静かなる富士山(二合目から大沢崩れ)
- GPS
- 08:38
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,325m
- 下り
- 1,330m
コースタイム
- 山行
- 7:10
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 9:43
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
おおむね歩きやすい登山道 三合目のスバルラインまではブナ、そこから先はコメツガの原生林が気持ちいい。 三合目から奥庭まで倒木が多いが、くぐりにくかったり、越えにくいものはほとんどなく、適度なアクセントという感じ。 御中道の沢を横切るところに露岩があり、多少気を付ける程度。 |
その他周辺情報 | 16時30分 中央道上り 小仏トンネルを先頭に20km渋滞 |
写真
感想
この夏は週末の天候が芳しくなく、近くへ行っても「富士山見えず!」が続いており、ややフラストレーションが溜まっていた。直接富士山へ行けば雲が出ても富士山に居ることに変わりはない、という発想で富士山へ行ってきた。
ただ、最も込むこの時期、渋滞の中の芋洗い登山は全く趣味じゃないので、山麓を歩き、下から頂上を眺めることにした。
富士山の周りには青木ヶ原をはじめとする原生林が2500m付近まで広がり、無数の林道や作業道、登山道がある。その中で、大沢崩れは日本有数の大崩壊地で落石の音も絶えないとの紹介が気になっており、行ってみることにした。
【二合目〜三合目】
精進口登山道の二合目駐車場から出発した。登山道はスバルラインの境橋をくぐるが、そこまでほぼ一直線。初めのうちは両側からの笹がやや鬱陶しいが、そこを過ぎると非常にきれいなブナの原生林となる。思わずルートを外れて中を歩いてみたくなるほど清々しい原生林だった。
【三合目〜奥庭荘】
スバルラインを過ぎるとすぐ先に三合目バス停がある。マイカー規制中のため一般車は入ってこれないが、早朝にもかかわらず、バスや作業車などが結構頻繁に通過していた。
スバルラインから先は植生が一変してコメツガ主体になる。三合目の広大な広場入口で精進口登山道と分かれ奥庭方面の登山道を行く。
ここから奥庭山荘までは、適度な倒木と苔むした原生林が広がり、登山道自体は歩きやすく、さすが富士山は他の山と一線を画すといった雰囲気であった。
【奥庭荘〜御庭山荘】
奥庭荘の先で再びスバルラインと交差するが、ここからコメツガの樹高が次第に低くなり、森林限界に近付いてきたことを感じさせる。ここは、五合目までの遊歩道になっているので、整備された歩きやすい道になっている。
【御中道:御庭山荘〜大沢休泊所】
大沢崩れ方面は、御庭山荘の少し手前を右に曲がる。朽ちた御庭山荘に目が奪われると、曲がり口を通り過ぎてしまう。そこから林道を200m程行くと御中道の入口がある。木製の道標があるが、マジックで林道直進の矢印も書かれている。実施には、この先350mのところにもう一つの御中道口あり、その先で合流している。
大沢休泊所までの御中道はよく整備された歩きやすい道で、サンダルでも歩けそうである。ただ途中、滑沢、仏石流し、一番沢などの沢を通過し、露岩帯もあるので、さすがにサンダルでは危険である。
【大沢崩れ】
大沢休泊所から右下へ降りると大沢崩れを見ることができる。期待が大きかったせいか見た瞬間「あれっ、こんなもん?」という感じだった。1日ダンプカー80台分が崩落とのこと、頻繁に落石が発生している事を想像していたが、いたって静かで、沢の幅も想像より狭かった。休泊所の上の見晴台に行って昼食をとって、その後少し上にいったりと2時間くらい大沢崩れを見ていたが、「カラカラカラ」という落石が1回だけであった。
休泊所の下方から見た大沢崩れにはあまり迫力を感じなかったが、休泊所の上方にある見晴台や、さらにその上と、上へ行くにしたがって迫力が増していくように感じた。たぶん、高度を上げるに従って視界が開けてくるからではないかと感じた。
なお、見晴台は休泊所隣の神社の右脇を入って行き、尾根筋を10分ほど登ったところにある。
今回は時間がなかったが、再訪して、もう少し上まで行ってみようと思う。
【御庭山荘〜五合目〜精進口登山道】
御庭山荘から五合目までは遊歩道で歩きやすく、所々にベンチも設置されている。
今回は非常に静かで懐の広い富士山を堪能できたが、当然ながら五合目だけは別世界であった。人や車をかき分けて下りの精進口登山道へ入るのに一苦労した。
三合目までの精進口登山道は、一部多少荒れたところはあったが、やはりよく整備されていた。
今回のルートは登山という見方をすると、やや物足りなさがあるかもしれないが、富士山の原生林と、天候に恵まれ、時折見せる富士山の雄大な景色を十分に堪能することができた。
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