箕ノ裏ヶ岳〜瓢箪崩山☆岩倉に春の花を求めて


- GPS
- 04:28
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 807m
- 下り
- 835m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
下山は岩倉駅前へ |
写真
感想
例年、4月の最初の週末はこの岩倉を取り囲む山々を縦走していることが多い。この時期は山中で至る所に咲き乱れるコバノミツバツツジの他に白花三葉躑躅、日陰躑躅が咲く箇所もあり、躑躅三昧を愉しむことの出来る魅力的なトレイルとなる。今年は三月の下旬に寒い日が続いたせいか、花の時期が全体に遅れており、岩倉川沿いの桜もほとんど咲いていない。躑躅の花が咲くのは来週末と思われるが、次の週末は出かけることが出来るか判らないので、敢えてこの時期に出かけることにした。
国際会館の駅にたどり着くと岩倉村松行きのバスが出発するところだったので、バスに乗って終点の岩倉村松に向かう。岩倉村松のバス停は何もない寂しいところであるが、この数年の間に周囲に新しい家が次々と建てられ、周囲の様相がすっかり変わってしまった。家が建てられるところにはほぼ全て建てられつくした感がある。
村松の真新しい住宅街を抜けると景色は一変し、民家のない田園風景となる。岩倉川の上流となる小さな流れを渡って植林の樹林の中に入ると、鹿の踏み跡を辿って左手の緩やかな尾根の末端に取り付く。すぐにも自然林の疎林の広がる広々とした尾根になり、尾根上には薄い踏み跡が続いている。箕ノ裏ヶ岳への登りはこのルートを辿ることが多い。
尾根の西側からテニス・ボールを打つ音が風に乗って流れてくる。どこかの大学のグランドがあるのだろう。やはり尾根のコバノミツバツツジはほとんどが開花前だ。家を出た時には青空が広がっていたが、急速に雲が広がり、太陽を覆い隠す。
坂原峠に至ると峠を越えたところには墓地が広がっている。いつもこの時期は墓地の手前にある桜が楽しみであったが、やはり今年は全く桜が咲いていない。坂原峠からの尾根も例年であれば、このコバノミツバツツジを数多く見かけるところだが、今年は全く花が咲いていない。期待してはいなかったが、意外にも尾根の南斜面にある白花三葉躑躅は綺麗に咲いていた。
稜線の南側にあるp311を訪ねてみる。地図上の破線、トラバース道はかつての古道と思われるが、倒木で荒れており、多くの倒木を跨いだり迂回したりすることになる。P311は二次林の地味なピークであり、樹に巻かれたテープの幾つかにはp311と記されていたが、peak hunter氏の木製プレートは見当たらなかった。
再び稜線に戻り、ca370mのピークを越えると、尾根を東に進み、瓢箪崩山を目指す。次の鞍部にかけては、ここだけは急下降だが、ここからは瓢箪崩山にかけて緩やかに高度を上げ行くp471の手前の尾根では日陰躑躅は蕾を多く見かけるものの、花はまだだ。江文峠からの道と合流すると明瞭な道が続く。
瓢箪崩山の山頂からはすぐ目の前の比叡山はよく見えるが、西の愛宕山は春霞に霞んでいる。山頂からの下山路を辿ると、松と檜の樹林の中に木漏れ陽が差し込む。上空には急に青空が広がってきたようだ。岩倉の登山口までほとんど段差のない道が続く。尾根の末端まで尾根筋を歩くと広い尾根には自然林の疎林が続いていた。尾根の末端近くでようやく花を咲かせたコバノミツバツツジに出会うことが出来た。
今回は躑躅の花はほとんど咲いていなかったが、カタクリの花に出会うことが出来たのは望外の喜びであった。ここ数年はで全くカタクリの花を見かけることが出来なかったため、もうカタクリの花に出会うことは出来ないのかと半ば諦めていたのだが、訪れたがカタクリの花の時期に少し遅かったのかもしれない。
カタクリの咲く谷においては保護をしている訳でもないので、鹿のせいでいつ失くなってもおかしくない状況といえるが、いつまでもこの岩倉の地で咲き続けてくれることを願ってやまない。
コメント
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地震前に移動されたのですか
ご無事で何よりです
太魯閣渓谷行きが一週間後だったら大変なことになっているところでした💦
帰れないどころか命の危険があったかも・・・お亡くなりになれた方々の冥福を祈るばかりです。
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