【房総のやま110】保田浅間山・鹿嶺・籠田山(途中撤退)


- GPS
- 07:00
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 457m
- 下り
- 451m
コースタイム
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山の中は、総じて踏跡薄く、藪深いところがある。 道標はおろか、テープ類も少ないので、私にとっては難しいコースであった。 【足立区立自然の家~保田浅間山】 自然の家の敷地外からアプローチ。権現山から一度舗装道を下り、コンクリートの擁壁が切れるところから入山する。 路のない(どこかに踏跡があったのかも知れないが)急斜面をよじ登ると荒れた道を見つけ、間もなく自然の家のフェンスとぶつかった。 往時を偲ばせるコンクリートの道をしばらく登ると、浅間神社があったピークに達する。浅間神社は、見るも無惨な木くずの山。 この先は藪っぽい所もあるが、尾根上の比較的快適な道を辿って、保田浅間山。頂上には大きな木がある。 【保田浅間山~鹿嶺】 保田浅間山の先は、短いが深い藪が広がっていた。私は長時間格闘して、やっと藪から解放された。藪を抜けると歩きよい道になったが、急斜面を登るところでは、滑りやすく難儀した。 踏跡薄いが、基本的に尾根上を進むので、テープ類などの目印がなくても、GPSを確認すれば迷うことはないと思う。 鹿嶺の手前5分のところに、初めて古びた道標(里に折れるポイント)を目にした。 【鹿嶺~道の駅「保田小学校」】 鹿嶺から、先ほどの道標まで戻り、里に下る踏跡を辿る。踏跡はやがて荒れた林道になり、これを下っていった。 途中、林道は尾根から、地図の実線とは違った東側の谷に下りていくが、そのまま下りるのが正解のようである(私は、地図の実線通りに行って、途中で行き詰まった)。 里に下りたら、里道を上手く拾って、道の駅「保田小学校」 【道の駅「保田小学校」~籠田山(途中撤退)】 長狭街道を道の駅から約2km歩き、大帷子上集落に向かう細い舗装道に入った。その道が舗装でなくなり、左に大きくカーブするところで、右側(東側)の藪に入った。 藪の先に荒れた林道のような山道が現れ、これを登っていった。しかし、道はだんだん消滅していき、道なき道を直登していくことにした。 尾根はやせ尾根。所々樹木が占拠している。 少し歩くと、倒木が行き手を阻む岩場が現れた。岩の中段まで直登をしてみるが、無理と判断、基部に戻る。基部からは左右の巻き道と覚しきか細い踏跡があるが、これに入るのが正解のようである。 下りも、道なき道で歩きよい場所を選択して下って(農家の敷地に入ってしまった)、なんとか里道に達した。 籠田山へは今回のコースでは、私にとっては難しかった。もしかして、反対側の小保田峠方面からの方が容易なのかも知れない。 |
その他周辺情報 | ・道の駅「保田小学校」 https://hotasho.jp/ |
写真
倒木をすり抜けて、岩場を直登するか、か細い巻き路をとるか、選択に迫られます。
遠目から見て、岩にいくらかホールドが得られそうなので、直登を選択。しかし、中段まで行ったところで進退窮まります。
無事戻ったところで精根尽き果て、籠田山登頂を諦め引き返すことにしました
感想
今回の山旅は、かなり難儀した。
地図表示における軌跡から、その苦闘ぶりが垣間見える。
道の駅「保田小学校」9寺4分出発。
今日はくもり空で風は冷たいが、南房総はもうすでに春到来。
里道は花の良い香りが漂っていた。
保田浅間山に向かうため、「足立区立鋸南自然の家」の擁壁横から取り付いたら、早速、房総の山の手荒い歓迎。
「路がない!」
それでも、急斜面をかすかな踏跡頼りによじ登る。
一汗かいたところで、荒れた林道の様な道を見つける。
やがて道は、コンクリートの道となり、浅間神社跡まで続いていた。
往時の賑わいが偲ばれる。
浅間神社は、倒壊し木くずの山になっていた。
石祠なども分解され、石の塊となって散乱していた。
無残なものである。
保田浅間山の先は、深い藪になっていた。
適当なところを見つけて突入し、藪の薄いところ薄いところを選んで行く。
GPSで見ると、自分の位置がグルグル回っている。
「みんなの足跡」の位置に戻らなくてはと焦る。
やっと、藪から解放され、ホッとしてしばらく尾根道を歩くと、眼下に海が見えた。
「何やってんだ俺!(泣)」
保田浅間山に戻り、藪漕ぎのやり直し。
藪の中を見渡し、人の通った藪の薄くなったところを注意深く観察して突入。
今度は成功した様で、藪の中に黄色いテープを発見した。
結局、20分ほど藪と格闘した。
藪を抜けると、歩きよい尾根道となり、ほとんど問題なく、鹿嶺に到着。
鹿嶺への道中、鹿の群を見かけた。
鹿嶺は、令和元年の台風の痕跡が生々しく残っていた。
頂上の中心には、大木が倒され横たわっていた。
お昼には、道の駅「保田小学校」で「アジフライ給食」を食べたいので、一度里に下りることにした。
鹿嶺から、保田浅間山方向に少し戻り、荒れた林道を下っていった。
途中、地図の実線を忠実に辿ろうとして、林道から離れ、尾根筋の小路に入った。
その路は藪路となり、やがて農家のモノレールにぶつかった。
道も怪しくなったので、モノレールの管理?のための踏跡を辿り、先ほどの林道に合した。
なかなか、思った通りには行かないのが房総の山旅である。
里に下りると、良い香りが漂い、心和ませる里山風景が広がっていた。
「保田小学校」の給食で腹を満たし英気を養った後、籠田山へ向かった。
籠田山の麓に着いたとき、どこから取り付いていいのかハタと困ってしまった。
山道らしきものはないが、人の通ったであろう痕跡(踏みつけられた草)から、藪に突入した。
藪をくぐり抜けると、荒れた林道らしき道に合流した。
「やった~」
安心して、その道を上がっていくと、だんだんと道径が怪しくなり、ついには判別出来なくなった。
「これが房総の山か~」と、変に納得をして、路のない斜面を適当に登っていった。
斜面は急で、湿った土に足を取られ難儀した。
這々の体で、尾根に上り詰めた。
尾根はやせ尾根で、所々樹木で占拠されていた。
慎重にやせ尾根を辿ると、倒木に閉ざされた岩場に出た。
「何じゃこりゃ~」と、松田優作風に叫ばずには居られない光景であった。
ここで決断に迫られた。
岩の左右に、心許ない細い踏跡。
真っ正面は、倒木を避けながらの直登コース。
直登コースは、ステップが多そうで、巻き道より容易だろうと判断した。
直登コースを選んで挑戦したが、見方が甘かった。
岩の中段に来て、岩が動き、進退が窮まった。
慎重に慎重に手足を動かし、何とか岩の基部まで戻ることが出来た。
恐怖で手足が震えて、しばらく動くことが出来なかった。
精も根も尽き果て、ここで撤退することにした。
下りも滑りやすい斜面に手こずった。
直下で下ると、滑落するのではないかと恐れ、トレッキングポールで身体を支え、靴でエッジを効かせながら、トラバース気味に下りて行った。
あまり横に進みすぎたのか、農家のモノレールの所まで行き着いてしまった。
農家の敷地に入ってはいけないと思い、また反対方向に足を進めて行った。
やがて、藪の中に入り、もがきながら足を進め、やっとの事で里道に達した。
身も心も疲れ果て、16時過ぎ、道の駅「保田小学校」に到着。
「房総のやま110」を目指すのは、厳しい~。
籠田山は、次回の宿題として残った。
次回は、反対方向からアプローチしてみよう。
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