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Yamareco

記録ID: 6813034
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

白岩岳 1990年版の東北百名山、その今の姿

2024年05月18日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:46
距離
11.2km
登り
955m
下り
950m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:27
休憩
0:20
合計
4:47
距離 11.2km 登り 955m 下り 956m
9:06
16
林道崩壊地点手前
9:22
127
11:29
11:32
4
11:36
11:39
4
11:43
11:57
105
13:42
11
13:53
林道崩壊地点手前
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
アプローチの林道はよく整備されているので普通車でも走行可能。しかし途中で路肩が崩壊しているため駐車場まで車を乗り入れることはできません。24.05.18現在
コース状況/
危険箇所等
危険な場所はとくにありません。
中腹域では作業道が錯綜しているため、特に下山時の道迷いに注意。
その他周辺情報 温泉ゆぽぽが一番近い温泉でしょうか。
mont-bell会員証提示で割引あり。
林道の途中に車をデポしてスタート!
ツ「行くぜ!」
2
林道の途中に車をデポしてスタート!
ツ「行くぜ!」
なぜこんな中途半端なところからスタートしたかというと林道の路肩が決壊していたからなのだ。
ここはギリギリ通過できそうな気もするが…
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なぜこんな中途半端なところからスタートしたかというと林道の路肩が決壊していたからなのだ。
ここはギリギリ通過できそうな気もするが…
すぐに致命的な崩壊が現れるため、一度目の崩壊地の手前に車を駐めたほうが無難だ。
4
すぐに致命的な崩壊が現れるため、一度目の崩壊地の手前に車を駐めたほうが無難だ。
徒歩ならギリギリ通行可能。
1
徒歩ならギリギリ通行可能。
分岐点は橋を渡る方向へ。
2
分岐点は橋を渡る方向へ。
しっかりした林道なのに車で入ってこれないのが惜しい。
3
しっかりした林道なのに車で入ってこれないのが惜しい。
また崩壊地が…。
さて、修復されるだろうか?
このまま車両通行止めになるかもねぇ…。
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また崩壊地が…。
さて、修復されるだろうか?
このまま車両通行止めになるかもねぇ…。
林道終点に駐車スペース。
本来はここまで車で来れるはずだった。
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林道終点に駐車スペース。
本来はここまで車で来れるはずだった。
茶「では行きますか!」
ツ「なんか藪っぽい…?」
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茶「では行きますか!」
ツ「なんか藪っぽい…?」
入口は不安になるような雰囲気だった。
しかし入山してみると思いの外きれいな登山道でホッとする。
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入口は不安になるような雰囲気だった。
しかし入山してみると思いの外きれいな登山道でホッとする。
とはいえ入山する人は少なそう。頼りない細道が続いていく。
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とはいえ入山する人は少なそう。頼りない細道が続いていく。
そんな奥の細道に似つかわしくない立派な丸太橋が現れた。まるで遊歩道にでも設置されるような代物だ。
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そんな奥の細道に似つかわしくない立派な丸太橋が現れた。まるで遊歩道にでも設置されるような代物だ。
どうやら中腹域では伐採作業の手が入り、登山口周辺より人が入ってきているらしい。
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どうやら中腹域では伐採作業の手が入り、登山口周辺より人が入ってきているらしい。
分岐を示す標識が地面に落ちていた。
1
分岐を示す標識が地面に落ちていた。
…どこに道があるというのだ?
ツ「旧道って書いてあるっぺよ」
茶「これじゃ旧道じゃなくて廃道だよ」
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…どこに道があるというのだ?
ツ「旧道って書いてあるっぺよ」
茶「これじゃ旧道じゃなくて廃道だよ」
先へ進むほどに道は細くなっていく。
標高1000m付近からは尾根の南側をトラバースしていくのだが、これが滑りやすい木の根&泥道だ。滑落しないように気をつけよう。
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先へ進むほどに道は細くなっていく。
標高1000m付近からは尾根の南側をトラバースしていくのだが、これが滑りやすい木の根&泥道だ。滑落しないように気をつけよう。
周囲の木々が深緑から新緑に変わってきた。沢筋にも残雪が見えるようになってきた。
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周囲の木々が深緑から新緑に変わってきた。沢筋にも残雪が見えるようになってきた。
稜線に出ると矮化で木々の背丈が低くなり日当たりが良くなる。当然、下草の勢いが増してきて両脇から顔をひっぱたかれるようになってきた。
ツ「…」
ツートンの表情も曇っていく…。
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稜線に出ると矮化で木々の背丈が低くなり日当たりが良くなる。当然、下草の勢いが増してきて両脇から顔をひっぱたかれるようになってきた。
ツ「…」
ツートンの表情も曇っていく…。
ふいに視界が開けた。行太沢展望台と呼ばれる場所まで来たようだ。秋田駒や岩手山が見えている。
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ふいに視界が開けた。行太沢展望台と呼ばれる場所まで来たようだ。秋田駒や岩手山が見えている。
一月ほど前に登った大荒沢岳や羽後朝日岳も。すっかり雪も溶けて緑色になっている。
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一月ほど前に登った大荒沢岳や羽後朝日岳も。すっかり雪も溶けて緑色になっている。
展望所を過ぎると道はさらに藪っぽくなっていく…。雪の下敷きになっていた笹が起き上がったばかりだからなのだと思いたい…。
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展望所を過ぎると道はさらに藪っぽくなっていく…。雪の下敷きになっていた笹が起き上がったばかりだからなのだと思いたい…。
それが証拠に雪が残っている場所は比較的マシな状態なのだ。
ツ「どっちも大差ないっぺ」
2
それが証拠に雪が残っている場所は比較的マシな状態なのだ。
ツ「どっちも大差ないっぺ」
茶「着いた! 山頂だ! 白岩岳、登ったどー!」
ツ「…やったー(棒)」
茶「なんでそんなにテンション低いのよ?」
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茶「着いた! 山頂だ! 白岩岳、登ったどー!」
ツ「…やったー(棒)」
茶「なんでそんなにテンション低いのよ?」
ツ「だって、これだっぺよ」
茶「…まぁね、何にも灌木に囲まれて何も見えないね」
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ツ「だって、これだっぺよ」
茶「…まぁね、何にも灌木に囲まれて何も見えないね」
少し先まで進んだら展望所があったりしないだろうかと思ったが…。回れ右だ。
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少し先まで進んだら展望所があったりしないだろうかと思ったが…。回れ右だ。
少し戻って先程の行太沢展望台で休憩することにした。
ツ「お昼食べよう♪」
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少し戻って先程の行太沢展望台で休憩することにした。
ツ「お昼食べよう♪」
お、良く見たら田沢湖も見えているでないの。
3
お、良く見たら田沢湖も見えているでないの。
下山途中にキビタキに出会った。
ツ「かわいいっぺ♪」
3
下山途中にキビタキに出会った。
ツ「かわいいっぺ♪」
足元には美郷町。
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足元には美郷町。
トラバース地帯は下りではより慎重に。落ち葉や泥で滑るので滑落注意だ。
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トラバース地帯は下りではより慎重に。落ち葉や泥で滑るので滑落注意だ。
作業道に入りこまないようにも注意しなければならない。ここなんか右に行きたくなるが正解は左手に登り返しとなる。
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作業道に入りこまないようにも注意しなければならない。ここなんか右に行きたくなるが正解は左手に登り返しとなる。
ここもまっすぐ行きたくなるが、左手に折れて草むらの中に入っていくのが正解だ。
ツ「まったく道だとわからんっぺ」
作業道のほうが踏み跡が濃かったりするので油断ならない。
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ここもまっすぐ行きたくなるが、左手に折れて草むらの中に入っていくのが正解だ。
ツ「まったく道だとわからんっぺ」
作業道のほうが踏み跡が濃かったりするので油断ならない。
枝道に惑わされつつも駐車場まで戻ってきた。
ツ「生還!」
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枝道に惑わされつつも駐車場まで戻ってきた。
ツ「生還!」
林道を歩いて車まで戻れば、本日の行程は終了である。
ツ「お疲れさまでした!」
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林道を歩いて車まで戻れば、本日の行程は終了である。
ツ「お疲れさまでした!」
マイヅルソウ
サンカヨウ
ツバメオモト
イワカガミ
カタクリ
ショウジョウバカマ
3
ショウジョウバカマ
ノウゴウイチゴ

感想

1990年版、つまり東北百名山の初版に収録されていた白岩岳に登ってきました。2000年版、2010年版では外されてしまった山なので現在どうなっているのか、少々不安を抱えながらの挑戦です。なにせ東北百名山といえば、かなり荒れてる山も掲載されていたりしますので。
実際、アプローチの林道が途中で崩壊していたりと先行き不安な中でスタートとなりました。しかし崩壊している部分以外は、かなりしっかり整備された林道で終点までは難なく進むことができました。また、入口こそ踏み跡少なく草に埋もれた登山道でしたが、入山してしまえばよく踏まれた歩きやすい道で拍子抜けしたほどです。
深緑&新緑の森の中は気持ちが良く、心身が浄化されます。様々な花が目を楽しませてくれましたし、多くの野鳥の声が聞こえてきて楽しかったです。姿を見ることができたのはウグイスとキビタキだけでしたが、コルリ・オオルリ・カッコウ・コマドリなどなど囀りが美しい鳥のオンパレードで聞いているだけで幸せな気分になりました。
山頂からの展望が無いのがこの山の残念なところ。東北百名山から除外されてしまったのもそのへんが原因かもしれません。和賀岳に連なる山なのに和賀岳が見えない…とかね。
家から近い方の部類の山なのに後回しにしまくって十数年。ようやく登ることができて、ひとつ宿題を終えたような気持ちになりました。

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