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Yamareco

記録ID: 7053567
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

【八ヶ岳】涼を求めて稲子岳南壁左カンテルート登攀(寒かったわけだが)

2024年07月20日(土) [日帰り]
 - 拍手
つんちゃん その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:35
距離
9.6km
登り
1,069m
下り
1,072m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:05
休憩
0:23
合計
8:28
距離 9.6km 登り 1,069m 下り 1,072m
5:58
38
6:43
6:48
17
7:05
7:11
9
13:23
13:25
2
13:27
13:34
17
13:56
13:57
29
天候 下界:晴れ、山上:雨風
過去天気図(気象庁) 2024年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場:みどり池入口登山口
※6時時点でメインの駐車場エリアはほぼ満車。前泊組もちらほら。
コース状況/
危険箇所等
【みどり池入口登山口〜しらびそ小屋】
一般登山道のため特になし。

【しらびそ小屋〜取付き】
要ルートファインディング。しかし入口からピンクテープが明瞭に見えてしまっているため、問題では無かろうか...。事実、冬季等は誤って誘導されてしまうケースがあるようだ。

【取付き〜稲子岳南壁左カンテ】
III+級程度とは言え、バリエーションとなるため十分にトレーニングを積んでおく必要があるのと、装備、登攀に対する知識が必要。
※リードする場合はフリーで5.10aは楽に登れるぐらいは欲しい。
【駐車場】
6時時点でこんな感じ。人気の登山口につき、休日は争奪戦。
2024年07月20日 05:51撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 5:51
【駐車場】
6時時点でこんな感じ。人気の登山口につき、休日は争奪戦。
【登山開始】
この時点で下界はそこそこ晴れており、まぁ大丈夫かなと気楽な感じで歩き始めたのであった。
2024年07月20日 06:00撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 6:00
【登山開始】
この時点で下界はそこそこ晴れており、まぁ大丈夫かなと気楽な感じで歩き始めたのであった。
【緑がやさしい】
夏の八ヶ岳はとにかく緑が美しいですね。コケ、持って帰りたい...。
2024年07月20日 06:47撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 6:47
【緑がやさしい】
夏の八ヶ岳はとにかく緑が美しいですね。コケ、持って帰りたい...。
【しらびそ小屋】
ここまでは順調。ここからが...。
2024年07月20日 07:04撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 7:04
【しらびそ小屋】
ここまでは順調。ここからが...。
【暗雲立ち込める...】
というほどではないが、天狗東壁が見えてなかったので嫌な予感がふつふつと...。
2024年07月20日 07:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 7:05
【暗雲立ち込める...】
というほどではないが、天狗東壁が見えてなかったので嫌な予感がふつふつと...。
【稲子岳は】
時折見えてはいたので、とりあえず取付きまで行くことに。
2024年07月20日 07:15撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 7:15
【稲子岳は】
時折見えてはいたので、とりあえず取付きまで行くことに。
【入口あたり】
中山峠に向かって登山道をある程度進んだところで、適当なところで取付きに向かって森の中に。
大雨になれば川になるあたりが目印かな。まぁそれにしてもピンクテープが多すぎてこれはどうなんだと...。
2024年07月20日 07:33撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 7:33
【入口あたり】
中山峠に向かって登山道をある程度進んだところで、適当なところで取付きに向かって森の中に。
大雨になれば川になるあたりが目印かな。まぁそれにしてもピンクテープが多すぎてこれはどうなんだと...。
【急登もあるよ】
取付きに近づくにつれ急登になる。ちょっとざれてて歩きにくいのと、浮石も多いので落石要注意。
2024年07月20日 07:50撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 7:50
【急登もあるよ】
取付きに近づくにつれ急登になる。ちょっとざれてて歩きにくいのと、浮石も多いので落石要注意。
【岩壁へ】
晴れてなくともかっちょよい。しかしこの時点で雨風が強まっており、しばらく様子見となった。
2024年07月20日 07:53撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 7:53
【岩壁へ】
晴れてなくともかっちょよい。しかしこの時点で雨風が強まっており、しばらく様子見となった。
【様子見中】
レインが必要なほどには雨が降っており、岩もびしょびしょに...。
2024年07月20日 08:13撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 8:13
【様子見中】
レインが必要なほどには雨が降っており、岩もびしょびしょに...。
【とりあえず待ってみる】
昼頃から良くなるという予報だったので、少し待ってみた(悪あがき)。
まんじりともせず...。
2024年07月20日 08:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 8:14
【とりあえず待ってみる】
昼頃から良くなるという予報だったので、少し待ってみた(悪あがき)。
まんじりともせず...。
【ガッスガス】
撤退の二文字が頭をよぎる...。
2024年07月20日 08:14撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 8:14
【ガッスガス】
撤退の二文字が頭をよぎる...。
【前進開始】
少し待ってみたところ、明るくなってきたので登ってれば晴れるだろうという予想で前進開始。
2024年07月20日 09:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 9:20
【前進開始】
少し待ってみたところ、明るくなってきたので登ってれば晴れるだろうという予想で前進開始。
【トップバッター】
トップバッターは筆者。第1ピッチはびしょびしょになったスラブを慎重に。足場もガバも濡れて滑りやすく、緊張しっぱなし。ただ、落ちるかもというようなことは無かった。
※この時点での筆者のフリークライミング最高グレードは5.11d程度。
【トップバッター】
トップバッターは筆者。第1ピッチはびしょびしょになったスラブを慎重に。足場もガバも濡れて滑りやすく、緊張しっぱなし。ただ、落ちるかもというようなことは無かった。
※この時点での筆者のフリークライミング最高グレードは5.11d程度。
【第2ピッチ】
つるべなので、パートナーに交代。
2024年07月20日 09:40撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 9:40
【第2ピッチ】
つるべなので、パートナーに交代。
【シングルでも】
屈曲によって重くなるようなことは無かった。その分ピッチを切る場所は考える必要あり。
【シングルでも】
屈曲によって重くなるようなことは無かった。その分ピッチを切る場所は考える必要あり。
【リギングプレート】
初投入。とても便利。構築にかかる時間も大して変わらんのと、カラビナオンリーでわちゃわちゃするよりすっきり構築できる(気がする)。
2024年07月20日 10:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 10:03
【リギングプレート】
初投入。とても便利。構築にかかる時間も大して変わらんのと、カラビナオンリーでわちゃわちゃするよりすっきり構築できる(気がする)。
【中間】
この日は3人PTだったので、中間はアッセンダーで登ってもらった。使ったのはCTのロールンロック。制動機構がトゲではないので、外皮捲ってしまうリスクは少ないがその分流れる可能性があるため、ロープとの相性は要注意。
2024年07月20日 10:03撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 10:03
【中間】
この日は3人PTだったので、中間はアッセンダーで登ってもらった。使ったのはCTのロールンロック。制動機構がトゲではないので、外皮捲ってしまうリスクは少ないがその分流れる可能性があるため、ロープとの相性は要注意。
【第3ピッチ】
ちょっともじもじ。というのも微妙にフットホールドが乏しく、濡れてるとスメア全開で抜けたくとも抜けられないので、色々こねくり回して突破。あと、なぜか近しい場所にハンガーが2つあるが、片方はほぼ死んでる。
【第3ピッチ】
ちょっともじもじ。というのも微妙にフットホールドが乏しく、濡れてるとスメア全開で抜けたくとも抜けられないので、色々こねくり回して突破。あと、なぜか近しい場所にハンガーが2つあるが、片方はほぼ死んでる。
【抜ける】
このピッチでチムニー基部まで引いたんだったけかな?あんまり覚えてない。
【抜ける】
このピッチでチムニー基部まで引いたんだったけかな?あんまり覚えてない。
【びしょびしょに...】
ちょいと凍えながらフォロー引き上げ中。下界は30度超えなのに、このあたりで体感一桁...。夏でも低体温症には要注意。
【びしょびしょに...】
ちょいと凍えながらフォロー引き上げ中。下界は30度超えなのに、このあたりで体感一桁...。夏でも低体温症には要注意。
【チムニー基部から下を見る】
ガッスガスで何も見えませんが、晴れてるとこのあたりはなかなかの高度感。
2024年07月20日 10:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 10:38
【チムニー基部から下を見る】
ガッスガスで何も見えませんが、晴れてるとこのあたりはなかなかの高度感。
【なんも見えん】
2024年07月20日 10:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 10:38
【なんも見えん】
【第4ピッチ】
チムニー(III+)の核心ピッチ。濡れまくっててまぁ大変そうだった。このあたりで雨粒がでかくなり、風も強まりはじめたので悠長にしてられんってことでスピードを上げる。
2024年07月20日 10:38撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 10:38
【第4ピッチ】
チムニー(III+)の核心ピッチ。濡れまくっててまぁ大変そうだった。このあたりで雨粒がでかくなり、風も強まりはじめたので悠長にしてられんってことでスピードを上げる。
【第5ピッチ終了点から】
チムニー抜けたあたりでもう写真撮ってられないほど雨風が強かったので、とっとと抜けてきた。このあたりでガスが少し薄くなり、雨も止みはじめた。
2024年07月20日 11:27撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 11:27
【第5ピッチ終了点から】
チムニー抜けたあたりでもう写真撮ってられないほど雨風が強かったので、とっとと抜けてきた。このあたりでガスが少し薄くなり、雨も止みはじめた。
【第6ピッチ(最終ピッチ)】
フォローで引き上げられる筆者。すまーいる。
【第6ピッチ(最終ピッチ)】
フォローで引き上げられる筆者。すまーいる。
【晴れてきた】
最終ピッチ終了後、片付け始めたら徐々に天候回復。
2024年07月20日 11:55撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 11:55
【晴れてきた】
最終ピッチ終了後、片付け始めたら徐々に天候回復。
【晴れちまったい...】
2024年07月20日 12:11撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 12:11
【晴れちまったい...】
【稜線へ】
時より夏の日差しに暖かさを感じつつ、稜線へ。
2024年07月20日 12:20撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 12:20
【稜線へ】
時より夏の日差しに暖かさを感じつつ、稜線へ。
【コマクサ】
ちょっぴり終わりかけ。でも見れて良かった。
2024年07月20日 12:22撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 12:22
【コマクサ】
ちょっぴり終わりかけ。でも見れて良かった。
【夏空に】
もうちょい晴れれば天狗が良く見えたかな。
2024年07月20日 12:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 12:24
【夏空に】
もうちょい晴れれば天狗が良く見えたかな。
【夏雲】
2024年07月20日 12:24撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 12:24
【夏雲】
【このテープについて】
路迷いの原因になりそうな気がする。
2024年07月20日 13:05撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 13:05
【このテープについて】
路迷いの原因になりそうな気がする。
【最後は晴れてくれたよ...】
できれば登攀開始直後に晴れてほしかったよ...。
2024年07月20日 13:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 13:29
【最後は晴れてくれたよ...】
できれば登攀開始直後に晴れてほしかったよ...。
【降りるにつれ】
暑くなり、下界は灼熱地獄だったことを思い出す。そして、次回の北岳バットレスへの思いを馳せるのだった。
2024年07月20日 13:29撮影 by  iPhone SE (2nd generation), Apple
7/20 13:29
【降りるにつれ】
暑くなり、下界は灼熱地獄だったことを思い出す。そして、次回の北岳バットレスへの思いを馳せるのだった。

装備

個人装備
Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 ザック ザックカバー 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) トポ 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 携帯 時計 サングラス ツェルト ナイフ ロープ クライミングシューズ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング セルフビレイランヤード キャメロット アッセンダー
共同装備
60mシングルロープ1本 60mダブルロープ1本(バックアップ用)

感想

 久々に山行記録投稿。いや、登ってないわけではないんだけどほとんどフリークライミングと、ハイキング程度なので記録として投下する熱意が低下しておりまして...。多分この先もバリエーション記録とかしか投下しないかもです。

 今年こそは北岳バットレスを登攀するという計画を立て、逃げられないようにメンバー確保、有給日程も先んじて確保しておいて「はい満足」とならぬよう、練習とシステムチェックがてらご近所の稲子岳南壁左カンテを登攀してきました。なお、バットレス攻略メンバーはもとは私とパートナー1名だけだったんですが、もう1名行きたいということだったので3人PTでの登攀でした。システム的にはスピード重視で以下のようなもの。

・メインは60mシングルロープ(9.5mm)で、バックアップに60mダブルロープ(8mm)
・中間メンバーはアッセンダー登攀

 バックアップもいらんのでは?っていう感じですが、さすがにバリエーションなので落石等でロープ破断リスクがあるため念のため1本持っていくという流れでトレーニング。屈曲がきつい場合はピッチは細かく切る想定です。

 本ルートは多く登られているので詳細は割愛しますが入門、練習にはアプローチ含めてとても手頃で実にいいルートだなと来るたびに思います。それでなくともフリーでやさぐれた心を癒す目的だけで来るにしてもいいかなーとも思うし、変則ルートやほかのルートもあるので、ぜひともまた突っ込みに行きたいですね。

 次回の記録は北岳バットレスになるよう、準備、精進してまいりマス。

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