多野鉱山跡を廃キング

2024年04月28日(日) [日帰り]

• GPS: 10:52
• 距離: 15.6km
• 登り: 976m
• 下り: 977m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:59
• 休憩: 0:49
• 合計: 10:48

距離 15.6km 登り 977m 下り 977m

7:18 弁天山・桜山ハイキングコース入口駐車場
12:20 12:35 山の神分岐点
15:45 16:12 山の神分岐点
16:21 鬼の踊場
16:53 17:00 鬼石弁天山
18:10 弁天山・桜山ハイキングコース入口駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

八塩温泉郷バス停留所前に桜山ハイキングコースの無理駐車場があります。きれいなトイレ(男女別 ウォシュレット付！)水道もあります。

コース状況／危険箇所等

藤岡市の桜山山麓にある、多野鉱山跡に行ってみました。戦前から戦中にかけて、日本では希少なニッケルを採掘しており、山中には大規模な鉱山関連施設の遺構が残っています。遺構は八塩地区と雲尾地区に分かれてあり、どちらも車で近くまで行けますが、それでは山レコになりませんので、ハイキングがてら遺構を探しつつさ迷ってみました。
八塩地区は、道路から少し登りますが特に難儀する場所はなく、すぐに見つけられます。今回は、鉱石搬送設備を捜索して、道等無い場所も歩いていますが、なだらかな斜面が多く、探検しても危険は少ないかと思います。むしろ、劣化したコンクリート構造物の中を歩き回るときのほうが危ないかもしれません。特にホッパーに落ちると、自力で脱出するのは困難です。
雲尾地区の遺構は、道路に隣接しているので、探すまでもありません。隣接する民有地に立ち入らないようにご注意ください。こちらにも自力脱出困難な貯水槽のようなものがありますので、落ちないように。

その他周辺情報

八塩温泉郷には、日帰り温泉があるとのことでしたが、この日は営業していませんでした。

写真

4/28 6:59

スタートは、弁天山・桜山ハイキングコースの無料駐車場。画面右の車の奥に見える黒い箱がトイレ。男女別で、なんとウォシュレット付。

4/28 7:29

先ずは、多野鉱山跡の八塩地区の「選鉱施設」と言われる場所を見に行きます。材木市場の脇道を入ります。

4/28 7:30

道はこんな感じで、あまり歩く人はいないようですが、特に薮でもありません。

4/28 7:35

早速出ました。

4/28 7:41

何かの基礎。

4/28 7:46

巨大コンクリート塊。擁壁のようですが、元からここにあったのではなく、上から転げ落ちてきたように見えます。

4/28 7:48

何段もある擁壁を上に登ってみます。

4/28 7:49

コンクリート構造物だらけ。

4/28 7:49

造形は面白いですが、用途不明。

4/28 7:57

巨大コンクリート擁壁。地盤が流失して浮いています。さっきのコンクリート塊は、ここから落ちてきたのでしょう。画面右奥に、鉱石の貯溜場のようなものがあり、そこが最上部のようでした。下に行ってみます。

4/28 8:19

少し下って二つ並んだ水槽状の構造物。

4/28 8:27

下には排水溝。

4/28 8:30

更に下ると、選鉱施設の中核らしく、コンクリート構造物がたくさんあります。

4/28 8:33

複雑な造形。

4/28 8:36

擁壁に沿って、コンクリート基礎が並んでいます。

4/28 8:55

基礎の詳細。まん中に丸太柱、三本の四角い添え柱を、十字型にアンカーボルトで固定と推測。が、用途は不明。

4/28 8:58

巨大なホッパーが並んでいます。

4/28 9:05

上から。ここは倒木があるので何とかなりそうですが、他のホッパーは落ちたら自力脱出は困難です。実際ホッパーの底に動物の骨がありました。

4/28 8:59

ホッパーの下部。

4/28 9:10

階段があります。

4/28 9:11

下にもまたホッパー。

4/28 9:16

擁壁から空中に突き出した構造物。揚重機でしょうか。

4/28 9:28

まだ下があります。

4/28 9:35

下から。アーチ型の造形を持つ、控壁が並んでいます。

4/28 9:34

控壁を見上げる。デカい。

4/28 9:39

鉱山施設の一番下まで来ました。

4/28 9:40

道か軌道があったような平場になっています。現在は、東電の巡視路になっている模様。すぐ右側は木材市場。

4/28 9:55

また登って、ここまで鉱石を運んできた索道か軌道がないか探してみます。

4/28 10:15

道のような違うような。

4/28 10:17

！！尾根の平場にコンクリート構造物。索道のアンカーのように見えます。

4/28 10:18

近くにはコンクリート擁壁。林業用か鉱山関連かは判りませんが、索道の類いがあったようです。

4/28 10:40

道はありませんが、適当に下って林道にでました。

4/28 10:55

八木沢付近に分岐がありました。脇道を行ってみます。

4/28 10:56

古い道祖神があるところをみると、古道のようです。

4/28 10:58

屋敷ですね。

4/28 11:01

廃屋がありました。

4/28 11:04

鉱山関係ではなく、民家のようです。

4/28 11:08

裏手は下屋が既に崩壊。林道に戻ります。

4/28 11:27

林道は深く侵食されています。

4/28 11:32

！なんかあります。

4/28 11:33

水槽か？

4/28 11:34

アンカーボルトの残る台形コンクリート基礎。索道の跡かもしれません。

4/28 11:40

近くに三滝山不動尊なる神社がありました。

4/28 11:42

滝は枯れています。御利益はあるんでしょうか。

4/28 12:19

山の神分岐に到達。

4/28 12:46

雲尾方面に下ります。

4/28 13:43

多野鉱山雲尾地区の鉱山遺構。桜山公園に上がる道路の両側にあります。

4/28 13:50

道路の下側の遺構。

4/28 13:52

鉱山遺構に隣接して農地があります。おそらく、遺構が埋まっているのではないかと。私有地なので立ち入らないように。

4/28 13:53

これは！シックナーではないか。シックナーとは、鉱石混じりの液状物を沈殿分離濃縮する、鉱山には無くてはならない設備です。

4/28 13:55

下にもあります。

4/28 13:58

もはや古代遺跡の風格。

4/28 14:07

シックナーを通過した物が通ってくる穴でしょうか。奥のほうが明るくなっているので、上部に開口があるのでしょう。

4/28 14:07

長〜い擁壁

4/28 14:11

シックナーは大小いくつもあり、最終的に、この貯溜槽に溜まるようです。深さは5〜6mあり、落ちたら自力脱出は困難です。

4/28 14:29

道路の上の遺構も見て見ます。

4/28 14:32

溝状のコンクリート構造物があります。

4/28 14:40

一番上まで登りました。

4/28 14:40

やや！薮の奥に屋根が見えます。

4/28 14:47

お店だったようです。電球型蛍光灯のランタンがありましたので、比較的新しい廃墟ではないかと。

4/28 14:55

転々と林の中に家屋があります。別荘地でしょうか。そろそろ帰らないと。

4/28 16:08

山の神分岐まで戻り、ハイキングコースを八塩温泉方面に向かいます。

4/28 16:27

ヤマツツジですかね。

4/28 16:50

弁財天がありました。

4/28 16:51

展望台もあります。

4/28 16:51

展望台からの眺め。この日は霞んで遠くが見えませんでしたが、谷川岳から日光白根山、筑波山など北関東の山々が望めるようです。

4/28 17:16

八塩温泉は左の道ですが、最後にもう一つ鉱山跡を見に右の道に行きます。

4/28 17:19

道はかなり荒れています。

4/28 17:23

出ました。八塩鉱山の関連施設です。多野鉱山の一角にありますが、別物らしい。鉱物マニアの間では有名な場所です。

4/28 17:23

トヨタの初代パプリカバン

4/28 17:24

石積は鉱山関連施設らしい。

4/28 17:27

トロッコ軌道の残骸とかあったらしいですが、全然判りませんでした。

4/28 17:32

奥に鉱口があります。

4/28 17:32

おおっ！坑口か！残念ながらこの穴は試掘坑らしく、長さは10m足らずでした。八塩鉱山の坑口は画面左下の方に、ほぼ埋まった状態にあります。中は広くてトロッコ軌道が残っているそうです。さ、かえりましょう。
本日も長々と、お付き合いありがとうございました。

撮影機器：

NIKON D750 NIKON CORPORATION

感想

Bushmaster ��

廃マニアには、たまらん場所でした。エリアが広大なので、未知の遺構がまだありそうです。