大武川本流
- GPS
- 12:54
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,989m
- 下り
- 759m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 8:55
天候 | 1日目:晴れ、夜間にほんのちょっとだけパラついただけ 2日目:下山まで晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1台はあらかじめ戸台パークにデポ。北沢峠から戸台まではバス利用(1370円)。 |
その他周辺情報 | 温泉:金鶏の湯(600円、ドライヤーは別途100円)。露天なし。戸台~入渓点の動線にあったので利用した。(仙流荘のお風呂は早くても10時半からということで、利用できず) ランチ:温泉の目の前の勝山そば店にて |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
大武川本谷へ泊まり沢に行ってきた。
アクセスの良さ、水と岩の美しさ、そして何よりアマゴが釣れるという希少性が素晴らしい沢だった。
下山も車をデポしてバス停まで1時間歩くのみという楽さで完璧な宴会山行だった。
詳細
前夜に移動、戸台パークが満車になる懸念から場所取りの意味で、戸台パークまで行きtartletカーの隣で車中泊。
なんだか咳が出て寝つきが悪く、あまり眠れなかった…
朝4時起きしてtartletカーにて道の駅にデポした2人を拾い、篠沢橋の車止めへ。
林道を1時間程度歩きだいぶ暑くなったためガイド本より手前で入渓。
水の色は青く、岩は白くてとても美しい!
歩き出すとさっそく魚影が見えたし遡行速度の違いから間も空いていたため、出発時にharuさんが宣言していた幕営地付近まで行ってから釣りという言葉をガン無視して釣り開始。
事前情報でヤマメが釣れると聞いていたのでワクワクして我慢できなかった。
やはりイワナと違ってきれいに流さないと食わない印象で、岩の白さや泡で目印が見えずイメージで流した箇所では釣れなかった。
1匹バラしたがその後24cmほどを1匹キープ。
ヤマメかと思いきや朱点がありアマゴだった。
体高があって美しい魚体にうっとり。
横手ノ滝の手前の滝あたりが魚止めになっていたようで、結果的に早めに釣りしたのは正解だった様子。
釣れなくなってからは水遊びしつつ遡行。
水は冷たすぎることなくとても快適で、存分にスライダーしたり飛び込んだりしつつ進み、1631mを過ぎたあたりで幕営。
ハーケンとカムを使ったタープ張りが絶妙で素晴らしい幕営地ができあがった。
薪も豊富でこれ以上ない焚き火ができあがっていた。
最初に多めに燃やして熾を作ったり、横に調理用のかまどを作っておいて熾を移動させる等、hiro-pさんの高い焚き火スキルは見習う点が多かった。
宴会は人数が多いと色々なものが出てきて楽しい。
メインは何と言ってもyoshikitoさんの鰻だろう。
下界でも抜群に旨いものを山中で焚き火を囲んで食べたわけで、そりゃもうめちゃくちゃに旨かった。
鰻は強すぎる。
各自の日本酒を飲み比べたり色々食べたりしていたら寝不足もあってか早々に寝落ち、夜中に起きたらかなり頭が痛かったが、気合いで歯磨きしてシュラフを出してくるまる。
最初はタープの下に移動しようかと思ったけどいまいちスペースが狭そうなのと、夕方の雨予報だったのでもう降らない(降ってもシュラカバだし耐えられる)だろうと判断して夜空の下で眠りについた。
翌日、少しだけ痛い頭を抱えつつ、天候不安定を懸念して5時出発。
摩利支天前沢を使った巻きルートは無駄がなくて、色々な過去レポに書かれている通りかなり秀逸なルートだと感じた。
詰めはガレ場から林へ入り、tartletさんナイスルーファイで仙水峠へドンピシャ。
あとはダラっと下ってバスで戸台へ。
バスは乗車時間がけっこう長く、運転手の方が色々喋っていた気がするがうとうとしてほぼ記憶がない。
戸台はとても暑く、車止めに向かう道途中にある温泉では水風呂にガッツリ浸かって体を冷やした。
美味しい蕎麦を食べ車止めで解散。
登攀要素はあまりなかったが美しい沢と魚と楽しい宴会で充実した休日だった。
久々の大人数の泊まり沢を満喫!・・・のはずが、久しぶりに喉がつぶれ、転院した先の医者から「治したいなら極力しゃべるな」のドクターストップ。というか、そもそも大きな声出ないし・・・というわけで、地蔵のごとく無口な人間になっててすみませんでした(汗)
大武川本谷は、これまで候補にもあがっていなかった。多分ガイド本に2級上と記載されているので避けていたのだと思うが、今回のコンディションでの印象では、2級でも良いのでは?と思う。途中十分釣りをする時間を設けても奥栗沢まで十分余裕をもって遡行できたし。渓相も南アルプスらしい雄大な雰囲気で、エンジョイ系の沢としてまだ訪れたい場所になった。(とはいえ、初心者でも入れる沢かというとそうでもない印象)
今回、夜間雨予報が出ていたこともあって、それの対策等々勉強になることも多数。しゃべってないので分からなかったかもですが、非常に楽しんでましたw また懲りずに遊んでいただけると嬉しいです〜。
【備忘録】
・今回、「絶対に黒戸尾根を下るのは避ける(沢の良い印象が全部吹っ飛ぶほど疲れる)」ということで、戸台に前泊して車を回すことにしたが、日曜日の行程が短くなって午後雨天の予報も気にしなくて良くなったし、いいことづくめ。
・戸台の駐車場は埋まることもあるということだったが、今回については第二駐車場側は全く問題なし。単なる土日だったから?天候がイマイチな予報だったから?
・ダイソーの300円青ビニールが大活躍。比較的軽いし、2.5m四方で大きい。
・焚き火の時、横に長く石を積んで、火を起こす場所と炭を移動して調理をするところを分けるのはナイスアイディア。
・トング、お役立ち。炭用と食材用があるとベスト。
・この沢の薪はなぜかカラカラなのに火が長持ちする。極上。
・サイコロステーキとパプリカはベストマッチ
・トイレの時は虫に注意。虫が多い場所だと集中攻撃にあう(お尻10か所以上刺された。。)
やはり花崗岩の沢は外さない。惚れ惚れするような景観の中、浴びて、滑って、泳いで、釣って、夏休みの典型沢を楽しむことができた。
尾白川は支流含めて遡行記録が多い一方で、黒戸尾根の反対側に位置する大武川の記録はネット上に少ない(新版東京起点には掲載)。岩質変わってゴロゴロしているか、ボロボロ系花崗岩のブタ沢で多少魚が釣れる感じかなと予想しながら出発。入渓した瞬間に、良い方向に裏切られた。もうここでキャンプして帰っても良い。CLが「幕営地に着くまでは釣りはダメー」と言っていたので、今回混ぜてもらった自分は大人しく従うことに。ところが、1回目の小休止を入れたところから徐ろに竿を取り出す面々、もい無理だ...と諦めるCL笑。そうなれば私も、渓流釣りは場所取り・手返しなので一番前の奪取戦に参加する。良い場所を取れたこともあり、良型あまごを2匹釣ることができた。その後、飛び込んだりへつったり、巻いたりしながら何だかんだで予定していた地点より上流に泊。人数の多い泊まり沢は何かと豪華になり、非常に楽しい一夜を過ごすことができた。翌日はまあまあ消化試合になるが、戸台に車をデポしたおかげで地獄の下山なく、午前中には風呂に入ることができた。
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