六甲七不思議?石楠花谷奥の「幻の黒岩」大捜索!
- GPS
- 04:31
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 243m
- 下り
- 250m
コースタイム
天候 | くもり 時々☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●藪漕ぎ有(棘棘いっぱい) そろそろマダニがうろついていますので 服装に注意。 ●尾根通しだと 危険はないですが 尾根から外れて谷側へ降りていくのは 倒木 落石 滑落等の危険を伴います。 ●黒滝はフリーでの直降りは危険です。ロープ等持参していなければ、右岸の枝尾根にトラバースして降りることができます。(高さ有 足場悪し)ですがっ。 |
写真
装備
個人装備 |
メット ハーネス カラビナ 下降器
|
---|---|
共同装備 |
30mロープ 20mロープ ロープスリング
|
感想
感想は U隊長が山のように(山より高い?)書いていますので、私は ほんのちょっとだけ(笑)
不確かで ベールに包まれているからこそ 皆さんがチャレンジしてきた不惑の「石楠花谷大奥?の 黒岩」
これと言って 決めつけられない 微妙な岩群。
現地に行かれて ご自分の好きな岩を「黒岩」とするのもよし 私たちみたいに この一帯の岩稜地帯を 総称で「黒岩」とするのもよし
夢は 皆それぞれ。
みんなちがって みんないい(^^)/
(注) U隊長のレコ写真での言動は あくまでも演技だと 信じましょう(笑)
うさぎが ラムちゃんと六甲・丹生などを歩きまわって 色んな場所をうさぎなりに興味を持ってパトロール&プチ探検に行った中でも ずっと気になり続けている場所がある。
それは石楠花谷の上部に位置する 国土地理院の地形図に大きく「黒岩」と書かれたところ。(県道16号(明石神戸宝塚線)いわゆる西六甲ドライブウェイに近く、「阿弥陀塚」からそう遠くない場所)
「黒岩」は うさぎにとって なんだか魅惑の香りのする 神秘で謎の存在だった。
最初に黒岩が気になり始めたのは何年前だったか。
果たしてそれがピンポイントでどこを指すものか?
そこに直接たどり着けそうな「登山道」と呼べるようなコースは マイナールートも含めて 当時のうさぎの知る限りは存在していそうに無かった。
(ドライブウェイから降りる踏み跡はありそうだけど、自宅から徒歩で行って帰る山歩きが大前提のうさぎに そのチョイスはナッシング!)
いつか行きたいと思いつつ 妄想だけが膨らんでいた数年間。
その後、今からちょうど4年前の2020年4月24日。
当時40年にも渡って大池地獄谷や石楠花谷周辺を歩き尽くしており お山に登るために ちびっと高原うさぎ村に家を建てた お山の大ベテランITOさんから偶然「石楠花谷第四砂防ダム(主堰堤)の上流側に降りたら「黒岩尾根」の尾根尻があって その尾根はええ道やよ」と教えてもらった。
なぬう!?黒岩尾根ですってぇ!?
地形図で見ると その尾根を登れば その先なんとか「黒岩」の方まで行けそうだ!
黒岩尾根というのが正式名称かどうかはわからない。ただ 同じく うさぎ村で当時既に30年以上お山を歩きまわっていたurabitoさんの口からも その尾根の名前は それより更に以前に話の流れの中でチラッと聴いた記憶があった。ただ その時は 黒岩尾根がいったいどこにあるのか、その詳細は聞いていなかった。
ITOさんから黒岩尾根の取り付きを教えてもらったうさぎは その翌日に 黒岩尾根の探検に即!行った!行くよ!行くに決まってるじゃん!
そして 黒岩がどこなのか どの岩を指して黒岩と称するものかをラムちゃんと探しに行った。
結果、地図上にある「黒岩」の文字の辺りには うさぎが期待していたような 特別「これだ!」というほどの突出した特徴のある巨岩や岩稜帯などは見つけることが出来ず 「なんだかなあ」という肩透かしの感があって「もう二度と行くもんか」(笑)ぐらいの気持ちで帰ったのを覚えている。
しかーし!
そんなところを わざわざ地形図に「黒岩」と大きく載せるだろうか?
うさぎの疑問はくすぶり続けた。
そして更にその後何度か 黒岩尾根から黒岩へ足を運ぶことになる。
そして2年前の霧雨の降る日に また性懲りもなく黒岩探索に出かけた。
その日はどうしても黒岩を特定したくて 悪天候でも諦めずに かなりしつこく「黒岩」の文字の書かれた周辺を歩きまわったんだけど、その辺りはどこもかしこも 大きな岩がいっぱいで 「あれかな?」「いや、あっちがそうかな?」「いやいや、こっちの岩も怪しいぞ」と、見れば見るほど 一体どれが黒岩なのか ますますわからなくなった。
ガスも出て来てかなり岩に近づかないと 全貌がよくわからなくなってきたけど、急斜面に突き出した岩場ばかりだから 下手すると人もあまり来ない場所だけに 堆積した落ち葉で足を滑らせて滑落しかねないし、ラムちゃんも大迷惑だろうから(笑)泣く泣く帰ることにしたの。
その後、じゅんたろう先生がやっぱり黒岩がどこだか気になって 探す旅に出るも どうも「これだ!」という岩の発見には至らなかったことも聴いたうさぎ。
むーん。
調べてみると muscle turtleさんもやっぱり黒岩を探しに行っていたことがブログでわかった。
ちょっと待ってよ!
大概な山男たちが 黒岩に興味持ってるじゃん!
探しに行ってるじゃん!
それなのに「これよ!黒岩!」には未だ至らず?なの??
そんなの うさぎごときが見つけられるわけない!!(笑)
しかーし!!!
そうなるとますます気になるのがうさぎの悪い癖。(笑)
今日この日、じゅんたろう先生が朝「黒岩 探しに行かへん?」て連絡くれて、「うおおお!!!」てなった。
霧雨とガスの日に黒岩求めてさまよって以来2年間寝かせていた黒岩探し。
もうそろそろ決着つけなくちゃ!でしょ。
そして行ってきたわけ。
今回は最強の山男 じゅんたろう先生がいる!
うさぎ1人じゃない!(危ないからラムちゃんはお留守番)
じゅんたろう先生がロープも持って来てくれるというので 藪漕ぎ必至だからマダニ避けのために上下雨具着込んで ハーネスやメットもフル装備で挑んだ。
久し振りの懸垂下降して 国土地理院の「黒岩」の文字の近くにある露岩マークの辺りに降りることにしたよ。
懸垂下降した岩場は 水が流れて濡れていて 降りて下から見上げると 明らかに谷の途中にある小滝もどき(?)のようなものだった。これを じゅんたろう先生とうさぎは「黒滝(もどき??笑)」と勝手に命名。
地形的にも谷との位置関係的にも 谷に対する露岩マークの角度というのか方角というのか その点でも 黒岩と黒滝は明らかに別物であろうということにその場で結論付けて、じゃあ肝心の黒岩はいったいどれよ?てことになる。
露岩マークそのものの位置ということになれば それは黒滝から少し離れた 更に大きな岩の塊のような場所全体がそうだろう、ということになった。(じゅんたろう先生がレコ中の写真で指さしてる岩場ね)
しかし それがすなわち「黒岩」なんだろうか?
なんだかまだシックリこない。ストンと腑に落ちないんだよね。
それで 更に黒岩求めて その周辺を歩きまわることにしたよ。
かなーりウロウロ見て回った結果、その辺りはあっちもこっちも そんな大きな岩場が存在している。それは2年前にじゅんたろう先生が探検に来た時にも そして同じくその頃うさぎが探しに来た時にも感じたことで、その中の一体どれを指して「黒岩」と呼んでいるのかで頭を抱えたわけ。
だって どれも黒くないし、大きさの差こそあれ 似たようなタイプの岩場や岩ばかりなんだもの。
そしてあまりにもあちこち岩だらけなんだもの。
突出した特徴のある岩も岩場もどこにも無い!
そしてあれこれ考えた結果、これはもう どれかひとつの岩場や岩を「黒岩」と呼んでいるのではないんじゃないか?ということになった。
この辺り一帯の岩場の総称こそが「黒岩」なんじゃないんだろうか。
そう考えるのが一番自然だ。
それは 現地に来てもらえばきっとわかる。
それでは何故 黒くもない岩たちの総称を「黒岩」としたのか?
古地図には石楠花谷の中に「黒川」という川があるらしい。
黒岩と黒川。位置的にも石楠花谷を中心として比較的近いと言える。
そして かつて読んだ大池の方であろうと思われるブログの記事に「黒岩谷東尾根」というものが石楠花谷の途中から取り付ける尾根として記載があったことや 神港学園大池グランドのすぐ近くに「黒岩堰堤」という堰堤があることなどを考えても どうやら石楠花谷を中心として「黒岩」「黒川」「黒岩谷」と、「黒」の地名が多すぎることに思い当たった。
こうなると 黒岩を本当の意味で理解・特定するためには 地形、歴史、この地域の文化やかつての生活など かなり深く 総合的な調査と知識が必要なのではないか?と うさぎは思うに至った。
今日 じゅんたろう先生とうさぎは 「黒岩とは 国土地理院の地形図上に「黒岩」と記載されている周辺一帯の岩場や岩の総称ではないか」という一定の結論に到達したし、それは「おそらく」間違っていないという自信がある。
でもね。でもでも。
それはそうとして、ではなぜ わざわざその辺りを「黒岩」と名付けて 地形図上に記載するに至ったのか。「黒」という名前はどこが 何が元になっているのか。
谷が元なのか 川が元なのか はたまた岩が元なのか…。
これは黒川や黒岩谷、黒岩谷東尾根なども実際に見たり歩いたりする必要が出て来るだろうし、歴史的な文献なども調べる必要がありそうだ。
簡単に全てがわかるような問題ではないとうさぎは思う。
やっぱり 最初に地形図で「黒岩」の文字を目にしたときに感じた なんだかやけに神秘的な 秘境感のある 謎を秘めた感じ、あれは間違ってなかったんじゃないんかな?うさぎの本能よ。(笑)
お山というのは 本当に深いです。
そこには歴史があり 人の営みがあり そして何より大きな自然がある。
「ここが黒岩」て簡単に特定出来ないことにロマンもあります。
今回の探検で思った一番大きなこと。それは
「簡単にお山をわかった気になるなよ!」
だからお山は面白いのよねっ!!
そうですよね?じゅんたろう先生。うさぎはそう思っています。
今日の山行で お山に対して これからも最大限の畏敬の念をもって 素晴らしい自然を楽しみたいな、と思ったうさぎですなり(≧∇≦)♪
そして!!!
今日は 懸垂下降めっちゃ楽しかった!
久し振りだったけど ロープ使ったり 急斜面や荒れた場所をドキドキ歩く 今日みたいな探検は本当に楽しい。
自分の気になることを 自分の足と目で 自分の力で確かめに行く。
そして考える。
自分なりの結論を導き出す。
こんな楽しい遊びはないよね。
そしてお山は存在そのものが本当に美しすぎるし スバラシすぎるしね!
そのあと午後訪れた再度公園、鍋蓋山も最高でしたっ。
春のお花いっぱい!新緑の芽吹き始めいっぱい!
どの子もきゃわうぃい!!
剛と柔。どちらのお山の顔も楽しめた 最高の1日になた☆☆☆
めでたしめでたし(≧∇≦)♪♪♪
コメント
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様々な思いを持って真剣に探した人が感じた在るはそれが探し求めた場所で、みんなちがって みんないいが伝わりました。
でもペラペラなあるは、言葉では言い表わし難いですが、寂しいですね😞
「ある」と言う熱い哲学を観せて頂きました!
ありがとうございます🪨
それに面白かったです笑笑
面白く読んでいただけたなら それが一番です(*^^)v
まあ うさぎちゃん、とんでもなく「ひつこい」ですからね!信じて探しました。黒岩については この日にある程度の「うさぎなりの答え」みたいなところに到達したとは思っていますが、今もまだ「ひつこく」考察&調査続行中です♪(爆)
もともと 「黒岩」という呼称は 古くからの地図には記載されておらず、(他の多くの岩は記載されています) その地図には 「黒岩」あたりに露岩が散在しているだけでした。
間違いなく この辺りの総称として「黒岩」と地理院地図に載せたのだと思われます。
地理院地図の露岩マークに掲載してある「露岩」にGPSを使って辿り着き そこにある岩を勝手に現代人のハイカーが「黒岩」と名付け、世に広めるのは 如何なものでしょうか?
これだ!っと思っても それは 自分内で収めとくべきですね。
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