挫折しそうになった登山【泉山〜角ヶ仙〜金屑山】
- GPS
- 06:42
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,747m
- 下り
- 1,769m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 7:29
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・泉山…中林コース登山口(トイレもあります) ・角ヶ仙…旧越畑キャンプ場駐車場 ・金屑山…三鏡神社近くに駐車スペースがありました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・泉山…中林コースの攻略が難しかった。コースアウト何回かしました。 ・角ヶ仙…下りの笹薮地獄がキツ過ぎました。 ・金屑山…オマケなので特になし。 |
その他周辺情報 | 【温泉】今回もなし ・奥津温泉 花美人の里(大人800円 平日 10:00〜19:00) |
写真
装備
備考 | グローブを紛失。新品のコンプレッションに小さな穴2つ開けてしまった😿 |
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感想
コース選びをミスったのかもしれません。
この日はイベントがあり出店の予定でしたが、見送ることにしました。
晴れの日はこの日しかないと思い、急遽「泉山」あたりの山を登ろうと思いました。
登山計画では標準タイムで泉山は5時間半、角ヶ仙は3時間ちょっとで登れるとありましたので、今の自分では登れると判断しました。
しかし、時間だけを確認したためコースがどのようなものなのか想像していませんでした。これが今回の反省点に繋がります。
泉山、中林コースを選んだ理由は自宅から駐車場まで一番近いから。これ以外考えていませんでした。結果からすると、美しい滝も自然も見ることができたので問題なしですが、ちょっと軽率すぎます。
軽めに登山をしたいのならこの場合、笠菅峠から登るのが一番簡単です。この日頂上でお会いしたご家族もこのコースから来られていました。90分以内で来られたそうです。駐車場もあるとのことでとにかく早く登るのが目的ならばこのコースを選ぶべきでした。
他にも奥津温泉から登るもの、泉嵒(いずみいわ)神社から登る(A・Bコース)というポピュラーな登山コースが泉山にはあります。ただ「近いから」という理由ではなく、もっと選択肢を吟味すべきでした。
実際、中林コースはなかなか手ごわいです。コースアウトして復帰するのが難しい。個人的にとある山を思い出しました。
1つ目は、大王山。沢に沿って登るコースでしたが、いつの間にかズレて戻ろうにも高低差があるので滑り落ちて復帰するのもおかしいので、安全な場所を探しながら進みました。泉山の場合は、これに加えて「落ちたら怪我する」レベルの高さがあります。時間をかけて上手く崖にしがみ付いたりしてコース復帰できたので良かったです。
【大王山の登山記録】https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6504088.html
もう1つは、矢倉山。急斜面を登りつつ、しかも登山道が見えない道を進む必要がありました。泉山の中林コースは階段が現れるまでは結構道が不明瞭になります。ピンクテープもありますが、頼りにならない箇所がありました。
【矢倉山の登山記録】https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6470384.html
中林コースの後半、階段が急に現れて驚きましたが、この階段は古くなっています。さらに直登コースでもあるためとにかく登るだけの行為が辛い。
ヒュッテが見え、眼下の素晴らしい景色を見たときはかなり安堵しました。
そこから泉山までは楽。そこでパンを頬張り井水山を通って下山します。
下山の天の川コースはそこまで急坂にはみえません。いつも通り慎重に降りていくと素晴らしい「火の滝」などが見えます。中林コースをマイルドにした道なりでした。危険個所にはしっかりロープが設置してあり安心して通ることができます。最初からこっちを通っておればよかったかなと思いましたが、下りを中林コースにしたらそれはそれで膝が悲鳴をあげると思います。
苦しみながらの登山でしたが、やはり有名な山である泉山は登って大正解。次回は11月の紅葉の時期に、『新ルート岡山の山百選』で記載されている奥津温泉-笠菅峠-泉山頂上のルートを使い下山後はそのまま奥津渓の紅葉を楽しみ温泉に入ってみようかなと考えました。
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続いて「角ヶ仙」。3時間ちょっとで登れるなら自分なら2時間程度で登れるだろうと「楽なコース」を想像していました。確かに山の様子をみると綺麗な姿で険しい鬱蒼(うっそう)とした悪路は思い描けません。
しかしキャンプ場近くの登山口に入り、あの大きな文字の看板を見た瞬間、「何この急坂」と嫌な予感がしました。この坂を上りきると、また別の坂。階段が綺麗に整備されていて、とても親切な山なのですが…この単調さはめちゃくちゃメンタル病みます。飽きちゃう、そして疲れちゃう。
ブツブツ文句を垂れながら「下山予定のルートから上がればこんな思いしなくて良かったのに」とか考えてしまいましたが、この考えも間違い。下山コースは別の地獄が待ってます。
文句は言いましたが、キツイ上り坂を繰り返した結果頂上へは短時間で登れたみたいです。1時間もかからず頂上へ行けたのはラッキー。でも疲労度もすごいので、皆様は休憩を小まめに挟みながらゆっくり登った方が良いです。
頂上からの展望は良いです。特にさきほど登った泉山が綺麗に見えるのはここだけじゃないでしょうか。この景色を見れただけでも登った甲斐があります。
大黒天物産の激安「栗羊羹」の最後の2切れを持ってきたので、ここで食べきりまして下山の準備。明るいし展望もよいので、楽しく下山できそうだなと思いましたが、現れたのは宿敵の「クマザサ」。笹薮の藪漕ぎ。最初は踏み跡もあり順路が明白だったので「この程度なら大丈夫」だと気楽に構えていました。
ところが、だんだん笹の丈が高くなります。身長171cmの僕の腰の高さがいつのまにか肩以上の高さまで伸びてきました。さらに笹の量が増え道を塞ぎます。苦しい。苦しすぎる。2日前に「牟佐山」を絶対に許さないリストに入れたばかりなのに、それの上を行くレベルの「許せなさ」です。
笹薮を掻き分けながら下る経験もしました。ブツブツ文句を言いながら下りる僕に、心の声が囁きました。
「あなたストック買いましたよね?車にずっと載せてますよね?なんで持ってきていないのですか?馬鹿なのですか?」
はい、バカなのです。なんで持ってこなかったんでしょうか。ストックがあれば少しは藪漕ぎしやすいと聞いたことがあります。なんで持ってきていないのでしょうか?自問してもストックは手元に移動してきません。そして道中にワークマンで買ったグローブを落としてしまいました。
そんな地獄の想いをしましたが、この藪漕ぎは実は40分以内で終わっていたことに驚愕。意外と短いじゃん。これで「地獄」呼びは失礼じゃないか?ブツクサ文句言いましたけど、この程度で文句を言っていたら藪漕ぎで有名な他の山(アゼチや桜尾山、恩原三国山、不溜山)は絶対行けない。というわけで本日2回目の反省点。
実際思い返してみると、一部を除いて地元の方(かボランティアの方)が笹薮の草刈りをしてくださってるんじゃないかというようにみえました。むしろ「安全に下山させていただいてありがとうございます。」と言うべきじゃないかと。
ここで挫折して文句いうのは筋違い。次回は装備を整えて藪漕ぎを恐れないようにしたいです。ただ角ヶ仙への登山に次回はありません🙇
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