【岐阜城】金華山~めい想の小径
- GPS
- 03:03
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 400m
- 下り
- 388m
コースタイム
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:29
天候 | 曇り☁️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
写真
感想
今日は岐阜に滞在しているため、せっかくなので近場の金華山に登ることにした。
ただの山にあらず。約209ヘクタールもの山域全体が岐阜城跡となっていて、標高328mの山頂には立派な天守閣を構えている。
岐阜城自体はもちろん知っていたが、まさかこのような広い山域の上にあるとは知らなかった。
天気は曇り。午後には雨の予報と出ている。問題はないだろう。
【岐阜駅~金華山】
岐阜駅からスタートし、ショッピング街を歩いていき粕森公園に着くと急に山が出現する。
ここから階段を登り、石畳の坂を登っていく。
二十分ほどで、水道山展望台というピークに着く。ここまでは車で来られるようだ。展望台からは岐阜市の街並みや、反対側にはポツンと立った金華山が見られる。
ここからはしばらく屈曲した舗装道路を歩き、途中でガードレールの隙間から七曲峠への取り付きに入る。
七曲峠からは、七曲登山口からのルートと合流するため、人が増えてくる。
ここが一番の人気コースらしく、子連れや老夫婦、学生など老若男女の登山客でごった返している。なぜか警備員らが一定の間隔でぼっ立ちしている。山頂まで安全に登ってもらうよう見張ってくれてるのだろうか?
ここからは長い長い階段続きとなり体力が試される。足が痛い。
休憩を挟みつつ二十分でロープウェイ山頂駅に着く。
ここから更に十分ほど登ると、岐阜城の天守閣が見えてくる。ここが金華山のピークだ。
岐阜城はもともと稲葉山城と呼ばれ、斎藤道三が居城とした山城である。
それ以前の情報は定かではないようだが、鎌倉時代は二階堂氏、室町時代は美濃国守護代の斎藤氏の城であったらしい。
守護代の斎藤氏といえば応仁の乱で活躍した斎藤妙椿入道がその代表であろう。応仁の乱で敗戦した足利義視と義材親子を保護したことでも知られる。(ちなみに斎藤道三は守護代家の斎藤氏とは別。)
その後、家臣の長井氏が城を奪い取り、さらに長井氏の家臣であった長井新左衛門尉が奪い取るという、戦国乱世を体現したような経緯を辿っている。ちなみに長井新左衛門尉とは、斎藤道三の父親である。
道三の後は子の義龍、孫の龍興が代々継いだが、織田信長が龍興を破って入城すると、ここを岐阜城と改め、政治の拠点として大規模な町づくりを行った。
織田信長といえば尾張だが、このように岐阜県民にとっても大変馴染みのある人物なのだ。
(岐阜駅前にでっかい信長像があったことで伺える。)
天守閣の中はお金を払えば見学できる。中はほとんどが織田信長ゆかりの展示物が飾られている。最上階は展望台になっていて、岐阜市街地が見渡せるほか、中央アルプスなどの山脈も見られる。
が、高所恐怖症が発動したため、風景を楽しむことなく早々に階段を降りた。
天守閣を出てからは、北西に向かって下山していく。
「めい想の小径」というルートだ。(「水の手道」とも言うらしい。)
岐阜城時代は裏門への登城道として使われていたとされる。
このルートは岩場が続くため、注意深く下らなければいけない。
金華山は山域全体がチャートと呼ばれる堆積岩で構成される。チャートは風化に強い頑強な性質をもっているため岩山として形成されたのだ。
岩肌が曝け出された山道を下っているとやはり実感する。普段登っている奥多摩の山とはまったく違うのだと。
下っているとあまり実感しづらいが、なかなかの急勾配で、低山とは言えそこそこ健脚向けなのではと思う。
しかしここはまだまだ初心者レベルらしい。
「馬の背」というルートがあるのだが、こことは比にならないレベルの急坂らしいことは地図を見れば明らかだ。(隣のロープウェイとほぼ同じ長さ!)
また岐阜に行く機会があれば挑戦してみたい。
下山開始から一時間ほどでようやく登山口に着く。岐阜公園の広場になっているようだ。
このまま帰途に着こうかと思ったが、近場に寄って見たい場所があったことを思い出した。
長良川沿いにある川原町だ。
【岐阜公園~川原町】
岐阜公園から十分ほど、長良川に向かって国道を歩くと、鵜飼観覧船のりばに着く。
そこから川原町の古い家屋が並ぶ通りがまっすぐ伸びている。
織田信長が岐阜城を構えていた時代から、この地は商人が行き交う町だったようだ。
平日だからか賑わいは無く静かに散策を楽しめる。昔の城下町の雰囲気はこんな感じだったのだろうか。
特に店に寄ることはなく、このままバスに乗って帰ろうかと思ったところで、ショッキングなものを見つけてしまう。
猫の死骸である。
車に潰されたのだろう。つぶさに説明するのは控えるが、惨たらしい。
すぐに市役所に電話して対処してもらうことにした。役所で良かったのかはわからないが、向こうの対応を聞く感じ、間違いではなさそうだった。
多分すぐに来ることはないだろう。
なんだか後味の悪い感じのまま帰ることになってしまった。
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