谷川岳 西黒尾根往復
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- GPS
- 07:40
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,433m
- 下り
- 1,448m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 7:34
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
8:00発の谷川岳ロープウェイ駅行きバス。 帰り、谷川岳ロープウェイ駅16:56発上毛高原行きバス。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トイレは谷川岳ベースプラザ(ロープウェイ駅)と肩の小屋にあります。 登山届は谷川岳登山指導センターで記入、提出しました。 登山道入口からの樹林帯は所々ぬかるんでいます。滑り易いですから下りでは注意が必要です。 樹林帯を抜けると鎖場が何カ所か続きます。 上部は登山道がはっきりしない岩場です。マークを確認しながら進む必要があります。 山頂直下はガレ場ですが歩きにくくはありません。 雪渓は少し滑りますが気をつけて歩けば問題ありませでした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
二度目の谷川岳は標高差約1200mの西黒尾根を往復しました。
まず、標準コータイムで計画を立ててみました。
西黒尾根経由で谷川岳ロープウェイ駅−オキの耳往復の所要時間は7時間50分。
住居地から公共交通機関利用で登山口に一番早く到着するのが上毛高原駅8:00発のバスで谷川岳ロープウェイ駅着は8:45。出発を8:50とすると休憩なしで歩いて16:40に戻ってくることになります。谷川岳ロープウェイ駅の最終バスは16:56。最終バスまでに下りてくることは難しいかな、バスを逃したらタクシーかなと計画段階では考えていました。(土合駅を利用することは計画段階では頭にありませんでした。)
実際は樹林帯を登りで標準タイムより40分、下りで30分短縮できたので山頂往復しなおかつ最終バスに間に合う時刻に下りてくることが出来ました。
梅雨の時季ですから天候も気になります。
気圧配置図をにらみ、高気圧が本州中央を覆うと予想された月曜日を山行日と決めました。
新幹線で上毛高原へ向かう途中、高崎辺りから青空が広がり始め予想通りかと期待を膨らませました。
谷川岳ロープウェイ駅に到着した時は快晴の青空。今日の山行は半分うまくいった気分になりました。
定期検査中で試運転されいるロープウェイのゴンドラを見上げ、舗装路を先に進みます。谷川岳登山指導センターに立ち寄り。ここで登山届い記入して提出。下山届は切り離してザックに仕舞いました。
舗装路を更に進んで西黒尾根登山道入口の標識から登山道に入ります。谷川岳山頂までは3.7kmと表示されています。
広葉樹の樹林帯の急坂を登ります。湿った土面で所々ぬかるんでいます。登りはさほど気をつけるようなことはありませんでした。
樹林帯で眺望はありませんが2カ所ほど木々が切れ見渡せる場所がありました。登山道入口から15分位の鉄塔と50分くらいの標高約1210m付近です。
樹林帯の途中に標高約1150mの小さなピークがあります。ここからしばらくは緩やかな道が続きますがまた露岩の急坂を登り続けなければなりません。
登山道入口から約1時間15分くらいの所で前方が明るく見え始めました。樹林帯が終わり眼前に眺望が開けます。標高は約1410mくらいです。白毛門、笠ヶ岳方面は木の葉の陰になった良くは見えませんでしたが、天神平ロープウェイ駅を始め180度以上の展望です。
ここからは一転岩場の登山道に変わります。
ラクダの背(標高1516m)まで約40分かかりましたがこの間3カ所の鎖場がありました。
第1の鎖場を登り切ると目の前に谷川岳山頂とそこから連なり下る東尾根側面の荒々しい岩壁および尾根の間の谷に当たるマチガ沢雪渓が大迫力で飛び込んできました。しばし、この絶景にカメラに向け見惚れていました。
ラクダの背からは谷川岳山頂はもちろん、これから歩く稜線が手に取るように見えます。かなりの傾斜の直登になることも分かります。
ラクダの背を少し下るとラクダのコルと呼ばれる鞍部を通過します。厳剛新道の分岐点となります。登りではコルの通過に気が付きませんでした。厳剛新道の標識が山頂側を向いていて見逃しました。
ここを過ぎると本格的な岩稜地帯に入ります。見上げると荒々しい大きな岩が連続しています。登山道も判然としません。ペンキのマークを注意深く探しながら登っていきます。
コル通過から約10分で登り最後となる鎖場です。登り切ると再び山頂が今度は大きく迫り来る様に見えてきます。
鎖場通過から約30分、ザンゲ岩下の一枚岩を慎重に通過。
更に10分程行くと岩稜地帯が終わり比較的緩やかな笹の中の登山道に変わりました。
山頂直下の雪渓は踏み跡をなぞりながら慎重に横断しました。
トマの耳には登山道入口から約3時間20分で到着。
12時を過ぎていたので昼食休憩。その後、記念撮影。
記念撮影中は山頂に誰もいませんでした。休憩中には5〜6名の方が通過していきました。
休憩中谷川岳主脈縦走路を眺めていましたが、この日は左側の群馬側にだけに雲が湧いていました。稜線を境に群馬側だけに上昇気流が起きている様でした。
続いてオキの耳へ。ここでは前回記念撮影しているので山頂からの眺めをカメラに収め10分程で出発。
まず、肩の小屋へ下ります。トイレを借用。
小屋からトマの耳方向に登り返して西黒尾根に戻りました。
以降は登ってきた道を下ります。
下り始めは眼下にこれから歩く稜線が見通せます。
とは言っても雄大な景色に目を奪われていては危険です。足を滑らせればどうなるか。目線は常に足下です。
岩稜帯の下りは無理せず段差のある所はお尻を付きながらゆっくり下りました。
下りの鎖場は足下が見えないので慎重にならざるを得ません。それでも一番下の鎖場以外は難なく下りられました。一番下の鎖場では足を置く位置を探るのに手こずり通過に少し時間がかかりました。
時間的には前後しますが、ラクダの背手前の厳剛新道分岐を見つけられるよう注意していました。下りでは標識が進行方向から見える位置にあり分岐と厳剛新道を確認できました。
下りに入って風が吹いているせいで半袖のTシャツでは少し寒く感じられました。ラクダの背で小休止した時にザックを下ろしソフトシェルを取り出して羽織りました。
30分程で樹林帯に入り、風を感じなくなったのでソフトシェルは脱いでしまいました。敢えて重ね着する必要はなかったようです。
ラクダの背辺りで後から下りてきた男性に気付きました。休憩時間などの関係である程度の距離を開けて歩いていましたが、樹林帯の下りで追いつかれました。先を譲りましたが膝の調子もあり急がないという事で、登山道入口まで30分くらいの間話をしながら一緒に下りてきました。その男性は日帰りで土樽から茂倉新道を上がり、谷川岳山頂から西黒尾根を下り土合に向かうとのことでした。6月の始めに私も茂倉新道を登りましたが、その日は肩の小屋泊まりでした。日帰りで土樽−土合は今の私には考えられない行程で私と同年代であろう男性の行動力に痛く感心しました。
登山道入口には16時15分頃到着。オキの耳から3時間10分くらい。
谷川岳登山指導センターで下山届を提出。センター前の水場でストックと登山靴の泥を落としました。
谷川岳ロープウェイ駅には16時30分頃到着。当初計画では16時50分到着予定でしたので最後は余裕でした。
日本三大急登の一つと言われる西黒尾根。谷川岳山頂に到達でき無事往復できました。大きな達成感があります。
登山道は樹林帯から岩場・鎖場、岩稜地帯と変化し飽きることなく歩くことが出来ました。
樹林帯を抜けてからの眺望も雄大で心に残ります。間近に見る谷川岳はその荒々しい岩壁が目に焼き付きます。
計画段階では時間を気にしながら無理して歩かなければならない状況があるかと思っていましたが、意外と歩き易い登山道で時間的に若干の余裕が生まれ楽しく歩くことが出来ました。
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