粟ヶ岳 なんとか間に合ったヒメサユリ
- GPS
- 09:20
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,284m
- 下り
- 1,288m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 3:08
- 合計
- 9:16
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
長岡から国道351号~290号~県道299号経由で登山口の粟ヶ岳県民休養地へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎粟ヶ岳県民休養地 粟ヶ岳の北西、県道244号終点 北五百川コースと並ぶ粟ヶ岳のメイン登山口。 三条燕ICから28キロ、37分 長岡ICから55キロ、1時間20分 ビジターセンターの前に駐車場があり舗装、区画ありで約70台+大型が駐車可能。 駐車場の奥、第2貯水池の先まで未舗装の林道が伸び、路肩や終点の駐車スペースに多くのハイカーが駐車しているが、原則ここは駐車禁止である。 山開きは満車になるがそれ以外はない。 トイレは管理棟裏にあり水洗、水道、ペーパーあり 登山道入口前にもトイレはあるがお世辞にも清潔とは言えない。 駐車場の上にキャンプサイトがあり、20張ちょっと設営可能。 詳細は加茂市観光課へ。 ◎中央登山コース 昭和30年代に加茂山岳会の尽力で開設されたルートで、稜線ははしご、トラロープ、鎖が続く。 際立って危険な場所はないが、登山道わきには崩落地が多く、登山道もザレている箇所が多いので、特に下りでは慎重を期したい。 標高は低いが豪雪地帯故え、稜線の大半が灌木帯となっている。 開放感がある一方で、強風時は風をもろに受け、好天時は日差しからの逃げ場がない。 ☆花 粟ヶ岳と言えばヒメサユリ。 登山道中段以降はヒメサユリの群落が続き、7合目から山頂にかけてはヒメサユリロードの様相である。 |
写真
感想
土曜日は所用があったが、月曜日に休みが取れたのでまたまた一泊二日で山行へ。
当初はバンダイクワガタがか間に合いそうな磐梯山を考えていたが、直前の会津の天気予報が今一つのため、急きょヒメサユリの粟ヶ岳に変更。
粟ヶ岳は5月30日に二王子岳に登った翌日に登る予定だったが、その時は寝過ごして止むなく断念した経緯がある。
下越地方の予報は曇りのち晴れ、粟ヶ岳のヒメサユリは例年よりも早目だが、何とか間に合いそうということで粟ヶ岳に変更した次第だ。
粟ヶ岳にはこれまで2度登っているが、いずれも5月の残雪期でヒメサユリの時期に登ったことはない。
13日夜に3時間ほど仮眠をとった後、14日0時半に自宅を出立、関越道で長岡ICへ向かい、国道351号~290号経由で4時過ぎに登山口となる粟ヶ岳県民休養地に到着。
ビジターセンター前に駐車場に車を止め、準備をしている間に1台車が上がっていた。
駐車場の先はダートの林道になっており、第2貯水池の登山口まで約1キロ歩くことになる。
第2貯水池周辺には路肩や駐車スペースがあるので大半のハイカーはこちらに止めるが、原則論を言えばこの林道は駐車禁止だ。
仮に駐車OKでも、我が家のBMWではこの林道は走れないが。
貯水池のダムを渡ると、登山道入口に加茂山岳会が建てた合目標識があり、山頂まで登山の励みになる。
しょっぱなから急登で、ベンチのある3合目で稜線に出る。
風のない高温の曇天、高湿度で出だしから大量の汗をかかされ、シャツがびしょ濡れになる。
すぐに着替えればよかったのだが、濡れたシャツをそのまま着たことが後々効いてくる。
豪雪地帯ということで稜線は灌木帯が大半で、開放感はあるが、風がない。
大栃平の標識がある716Pあたりから体調がおかしくなり、心臓がバクバク、足が上がらなくなる。
濡れたシャツのままで汗が乾かず熱がこもり、軽い脱水症状になってしまった。
7合目粟ヶ岳ヒュッテまで梯子、ロープ、鎖が続くが、うちわで体を冷やしながら、ヘロヘロ状態でなんとかヒュッテに到着。
ここで20分休憩をして息を整えるが、やはり足は上がらない。
山頂までヒメサユリが続くが、写真を撮るふりをしながら休憩を繰り返す。
ヒュッテから1時間ちょいかかって、ようやく山頂に到着。
山頂に着いたあたりで、曇りのち晴れの予報通り天気が良くなってきたが、季節はずれの黄砂のため遠望は効かない。
山頂に、パッと見外国人風の女性がいたので声をかけると、富山の自動車部品工場に出稼ぎに来ている日系ブラジル人で、日本に着て登山にはまり、300名山のうちすでに240座に登ったとのこと。
給料の大半を登山につぎ込み、登山用にフォレスターを買って、休みの日には全国を飛び回ってるらしい。
個人的には何たら名山を目指すような登山は好きにはなれないが、遠い異国に出稼ぎに来て山に目覚め、300名山を目指している彼女の生きざまは感動的だ。
某公共放送も、一筆書きとか言ってるトレランもどきの毛無さんよりも、彼女にスポットあてる方がよほどドラマチックだと思うが…
1時間20分、ゆっくり休憩をとって往路を下山。
登りは歩くだけで目いっぱいだったが、下りはヒメサユリをじっくり愛でながらリラックス下山。
毎年6月第2日曜はボランティアによる登山整備の日ということで、加茂山岳会の皆さんが刈り払いや登山道の整備を行われていた。
ご苦労様です。
灌木が続く稜線は、開放感はあるが日差しからの逃げ場がなく暑い暑い。
ウチワで煽ぎながら3合目まで下ると自然保護監視員の腕章をつけた方が休憩中。
この方、横山氏は粟ヶ岳のガイドなども記された粟ヶ岳の主のような人らしい。
30分ほどお話しして、粟ヶ岳の実情や中下越のおすすめの山などをいろいろ教えていただいた。
この日のエポックは当然ヒメサユリと言いたいところだが、とにかく登りは体調不良がひどく、途中で何度引き返そうかと思ったことか??
睡眠不足と高温多湿による脱水症状が原因だと思うが、ソロだとギブアップしていただろう。
今回はみきーたさんが励ましてくれたおかげで何とか頂上にたどり着くことができた。やっぱり夫婦で登るっていいね。
18年ぶりの粟ヶ岳だったが、ヒメサユリの時期に登るのは初めて。
花のピークは過ぎていたものの、稜線に咲き乱れる群落はさすがヒメサユリの山だ。
黄砂のため遠望は利かなかったが、目的の花が見れたことで十分満足。
下山後は磐越道で福島の郡山へ向かう。
なんで郡山かというと、本来磐梯山に登るつもりで郡山のルートインを予約したのだが、登る山を粟ヶ岳に変更した時に予約のキャンセルを忘れてしまったのだ。
ルートインは当日キャンセルでも違約金をとられることはないが、そこは信義の問題。
15日の福島の予報も悪くないので、ホテルの大浴場でゆっくり汗を流し、翌日に備えることにした。
◎参考書籍
新潟100名山(新潟日報事業社)
関東周辺登山口情報(下)(双峰社)
こんにちは、match1128さん。
イヤイヤイヤ、アグレッシブに動かれてますね。
羨ましぃ〜。
ボディガードは出てこなかったですか?
登山口から3合目ぐらいまでは沢山いますからね。
あいつは、忍者の如く姿を見せずそっと忍び寄ってくるので、恐怖ですよね。
haretara師匠、コメントありがとうございます。
八溝山のサンショバラ見たいと思いつつ、6月は結構フリーに休みが取れるのでついつい雪解けの花を求めて遠出しちゃってます。
来週からはカレンダー通りにしか動けなくなるので、山三昧もこの辺までです。
なんとか土日は晴れてくれればいいのですが??
幸い『ヤツ』に遭遇することはありませんでした。
沢筋やお隣の越後白山にはうようよいるようです。
そのかわりブヨに刺されまくりです。
マッチさん、ミキータさん、こんばんは。
最近ヒメサユリの写真はよく見ますがこの色はホントに綺麗ですね〜
私はまだ実物を見ていないのでまた一つ見たい花が増えました
ブヨにやられたんですか?
腫れるは痒いはで大変ですね
マッチさんの事だから酷くならない処置は済んでるのかな?
写真7は坊主頭と白い頭巾、比叡山延暦寺の山法師。
ミズキ科ミズキ属のヤマボウシみたいです。
今回はボカシ入っていませんが、解禁ですか?
マコトさん、こんばんは。
花は曇天の方がきれいに撮れるといいますが、まだ曇っていた時間帯にコントラストを強めて撮ったら原色に近い色が出ました。
ここのヒメサユリは標高が高くなるにつれ背丈が低くなり、色は濃くなるようです。
地元では粟ヶ岳のヒメサユリが終われば次は守門、浅草だそうです。
今回は横山氏の顔を写すのに、自分たちだけぼかしかけるのも失礼ですのでぼかしなしとしました。
ヒメサユリ、聞いたことはありますが、写真で見るのは多分初めて。植生分布が限られてるのかな。レコでもあまり見ないですね。
脱水症状、みきーたさんが寄り添ってくれて良かったですね!
日系ブラジル人の方、300名山のうちすでに240座とはすごいですね。レコから彼女の情熱が伝わってきます。
あ!ほんとだ、ぼかしはいってない。当初、横山さんの連れかと思いました。
mtkenさん、こんばんは。
Wikipediaによればヒメサユリは「日本特産のユリで、宮城県南部、及び新潟県、福島県、山形県が県境を接する飯豊連峰、吾妻山、守門岳、朝日連峰、周辺にしか群生していない貴重な植物。野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)、及び国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト」ではEndangered (EN)に指定されている絶滅危惧種でもある。」だそうです。
ブラジル人の彼女、そこいらの山ガールなんかよりははるかにアグレッシブで魅力的でした。
話をしていても本当に山が好きなんだと伝わってきましたよ。
match1128 さん
こんばんは
ヒメサユリ・・逆さに読むと私の名前の一部が
会ってみたいなぁ 美人さんに
マッチさん、ミキータさんのボカシなし写真ゲット!( 44)
ミキータさんを見たからヒメサユリは、もういいやぁ
hamburg
渋描きさん、おはようございます。
渋描きさんの名前の一部??『鮫』かな??
鮫島隊長!!
みきーたさんは食欲旺盛な食虫植物、私は食べられてしまったかわいそうな虫です。
お久しぶりでございますm(__)m・・・ 44
粟ヶ岳には晩秋に北五百川ルートで往復したことがありますが、標高の割には山頂までが遠い(長い)との印象でした。
今回登られた中央コース7合目の小屋がぽつんと見えて、
「あっちは小屋があっていいなぁ」
と思いながら歩いたものです。
ヒメサユリはその前年に浅草岳を歩いた際に初めて知るところとなり、いつかその季節にと思いながら、まだ果たせておりません。
写真を見るだけでも芳香してくるようで、魅力的な花ですね
ブラジル女性、300名山の8割も登ったとは凄いですね
XX名山も、彼女にはよい指標になっているのでしょうね。
隊長
隊長、おはようございます。
中央登山コースも長いというのが実感。
小屋で山頂は近い思いきや、さらに1時間ありますし。
ブラジルのお姉ちゃんには300名山はきっかけであって、ゴールにはなってほしくないものです。
こんにちは。
トレランもどきの毛無さんにはつい笑ってしまいました。
加茂中央登山道のほうはヒメサユリが多いですね。
hiranaosuさん、コメントありがとうございます。
避難小屋から山頂まではほぼヒメサユリロードでしたよ。
毛無さんのやっておられることは尊敬に値するし、敬意を表しています。
ただ影響度を考えればあれを公共放送がテレビで流すことかと?
登山のスタイルは百人百様で口をはさむことではありませんが、素晴らしい景色も素晴らしい花にも目をくれず、ピークハント至上主義、タイム至上主義のハイカーがやたら目につくようになっちゃいました。
タイムだけ気にするなら、別に山に来ないで高層ビルの非常階段でどうぞ!!って思います。
ヒメサユリのオンパレードで・・・モザイク無し・・どうしたのmatchさん あいかわらず山三昧ですな〜〜
6月前半は自由に休めましたが、もうカレンダー通りです。
北海道、うらやましい!!
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