雲取山 2 Days 鴨沢〜三峯神社
- GPS
- 16:37
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,505m
- 下り
- 1,956m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 4:46
- 合計
- 12:33
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 3:04
- 合計
- 9:07
天候 | 晴々 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
雲取山。標高2,017m。東京都最高峰、一都二県、秩父多摩甲斐国にまたがる、一等三角点があり日本百名山の山。
兼ねてから行ってみたい山としてリストには含まれていましたが、奥多摩と奥秩父の境にあり奥深く日帰りでは少し躊躇してしまう距離と時間。
この冬、奥多摩の山山を訪ね歩き最後に残った雲取山。GW後半の4連休を利用して、前乗り+テント泊の2泊3日で、時間と心の余裕を持って、いつものジョンコナー部長と共にこの山に挑みます。
5月3日、準備日の初日、お昼に奥多摩駅で集合。とても良いお天気。とりあえず腹ごしらえ。行ってみたかった卵焼きのお店は列をなしすぐさま諦め、ぶらぶら歩いてもえぎの湯へ、まずは出発前の冷えたビールとお蕎麦で乾杯です。
お風呂は入場規制もかかっていて芋洗状態。お風呂上がりも気持ちの良い散歩道をぶらぶらしながら、奥多摩駅からバスで鴨沢方面まで。
前乗りは鴨沢バス停近くの山の家。素泊まりのみでまずはチェックインを済ませ重たい荷物を置いて、木漏れ日というレストランで晩ご飯と冷えた生ビール。
山の家は老夫婦が営む、昔ながらの建屋でこの日はキャンセルが出た模様で自分達の2人だけ。少々持て余す広さで、よく里を歩いていて見かける昔ながらの家屋の中は歩くと木と木がキュッキュと軋むような、でも温かみのある佇まい。置いてある調度品も本棚にある雑誌はもう遥か40年前の物もあり懐かしさにしばし浸ります。
明日の活力の源となるビールを最後の乾杯に早々に床に着きます。
2日目。5時出発。さていよいよ鴨沢の登山口からまずは七ツ石山を目指します。朝の清々しい空気と、今日も絶好のお天気を約束するような日差しがもうすでに眩しく、荷物は重いけど心は軽やか、しみじみと木漏れ日の中をゆっくり登っていきます。そろそろしんどいよ~というところで富士山が、そして七ツ石小屋へ到着。
まだビールは我慢、ハチミツ・ユズ・水だけで作ったゆずドリンク「ごっくん馬路村」で一休み。
巻かずに七ツ石山へ。山頂で眺望を楽しみ、またゆっくりと歩き始めます。小雲取山を経て、まずはテント場を目指し巻道で雲取山荘のテント場へ。12:30着。
テント場は混み気味、さっそくなんとかなるべく水平な箇所を探して重たい荷物を下ろし、寝床をこしらえ、まずは到達の乾杯。暑かったこの日、我慢して我慢して登ってきて最初のビール。美味しいしかない。2本か、3本か、忘れてしまうほどにまずはこの日の山行を労います。
夕方は、いよいよ雲取山山頂で夕日を見る予定でしたが、待ちきれず、さっさと軽身で山頂を目指します。日が暮れてからではよっぱらって下山も危なかろうという気持ちも働いたかもしれません。
流石にこの時間はもう人もほとんどおらず、山頂では自由気ままに楽しめる。山頂の避難小屋側で景色を眺めながらお茶をいただき、ひとしきり楽しんでから雲取山荘のテントまで下山。
夜ご飯。ビールを2缶ずつ買い込み今日の楽しくも辛かった1日に思いを馳せます。
流石に夜は冷え込み、風が吹き始めテントには時折強い風が当たっているのを感じながら。。。おやすみなさい。
3日目。3:30起床。とりあえずおトイレと歯磨きセットを持って、まだ眠気眼をこすりながら星空を眺める。じみじみとした時間が流れています。
ご来光を見にいきます。
ヘッドライトをつけてまだ暗い山道を、雲取山山頂へ歩き始めます。山頂に着く頃にはもう空は明るんで、日の出を待つ人たちがその時を待っています。
あのあたりかな、とあたりを付け場所を決めて待つ。寒いけどそこまで寒くなく、そのまま履いてきたダウンパンツは暑いくらい。
日の出。なんとも美しいその景色に言葉を失う。こういう景色を見たくて登ってきたんだなと。
さて、テント場へ戻り朝ごはん。経つ頃には近くにあったテントはほぼ撤収されていて、風に邪魔をされながらなかなかテントも上手く畳めない。
7:30。今日も良い天気です。三峰方面へ下山。なかなか手強い。さっさと簡単には下らせくれない。細かな登り下りを繰り返しながらゆっくりと標高を下げていきます。
登り返しのピークもまた個性的な景色が広がり、白岩小屋の廃屋からの眺望もまた秩父の山塊が、霧藻ヶ峰の休憩所ではもう三峰神社が見えてきました。
店主の方がその眺望からいろいろ説明してくださいます。
さらに下山を進め、三峯神社奥宮に寄り道をします。妙法ヶ岳の頂きに、奥宮の祠があり、それに至る山道はなかなかの、急な階段や鎖場もあり普通に観光の人では少し手こずるのではないかというくらいの険しい道でした。それでも時折渋滞も発生するくらいの盛況ぶりで、その後、雲取山登山口までの道のりはそうそう容易い物ではないのではないかというくらいの距離がありました。
13:00下山。楽しみにしていたくるみ蕎麦とおビール。お疲れ様しかない。美味しい蕎麦とご飯をペロリと平らげる。
西武秩父駅までのバスは渋滞に捕まり、バスがそもそもなかなか上がって来れず3時間待ちという噂が。さすがGW。
まぁ電車の時間は18:30ごろ。ゆっくりいきますか、とそれでもバスは増便が出て立ち乗りでもひとまずバスに乗り込めました。
ひとしきり下ったところの、秩父電鉄の三峰口駅で電車移動に切り替えます。
ようやく座れてホッとひととき。お祭り駅から秩父駅までは軽い徒歩、お祭りの湯で汗を流します。頭が痒い。気持ちがいい。こんなに気持ちのいいお風呂は何時鰤かというくらいお湯が気持ちよく、食堂で最後の乾杯。
電車の時間までゆっくりして、特急ラビューでは流れていく景色を眺めながら、まったりと寝るでもなくたわいのない話をしながら過ごす。
あっという間の2泊3日の山歩き。時間に余裕をもった山行は、ご来光もテント時間も、ただただゆっくりと景色が良いところでは思いのままに眺め、そしてしんどい登りもただただしみじみと歩く、とても贅沢な時間が過ごせた山歩きでした。おつかれさまでした。
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