岡山県鏡野町 角ヶ仙周回 見上げればニホンリス&サラサドウダン
- GPS
- 02:45
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 541m
- 下り
- 539m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所やヤブコギはありません。どちらの道も急で濡れていると滑りやすいので、雨天はおすすめしません。整備状況からすると、現在は南尾根は下り専門と考えたほうがいいでしょう。 上りの南西尾根は階段状の急登が多く、道は明瞭で気を付ければ滑りません。 下りの南尾根のほうはササが体に当たる細道が多いのですが、かき分けずに歩け足元も見えます。植林帯ではテープを見落とさなければ大丈夫です。最後の沢沿いはたまに沢をまたぎ、溝状に掘れた道の歩きやすいほうを探しながら歩きます。 上りの南西尾根は階段状の急登が多く、南尾根よりも歩きやすいです。 駐車場から舗装道路を少し西へ、草地を突っ切って元炊事場の左を抜けると土道になり、すぐに角ヶ仙登山道道標<写真08>が見えます。“越畑のマッターホルン”といわれるだけあって、ここから階段状の急登が続きます。 最初のうちは階段が崩れかけていたりステップもなくなっている箇所があったりしますが、乾いていれば見ためほど滑りやすくはありません。途中からはきれいな擬木の階段となり、急ですが歩きやすくなりました。 下りの南尾根のほうはササが体に当たる細道が多いのですが、かき分けずに歩け足元も見えます。 最初はササもない明瞭な細道で安心していると、標高1,140mをきるとササの間の細道が始まりました。ずっと体に当たりますがかき分けずに歩けますし、足元は見えます。上りの南西尾根に比べると滑りやすく、乾いていると崩れやすいのですが、木を掴めます。 標高1,090m辺りで一瞬道が不明瞭になり、連れは右を巻いてしまいましたが、左にすぐに道が見つかります。一時的でしたがササが肩に当たることがありました。 標高880mをきり急下りが終わると、ササは体に当たらなくなり、そのうちになくなりました。どこでも歩けるようになるので、迷いやすいですが、よく見ればテープがあります。 標高760m辺りで林道に出合い左折すると、小石がゴロゴロしていました。ここからはたまに沢をまたぎ、溝状に掘れた道の歩きやすいほうを探しながら歩きます。テープはありませんが、沢から逸れなければ大丈夫です。舗装道路出合いには道標はありません。 |
その他周辺情報 | 鏡野町にある道の駅奥津温泉の「温泉亭」は今年の2月29日に閉鎖され、指定管理者変更に伴い、5月中旬に“てっちりこ”としてリニューアルオープンしています。おそらく、ランチバイキングはなくなっているでしょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【赤いモミジ越しに角ヶ仙】
この日の目的地は鏡野町と津山市の境にある角ヶ仙(つのがせん)です。ちょうど、岡山駅北方面にあるジップアリーナ岡山で、岡山県としては57年ぶりに全国植樹祭が行われ、天皇、皇后両陛下がご来岡されていました。そのため、交通規制で混雑すると思われる旭川沿いルートを避け、そこから東に離れた吉井川沿いルートを利用するために、美作岡山道路を走りました。すると、警備のために移動する機動隊員を乗せた輸送車と何度もすれ違いました。すれ違った輸送車だけでも100人はいたのではないでしょうか。
物々しい雰囲気でしたが、吉井川沿いの道に入ると一転、華やかなオオキンケイギクロード<写真01>となりました。オオキンケイギクは生態系などに被害を及ぼす特定外来生物に指定されており、栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入などが原則として禁止されています。この時期は土手や河川敷、空き地などで大群落が見られますが、花期を終えると、種子をつける前に駆除されるのでしょう。
「越畑ふるさと村」に着くと、角ヶ仙が見えてきましたので、自動車を停めて茅葺きの家越しに撮影することにしました。角ヶ仙の頂上より視線を上に向けると、赤いモミジに気が付きました。ここは秋の紅葉スポットとして有名ですが、新葉も赤いノムラモミジだったようです。赤いモミジと茅葺きの家と角ヶ仙のコラボシーン<写真03,06>は見応えがありました。
【登山中に上を見ると、ニホンリスやサラサドウダン😍】
出発点としたのは旧越畑キャンプ場駐車場です。舗装道路を少し西へ、草地を突っ切って元炊事場の左を抜けると土道になり、すぐに角ヶ仙登山道道標<写真08>が見えます。“越畑のマッターホルン”といわれるだけあって、ここから階段状の急登が続きます。
角ヶ仙(つのがせん)は頂上近くまで景色が見えず、急登も多いので、登っている際の視線は下向きが多いです。標高950m辺りまで登ってくると、何かが木に登っていくのが見えました。頭上のはるか上を見ると、松ぼっくりを食べているニホンリスの姿<写真09,10>が目に入りました。リスは松の実をはがして食べるのに一生懸命で、我々が見ていることに気がついているのかいないのか、ずっと木の上にとどまっていました。そのため、枝かぶりで何度もピント合わせに失敗しながらも、久しぶりにリスの撮影に成功しました。もっと積極的に上の方を観察すると、野鳥も含め生き物ウォッチングを楽しめたかもしれません。
たまに振り返り、いつものように泉山(いずみがせん)などの展望<写真12,14>を楽しみ、頂上近くまで来ると、連れが何か叫んでいました。引き返して見上げると、サラサドウダンの花<写真15〜17>が咲いていました。角ヶ仙でサラサドウダンが見られるのは知らなかったので、得をした気分でした。この周辺はステップが切ってありますが急なので、たいていは足元を見ながら歩き素通りしてしまうでしょう。つぼみが多かったためか、独特のカルキのようなにおいには気づきませんでした。本数が少ないのですが、ここなら鹿の食害は心配いらないかもしれません。
すぐに角ヶ仙頂上<写真18〜20>に到着、南西方面の展望を楽しみました。
復路は南尾根コースを歩きました。2022年9月には、こちらを保育園児がピストンする😱とのことで、事前に保護者の方々がササ刈りをしておられたので、足元がはっきりと見えて上りでも安心でした。
今回も最初はササもない明瞭な細道で安心していると、標高1,140mをきるとササの間の細道が始まりました。ずっと体に当たりますがかき分けずに歩けますし、足元は見えます。上りの南西尾根に比べると滑りやすく、乾いていると崩れやすいのですが、木を掴めるので、視線を上下交互に動かしながら、サラサドウダンがないかと注意深く観察しながら歩きました。
タニウツギはこちらでもたくさん開花していましたが、サラサドウダンのほうは見つからないまま、一時的でしたがササが肩に当たるようになったので諦めて足元に集中しました。
標高880mをきり急下りが終わると、ササは体に当たらなくなり、そのうちになくなりました。たまに沢をまたぎ、溝状に掘れた道の歩きやすいほうを探しながら歩きます。
道標のない箇所から舗装道路に出ると、タニウツギが迎えてくれました。期待していた沢沿いには草花はほとんどありませんでしたが、舗装道路ではムラサキサギゴケなどが咲き、最後にはタニウツギの群生が見られました。この日の角ヶ仙はタニウツギに満ちた美しい山と化していました😊
整備状況からすると、現在は南尾根は下り専門と考えたほうがいいでしょう。保育園児が登る山と聞いてナメてかかると後悔します😁岡山のすごすぎる保育園児たちは、今年はどちらのコースで登るのでしょうか、楽しみです。
【Google Mapsで「しゃぶしゃぶ温野菜津山店」へ】
角ヶ仙(つのがせん)の山行を終えたのは、まだ正午前でした。山行後に同じ鏡野町にある道の駅奥津温泉の「温泉亭」でランチをとるのが常でしたが、今年の2月29日に閉鎖されました。指定管理者変更に伴い、5月中旬に“てっちりこ”としてリニューアルオープンしていますが、ネット上に具体的な情報がほとんど上がっていません。下山時刻が遅ければ訪問して時間をつぶし、岡山市内で食事しようかと思っていたのですが、ランチタイムに間に合いそうだったので、肉のコース料理を提供する店としては珍しく昼に開いている「しゃぶしゃぶ温野菜津山店」でランチをとることにしました。チェーン店で岡山県内に9店舗展開していますが、ランチ営業は津山店しかありません。ディナータイムに外食することはほとんどないので、この系列店で食事することは二度とないかもと気合を入れました。
初めて行く店でしたので、スマホのGoogle Mapsで「温野菜」と検索すると、津山店がすぐにヒットしました。通信(ネット)を切断し、「ナビ開始」ボタンを押すと、ナビがオフラインで始まりました。カーナビで現在地を確認していれば、スマホの画面を見なくても、音声だけでも迷うことなく最短距離(時間)で目的地にスムーズに到着することができました。おまけに店が現在混んでいるか否かなどのリアル情報も確認できます。Google Mapsはカーナビよりも、かなり使い勝手がいいことがわかりました。
「しゃぶしゃぶ温野菜津山店」は、土日のみ11時半〜14時(ラストオーダー13時半)のランチタイムが設定されています。12時半前に入店しましたが、店内はかなり空いていました。
ラストオーダーまで残り1時間程しかありませんでしたが、せっかくなので、鹿児島黒豚が食べられる期間限定の「黒の匠」コースに黒毛和牛のついた2番目に贅沢な食べ放題コース<写真30〜32>を注文しました。肉14種類、季節限定野菜、その他鍋用の具材や逸品料理、麺類やご飯もの、デザート(一人一品のみ)が食べ放題です。2種類選べるだしは、和牛だしと期間限定の削り節ベースの特製だしにしましたが、どちらもあっさりでポン酢などのつけダレはないので、火鍋だしなどもっと濃い味のだしでもよかったかもしれません。
最初に「こだわり野菜盛り」と脂身の多い肉2種類が出てきました。これ以降はタッチパネルで注文します。牛肉だけでも6種類あり、旨み牛のように赤身で旨みの強い肉、厳選牛しゃぶのように脂身が多くやわらかい肉と好みによって選べるので、大勢で行ってもみんな満足できそうです。特に黒毛和牛<写真30,32>は見ためよりも脂身が少なく肉の味がしっかりしており、我々にとっては、これまで食べた肉の中では最上級レベルのおいしさでした。黒毛和牛といえば、霜降りで肉の味が薄いのが多かったのですが、ここは黒毛和牛は脂身少なめ、最上級コースの霜降り黒毛和牛はサシが入りまくりのようです。
肉以外にはあまり力を入れていないのか、サラダはドレッシングが違うだけで野菜は同じ、逸品料理は意外に薄味で普通においしかったです。最初においしい肉を食べてしまったので、期待が大きすぎて普通に感じられただけかもしれません。一人一品しか頼めないデザートは、白桃パフェと抹茶ティラミスにしました。白桃はたくさん入っていましたが、缶詰になると普通のモモに成り下がっており、甘くない生クリームにベリーソースがかかっていました。抹茶ティラミスは底がスポンジケーキ、ほとんどが甘くない生クリームで、抹茶は表面2mm程の厚さしかありませんでした。どちらも甘さ控えめだったのでよしとしましょう。
肉はよかったので、再訪の機会があれば、野菜そっちのけで赤身肉を食べまくりたいと思います😋
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