須川岳(栗駒山) 須川温泉から往復
- GPS
- 05:17
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 542m
- 下り
- 537m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎須川温泉 栗駒山西側、岩手・秋田県境にある栗駒山の主要登山口。 一関ICから45キロ、約1時間 湯沢ICから約53キロ、1時間10分 須川高原温泉前に広大な駐車場がある。 3面、舗装、区画あり約300台駐車可能 トイレはビジターセンターがある駐車場の一角にあり水洗、水道、ペーパーあり。 夏休みは紅葉シーズンは混雑し、とりわけ紅葉のピークとなる10月1〜2週の週末は駐車場空き待ちの大渋滞が発生する。 ◎須川温泉〜栗駒山 須川温泉から名残ヶ原までは観光客でも歩ける遊歩道で、名残ヶ原から先から登山道となる。 地獄谷や昭和湖は硫化水素が噴出しているので登山コースを外さないようにしたい。 昭和湖を過ぎるとコースの半分以上は雪渓歩きとなるが、アイゼンは必要なかった。 天狗平から山頂までは森林限界の稜線歩きとなり展望が開けるが、ガレ場の淵を歩く場所もあり強風時は飛ばされないように。 ☆花 須川温泉南側の名残ヶ原は広大な高層湿原でワタスゲ、イワカガミ、ミツガシワ、タテヤマリンドウが見ごろ。 満開のミネザクラも見られる。 昭和湖周辺はイワカガミやミズバショウがともに満開だが、いずれも木道からかなり離れた場所にありそばで見ることは出来なかった。 稜線ではお花畑を期待したが、笹が繁茂し花は少ない。 2日後に焼石で満開のハクサンイチゲを見たこともあり、余計に栗駒の花のイメージは貧弱に感じられた。 |
写真
感想
先週に引き続き、今秋も土日を挟んで休みが取れたので5日金曜から9日火曜まで4泊5日の連荘山行を計画。
前回は北信越方面だったが、今回は東北の山へ。
ズバリメインは稜線のお花畑が満開を迎えた焼石岳。
期間中、最も好天が予想される日に焼石に登り、前後は状況に合わせてフレキシブルに対応できるように山行候補を多めに準備した。
4日は早めに就寝して5日0時に起床し1時に自宅を出立。この時点ではバンダイクワガタがそろそろという情報を受け、磐梯山に登ることにしていた。
ところが東北道を北上しても、車中から星は見えず雲が覆ったまま。
モバイルで天候を確認すると南東北には早くも雲がかかり始め、北に進むほど天気はよさそう。
磐梯に登ってもガスってたり強風なら意味はないと考え、急きょ栗駒山に行き先を変更する。
仙台を過ぎ、大和ICあたりから泉ヶ岳や船形山がきれいに見えたので、これは変更で正解と思ったのだが、次第に大きくなる栗駒山にはガスがかかっている。
とりあえず一関で高速を降りコンビニで食糧を調達して5時過ぎに登山口の須川温泉に到着。
依然頂上部にはガスがかかっており、しばらく様子を見ようと2時間ほど仮眠、7時を過ぎて秣岳が晴れてきたので登山開始を決め、7時45分に登山口を出立した。
名残ヶ原まではコンクリートで固めた遊歩道が続き、遊歩道わきにウラジロヨウラクが咲いている。
名残ヶ原ではイワカガミとイワイチョウが見ごろ、タテヤマリンドウはつぼみが多い。
地獄谷から昭和湖に上がるとイワカガミが満開だが、木道の先立ち入りできないところに咲いておりそばで見ることはできない。
湖の対岸には水芭蕉も咲いているがこれも遠くから眺めるのみ。
昭和湖を過ぎると天狗平まで雪渓歩きが続くがアイゼンは必要ない。
山頂部のガスは消えたが、上空は雲が広がり青空は消えてしまう。
山頂への稜線は森林限界となり視界は広がるが曇天のモノトーンの世界だ。
平日とはいえ、山頂にはほどほどのハイカーがおり、さすが人気の山だ。
とはいえ、展望もすっきりせず30分ほどで山頂を辞し往路を戻る。
名残ヶ原に戻ると朝は蕾だったタテヤマリンドウが一斉に花を咲かせているが、何分小さな花ゆえ満開と言ってもインパクトは小さい。
マクロで覗いて花の可憐さを確認するといった感じだ。
栗駒山は3度目だが、これまではいずれも紅葉の時期にイワカガミ平から登っていた。
須川から登れば花が多いか?と期待したがイワカガミやタテヤマリンドウが見ごろだったものの何となく物足りない。
天気が今一つで眺望がすぐれなかったことも印象を悪くしたのかもしれないが、何よりも2日後に登った焼石の花がすごかった分、落差は大きいのはやむを得ないか??
正直な感想としては、栗駒はやはり紅葉の山だ。
下山後は須川温泉で汗を流し、予約していた盛岡のルートインへと向かった。
6日の東北北部の予報は曇り一時雨、北に行くほど雨の確率が少ないので、七時雨か折爪岳、場合によっては青森の階上岳あたりを候補に考えて床に着いた。
◎参考書籍
新・分県登山ガイド2『岩手県の山』(山と渓谷社)
東北100名山地図帳(山と渓谷社)
東北登山口情報(無明舎)
コメント
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マッチさん、こんにちは。
ここも噴気が立ち上がっているんですね
今はあちこちの火山がニュースになったりしてますが、花とか景色とかは火山のほうが魅力的に感じます。
写真17が マルバスミレ(丸葉菫)
写真23・24が ヒナザクラ(雛桜)
で、どうでしょうか?
マコトさん、こんにちは。
ここの噴気は問題ありません。
この地下に須川温泉の源泉があるようで、岩の隙間からその湯気が立ち上ってるんです。
お花、ありがとうございます。
23,24は確かにヒナザクラですね??
訂正しておきます。
👺と天狗平に行きたいです!
まだ雪渓残っているんですね
hamburg
渋描き隊長、こんばんは
まだまだ雪渓残ってますが、アイゼンなくても平気で、直登できるので登りも下りも楽ちんですよ。
高尾の天狗連れてゆくと、栗駒の天狗と喧嘩になるかも??
昔から偏った登山ばかりしてましたが、栗駒山の名前はなぜか若い頃から知ってました。一度は行ってみたいと思ってます。
yamabeeryuさんに最近「登りたい山は増えることはあっても、減ることはない。煩悩の山」とコメントをいただき、そうか自分だけじゃないんだと気がつきました。
栗駒山、字面もいいし、響きもいい、ああ、いつになったらいけるんでしょう。
焼石の花が栗駒山以上とは、いったいどんだけすごいんだ
東北の山って百花繚乱って感じがするのは、雪解け後に一斉に咲くからなのかな。
mtken さん、こんばんは。
栗駒は観光地でもありますから知名度は高いんでしょうね??
私も登りたい山は増えますが、登りたくない山も増えているのでトータルでは変わらずでしょうか??
正直、栗駒と焼石の花はMLBと近所の早朝野球ほどの差があります。
ここは行くなら紅葉期でしょう。
昭和湖から天狗平まで雪渓とは驚きました
ゴツゴツ岩の急登が雪だと歩き易い?滑ったら怖そうですね
貧弱に思えるほどの栗駒は紅葉時季に是非また〜〜
焼石まだかなぁ・・・
ハナさん、こんばんは
この時期の雪渓は登りも下りも歩きやすいですね。
こんなに雪があるならそり持ってくればよかった!!
焼石、写真の整理が全く進みません。
明日の夕方にはアップできるよう鋭意努力します。
match1128さん、こんばんは。
この日は磐梯山じゃなかったの?と思ったら、そういう訳でしたか。
私達も天気次第で目的地変更、よくやります
風が強い日に小さな花の撮影は、かなり厳しいですからね
東焼石岳に向かって歩いている時にワタスゲを見つけて
「帰りに撮ろう」と思ったら、すっかり撮り忘れちゃいました Σ(ノ∀`)ペシッ
もう、ワタスゲの季節なんですね〜
mikiさん、こんばんは
那須インターあたりまでは磐梯山に行く気満々だったのですが、鏡石PAあたりで急きょ変更しました。
栗駒は焼石に隣接してるし、もっと花があると思ってたんですがちょっとがっかりでした。
ここは秋に改めて登りなおします
栗駒山は毎年候補に上がるのですが、悪天だったり、他の山を優先したりで、行く機会がありません。
今から25年ほど前に登ってはいるのですが、濃霧漂う雨降りで、歩いたコースさえもうろ覚えです。
確かに「花より紅葉」の印象が強い栗駒山。
もう一つおまけは、須川温泉でしょうか?
白濁したお湯も魅力です
隊長
隊長、おはようございます。
今回焼石とセットで栗駒に登ったことが栗駒には不運だったんだと思います。
名残ヶ原や賽の河原のイワカガミは普通に登れば感激すべきレベルだったのですが、何分焼石がすごすぎるので。
でもやはり、ここは紅葉でしょうね??
須川温泉は初めて入りました。
私はアトピーなので殺菌効果の強い酸性の湯は好きですが、ここは湯音は最適ですがもう少し酸が強ければ?
須川岳と岩手では言うのですが、少なくても、一関ではそう言います。その麓に住んでます。山はその時々の違った魅力があるので、出来るだけ登るようにしてます。
須川は色んなコースがあって、それなりに面白いと思います。自分は岩のゴツゴツした山は得意で無いので、自分には合ってますよ。宮城のいわかがみ平からなら東栗駒コースもあります。メジャーでは無いですが、沢登り(岩登り)のようは表掛けコース、震災の後を横切る裏掛けコース(6/14で7年目とか?)湯浜温泉コース、残雪期のトラバースが危険な天馬尾根コース、世界谷地コースなんてのも有ります。
機会があれば、試して下さい。
isamさん、こんにちは。
初めて登った時は、今のような立派な栗駒山の標識はなく、字が消えかかった須川岳の標柱だけが立っていました。
山頂にいた地元の方から、岩手では須川岳というんだよと教えていただきましたが、全国的には栗駒山で通っているので栗駒山と記させていただいています。
一応今回の山行の候補の一つに考えていたので、じぜんい isamさんの秣岳経由のレコも拝見していました。
朝方は山頂のガスが切れず、秣岳だけが晴れていたので、そちらの方を歩こうか?などとも考えていました。
次回はやはり紅葉の時節に訪問させていただこうと思います。
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