羅臼岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,446m
- 下り
- 1,434m
コースタイム
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:30
天候 | 曇り・小雨・一瞬晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ホテル地の涯にて登山バッジ購入 |
写真
感想
北海道遠征最終日。
前日カムイワッカの滝で滑って右小指を負傷、でも撤退はしたくない。就寝時、痛みどめ飲んで湿布を貼って。ストックを持ってもさほど支障なく出発。
すっきりしない天気と3日目の疲労もあってか若干テンションが上がらない。
でも、クマに出会わないよう音楽とクマ鈴で賑やかに歩く。
笹や木々が登山道を覆い、なんとも出そうな雰囲気で恐怖を助長する。
先に行かれた親子が戻ってきて、ヒグマが登山道にいて進めないと。少し進むと想像以上に大きいヒグマが現れた。咄嗟に帰ろうと思ったけれど、離れた位置から様子を窺がうことにした。動き始めるヒグマの行方を距離を取りながら確認していたが濃霧で見失う。視界から消えたため、恐る恐る前に進む。クマ鈴を鳴らしながら。登山道は狭いし視界が悪く突如目の前に現れるかもしれないためあまり早くも進めない。と、10メートルくらいの木がガサガサ揺れた。姿は見えない。本当に怖かった。
羅臼平にたどり着き、視界が広がったため安心して掲示板を見ていると、唸り声が聞こえた。相方は恐怖に震えていたが、実は私の猜△涼遏鼻0多瓦靴燭里二人で大爆笑。
そんなこんなで大きな時間ロスがあり、急いで先に進む。高度が上がり青空の中に頂上がある。きれい。急な岩登りはきついが早く着きたい一心で頂上を目指す。
登頂!狭い頂上は青空、雲が眼下に広がる。眺望を楽しみながらジワジワと感動を味わった。頂上で出会った方々と喜びを分かち合い下山した。
ヒグマを見失った辺りに大きな糞を発見、もう二度と会いたくないと思っていると、またまた先の男性がジェスチャーでクマがいることを知らせ、前方にいるであろうクマをみている様子。そして、笛を吹きながら急いでこちらに戻ってくる。どうもこちらに近づいてくるのが予測できたが、山の傾斜で一向にその姿が見えない。そうこうしていると、下山の登山者が多く停滞していた。すると大きなヒグマが30メートルくらいあけてこちらに動いているのを発見。動きを見ながら足早に下りる。恐怖のあまり最後までノンストップで下山となった。本当に無事に下山できて良かった。
知床、地の涯、原生林、大自然の中で感動と恐怖の忘れられない山行となった。
下山後、知床五湖観光をした。こちらでもヒグマが現れ地上遊歩道は閉鎖となっていたが8億かかったという高架木道は楽しむことができた。ここで振り返って雲に隠れた知床連山を想像し記念撮影をして遠征登山を終えた。
道東遠征の締めくくり、羅臼岳はタフで野性味あふれる山だった。
そして、この山行で出会った、キムンカムイ(ヒグマ)の山・・・。
ここ羅臼岳に限ったことではないが、彼らの領域に勝手に押しかけてお騒がせしてしまっているもしれない。我々の都合で環境を壊さないよう気をつけなければならない。
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