日名倉山《関西百名山》
- GPS
- 03:34
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 740m
- 下り
- 381m
コースタイム
- 山行
- 2:45
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 3:34
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
10月から週末ごとに雨が降っていたが久しぶりに晴れの週末を迎えた。早く皆が揃ったので予定より5分早く京都駅を出発した。中国道宝塚トンネルのいつもの渋滞に掴まりで予定時刻より30分遅れて西宮名塩SAに到着し、長岡京駅でO野さんをピックアップして来るK島車を待った。宍粟市千草町のエーガイヤ温泉に到着すると遅れを取り戻すため下山後の林道歩き省略を目論んで国道429号線志引峠近くにあるビジターセンター跡に車を回送した。7人乗りのK島車をデポし、エーガイヤ温泉に戻り集落を抜けて日名倉神社を目指した。集落には“雛倉”という表札が目に付き、日名倉山と音が同じで何やら由緒有り気な苗字に興味を持った。
日名倉神社で人家は途切れ、田畑の畦道然とした林道を進むと両側から樹林が迫って来て獣除けのフェンスに通行を阻められた。扉には鉄製の閂が下ろされ開けて入ったが中から此れを下ろすのに一苦労した。西山川に注ぐ本流は奥海越に源を発し林道も谷をなぞる。標高600mで林道が終わり登山道は先の細道へと入って行った。相変わらずの谷道で標高が上がると右岸に伐採された斜面が現れた。食害防止のネットが張られているが壊れてかなり中途半端になっていた。
やがて瑠璃寺からの林道に飛び出し奥海越(800m)に達した。瑠璃寺はN田さんが行った事があり猿が幅を利かせ食べ物を見るとひったくりに来るとかで怖かったそうだ。奥海越は林道が交錯している。ここでミッション1 「一の丸にコンパスの方向を合せる」を行う2.5万図で方向を定めて指し示した方向は何と元来た道。どう云うこと!? と皆訝しむが地図上でも鋭角に折り返す所で実は一の丸への取り付きは20mほど先で合わせ直すとコンパスどおりの方向に登山道があった。一の丸へ向けて植林帯の北微西の方向へ直線的に進むが展望のない針葉樹林で余り面白くない。日名倉山は本峰が三の丸で上から順に二の丸、一の丸とピークがある。普通なら本峰を本丸あるいは一の丸とするのが常識なのに何故だろう? 山頂には真新しい石標に「一の丸 400米 上山 勝」と書かれ、この“米”は標高ではなく日名倉山までの残りの距離で、その下の名は寄進者なのだろう。標識にも一寸違和感がある。
一ノ丸の標高は約990mでこの辺りの稜線は薄が気持ち良く薄の向こうに二ノ丸と日名倉山が望めた。二ノ丸は標高約1,020m、あと210mと同じタイプの石柱の標識にあった。こちらはまた違う人の名が刻まれていた。さしたるアップダウンも無く三の丸に到着、此れが日名倉山本峰(1,047m)だ。一際大きい例の石柱と宍粟50名山を示す金属製の山頂標識が迎えてくれた。日名倉神社の奥宮なのだろうか小さな祠が鎮座し傍らには1等三角点「雛倉山」が設置されていた。“雛”の字が使われているのは、苗字を含め室集落で古くから使われていた表記であったのではないだろうか。山頂には6、7人の子供連れの先客、岡山側のベルピール自然園から登ってきたようだ。遅めの昼食を済ますころ雲が出てきてじっとしていると寒くなってきた。でも寒さに負けず用意したミッションを二つ、後山と那岐山の山座同定を行った。後山はすぐ北側の山で簡単に同定でき、西の方にある那岐山はツインピークのどちらが山頂かと云う所まで同定できた。(右側が主峰だった)
此処は兵庫と岡山の県境の山で下山は北北東に続く県境尾根を行く。下り口を探すが踏み跡程度しかなく、ワクワクして踏み出すがベルビー側に少し行った所から道があったようでやがて階段の整備された道に出てしまった。鹿除けネットが倒れ掛かり歩き難い処が一部あったが良好な整備状態だ。県境尾根と分れ岡山県側に下りると林道に飛び出した。50mも進むとK島車のデポ地点のビジターセンター跡に到着した。此処は宮本武蔵の山牢跡で立派な石碑と吉川英治の小説「宮本武蔵」の山牢の行(くだり)が案内板に書かれていた。東粟倉ビジターセンターは平成10年に出来た立派な施設だったがつい最近廃止になりきれいに更地化している(平成21年6月のネット記事にはまだあったが1年後の記事には跡形も無かったとされていた。
K島車に乗り込みエーガイヤ温泉に戻り温泉で汗を流した。風呂上りに張り紙を見て愕然! 「温泉汲上げポンプ故障のため地下水を利用しています。」、アイスクリームを食べて気を取り直して一路龍野市を目指した。市内のマックスバリューで食材を仕入れN田さんの実家M川邸に到着した。築80数年の風格ある建物で、白い碍子に張られた電線が歴史を感じさせてくれた。お庭の手入れは行き届き広い離れは今では犬のマク君専用になっているそう。冷蔵庫にあったエビスビールにK城さん提供の白ワイン、K島さん提供の赤ワインで楽しい夕餉のひと時を過ごさせて頂いた。夜は座敷に敷いたシュラフに潜り込みぐっすり眠った。
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