に似ていることから)、イワウチワ、そして初めて見れたカタクリなどが見受けられました。黒河越の林道接続地点での温かいおもてなしは、もちろん、薄々期待していたのですが、はるかに、予想以上でした。一年生もぐるだったとは! だから、その<気持ち>がとても嬉しかったです。最後のまとめの言葉を、ちょっと考えつつ林道を下りきり、ついに登山終了。でも、あの扇には、結構戸惑いました――
人間は、一人では生きられないと云う。実際それは、至当なことで、でも、それを充分に自覚している人は少ない。山の意義は、無限にあるし、深淵だ。でその淵源に、私は足を突っ込んだことになるのだが、私はそれに敢然と意を決し、もう一歩、踏み出したいと、思えた。
※枢要(すうよう)疲憊(ひはい)懶い(ものう)箴言(しんげん)対蹠(たいしょ)光輝(こうき)烏合の衆(うごう)佇立(ちょりつ)肝胆相照らす(かんたんあいて)跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)猖獗(しょうけつ)拵える(こしら)寂寥(せきりょう)喋々(ちょうちょう)感応(かんのう)颶風(ぐふう)激烈(げきれつ)胎動(たいどう)丘陵(きゅうりょう)掩蔽物(えんぺいぶつ)淵源(えんげん)敢然(かんぜん)
ありがとうございました(礼)――再来の可能性あり。
今回は先輩方との最後の山行でした。前日から別に自分が引退するわけじゃないのにそわそわして、眠れなかったりもしました。
電車の中でたくさん今までの山行について話したりして1年経つのは早いなーと思いながらマキノに着きました。バス停を降りてたくさん写真を撮って、春にバーベキュー出来たらいいねって話しながら始まった山行でした。最初の方は一段一段が高い階段をひたすら登って落ち着いた道に入るとおしゃべりしながら木がつくってくれる日陰の道を歩いていきました。今回もたくさんの人とすれ違って挨拶して話しかけてもらったり。この瞬間はとても好きです。
時々出てくる川や滝、小鳥の鳴き声はとても心を癒してくれて疲れが吹っ飛びました。思っていたより花も多くてベビに出会ったりもしました。この季節の木の色は深い色でもなく薄くもなく綺麗な緑色で、特に光が当たっている葉は輝いていました。マキノはどこにいても風が強くて赤坂山へ登頂したときもすごい風だったなーと思い出しました。ここからの下りがキツくてついて行くのに必死でした。前回に引き続き道を間違え1年生が走ってきて教えてくれた時には自分の読図力のなさに反省することを通り越して本当に頼もしい1年生だなと感心してしまいました。お昼ご飯を食べるスペースがなくて、もうみんなお腹空き過ぎて、口々にお腹空いたーっていう話もしながら林道まで歩きました。ここでチョコフォンデュをしました!買い出しの時からドキドキで先輩方にばれないように嘘をついたりなかなか大変でした(笑)
最初ハプニングだらけで申し訳なかったんですけど楽しんでもらえて嬉しかったです!1年生もたくさんお菓子を持ってきてくれて想像以上のものでした!下山してからのミーティングで先輩方の話を聞いて泣きそうでした。最後の最後にたくさん話して笑えてよかったです。
そして、先輩方!改めて本当にお疲れ様でした。自分の中ではとても存在が大きくてだからこそ引退されてさみしいです。ただただうるさくて、迷惑いっぱいかけてしまっていただけかもしれませんが本当に先輩方と一緒に山を登って、たくさん話して笑っていたことがウチにとってかけがえのない大切な思い出です!とても個性のある先輩ばかりでミーティングでさえも楽しみで早く部活行きたいなってずっと思っていました!本当に先輩方のおかげです!先輩方から山岳部を引き継いだ今、先輩方のように、そしてそれを超えるくらいの山岳部をつくっていきたいと思っています!
機会があるのであれば春休みにマキノでバーベキューしましょうね♪
3年生が部活動を引退する場所として、マキノ(滋賀県・赤坂山・三国山)を選びました。彼らが山岳部に入部した時、始まりの場所がここで、始まりと終わりを同じにしたかったのと、マキノが気に入っていたからです。
出発点は、話に聞いていたように登りがきつかったです。山の中に入ってしまえば、次第に山に生息する植物に注意が行くようになりました。
昼食タイムは、2年生が3年生のために恒例のごちそうをしてくれました。去年は「マシュマロパーティー」だったようです。今回は、「フルーツフォンデュ」です。バナナ・イチゴ・ホームパイ・チョコクッキー・マシュマロ・プリッツをたくさん用意して3年生を喜ばせていました。私も甘いものが好きだから、たくさん食べられて幸せでした。ありがとうございます。
下山してから、3年生ひとり一人から部活動を振り返ってみての感想を発表しました。顧問の先生方、既に卒業した先輩たちと後輩たちのおかげで、楽しく活動していたことが伝わってきました。他の運動部の引退は2学期ですが、山岳部は早いですね。秋の紅葉の季節には一番いい場所に登るので、3年生には準顧問として来て欲しいです。
二回目の登山が三年生の引退登山という早いものでした。なんとか先輩の顔と名前が覚えられた頃に引退というのは少々早い気もしますが、受験があるので仕方が無いと納得しようとしています。
赤坂山は風がとても強く、リュックをおろすと背中の汗のシミが冷たく感じられました。涼しくて、心地よいなんてものではありませんでした。薫風が心地よいとは誰が言ったのだろうか。それでも景色は素晴らしいものです。吹きさらしのところは風強いぶん景色も格別でした。快晴であったので遥かな峰まで見渡すことが出来ました。景色とは少し違いますがイワカガミの花が咲いていました。初めて見た花でしたが、小さくて、可愛らしい綺麗な花でした。普段見るパンジーや、バラのような観賞用の花とは違う可憐さが有り、山に登り、日常、娑婆から離れた実感が湧きます。
下山途中、二年生の先輩方が、三年生にチョコフォンデュを企画して、作っておられました。我々一年生もそれぞれお菓子を持ちよりました。チョコフォンデュは多分大成功に終わりました。ただ、苺のタッパーをこかして、すいませんでした。
こうして登山が終わり、三年生は引退されて、二年生と一年生になりますが二年生の先輩方はとても頼りになるので不安というものは余り感じません。ただ、これからは自分も部活の為に動いていかないといけないと思います。三年生の先輩方これまでご苦労様でした。これからは自分たちが頑張ります。機会が有れば是非また来て下さい。
マキノは、赤坂山等で何度も行ったことがありますが、赤坂山からさらに三国山の方まで縦走したのは初めてです。正直めっちゃきつかったです。帰り道は足がパンパンになりました。山頂付近は強風が吹き荒れていました。でも雨男の私にとって快晴の天気だったことが何よりも良かったです。
今回で三年生は大学受験に向けて引退してしまいますが、短い間にもかかわらず新入部員の私を温かく迎え入れてくださり、2回の山行きをものすごく充実した楽しいものにしていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。アットホームで自然に全身で感じることができる、この山岳部の素晴らしさをもっとたくさんの人に伝えていきたいです。また夏や秋合宿で共に山に登れたらうれしいです。
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