【日本百名山】大雨の瑞牆山
- GPS
- 05:53
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 990m
- 下り
- 978m
コースタイム
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 6:26
天候 | 曇りのち雨☔ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
気象庁が南海トラフ地震臨時情報を発表した。巨大地震が近々起こる確率が数倍高まるとのことだ。
地震に備えなくてはならないことはわかったが、目先では、台風が関東に接近している。
その前に、山には登れるだけ登っておこう。
というわけで、今回登るのは
瑞牆山だ。
山梨県北杜市にある奥秩父西部の山で、標高は2,230m。日本百名山の一つである。
また、「全国難読山名コンテスト」でもランクインするほど、初見では読めない山名としても知られる。
(ちなみに一位は「一尺八寸山」。読めるだろうか?)
アクセスが良く、標高は高めで夏場に登るには最適ではないかと思う。
そんなこんなで去年から目をつけていたこの難読の山に挑戦することにした。
天気予報では夕方までは晴れが続くとのことだった。下山が終わるまでは気持ちの良い登山が楽しめるだろう。しかしその目算ははずれる。
瑞牆山荘からスタートし、山頂から不動滝を経由して反時計回りで周回するルートを選択。
割とポピュラーなルートであると思う。
【瑞牆山荘~富士平小屋】
瑞牆山の麓には何ヶ所か無料駐車場があり、登山口も複数ある。
その中でも瑞牆山荘付近の登山口は比較的、山頂までの距離が近く、駐車場もそこそこ広い。
そのため今回はここを選んだ。
お盆シーズンのためか、朝九時の時点でほぼ満席状態であった。
午前九時。瑞牆山荘のすぐ向かいの登山道に入る。
最初はなだらかな道を登っていく。
ここ最近、この周辺で豪雨が続いていたため、土は湿っている。
ざらざらと乾ききった土よりは踏み込めるため歩きやすい。
四十分ほど登ると、富士見平小屋に着く。
【富士見平小屋~山頂】
小屋の目の前にはテント泊のスペースが広がっていて、多くのテントが張ってある。一日目は瑞牆山を登ってここで一泊し、二日目に金峰山に登る者も多いと聞く。
また、この地点は複数ルートからの分岐点になっていて、小屋の右手からは金峰山に続く道がある。
瑞牆山に向けては小屋の左手から入り、北側へ登っていく。
ここから少しの間、岩だらけのアップダウンの道が続く。
やや急坂を下りきると、天鳥川の出合に着く。
天鳥川を出ると、すぐに巨大な岩が出現する。
岩はパックリと割れていて、鬼滅の刃に登場した岩を思わせる。
桃太郎岩というこの山の名物らしい。
この岩から先は、地獄の岩登りが始まる。
いきなり鎖場から始まり、岩から岩へ、全身に力を込めて登っていく。
岩に着いた梯子や、ロープもあり、足場もしっかり配備されていて登りやすくはある。
山頂に近づくにつれ岩が湿ってきたが、花崗岩のザラザラとした性質のため、掴みやすい。
お盆シーズンのため向かいから降りてくる登山客も多く、割と渋滞気味になってしまう。
家族連れが多く、親を差し置いて楽々と岩を下っていく様子を見て、子供の逞しさを感じる。
登っても登っても岩場は続き、傾斜は弱まるどころかどんどん強まっていき、息切れと足の痛みを伴ってくる。
天鳥川からの激急登から一時間半が経ち、山頂へ着く。
【山頂~不動滝】
山頂は大きな岩場の上にあり、高所恐怖症にはつらい。
なんとか山頂標識に辿り着くも、周りは霧に包まれている。
晴れていれば北アルプスが臨めるが、目の前にあるはずの大ヤスリ岩すら見えない。
雨も降り出してきたので、すぐに岩場を離れ、近くの森林の中で雨宿りをする。
何組かがそこで昼食をとっていた。
僕もそれに合わせて、パンを取り出す。
すると、雨が激しくなり、休憩どころではなくなる。
慌てて雨具を取り出して、着替え始める。
他に休憩していたものたちもみな雨具に着替える。
もはや雨宿りにならないため、このまま下山を開始する。
山頂付近の分岐点から、不動滝へ向かって下山していく。
こちらは反対側とは違い、岩場ではなく一般的な登山道のようになっている。
この土砂降りでは岩場は滑りやすいため、このルートで良かったと思う。
不明瞭な道が幾つかあるが、ピンクテープのおかげで道迷いの心配はない。
山頂から下り始めて一時間が経ち、不動滝へと着く。
【不動滝~瑞牆山荘】
不動滝からは傾斜は若干緩やかになるものの不動沢沿いのちぐはぐな登山道が続く。
沢から離れると岩場の登り下りがあったり、再び沢に着くと岩で沢を飛び越えたり丸太で作られた橋を渡ったり、晴れていれば楽しかっただろうが、土砂降りの中では苦行となる。
不動滝から一時間弱で、林道に出る。
駐車場があり、登山道はここで終わりのようだ。
ちょうど雨も止み始め、ようやく落ち着いて歩くことができる。
車道をそのまま歩いていると、広場に着く。
みずがき山自然公園だ。
ここからは瑞牆山の切り立った立派な岩が見える。
とんでもない場所へ登ってきたのだと実感する。
翻って広場を見ると、テントがいくつか張ってある。ここもキャンプ場として利用されているのだ。立派な建物にはおみやげ屋があり、食事処も備わっていて、休憩場所には最適である。
ここを起点として瑞牆山に登る者もいるだろう。
雨具を仕舞い、少し休憩して、公園を後にする。
またしばらく車道を歩くが、登り返しがあるため、疲労に拍車がかかる。
自然公園から三十分ほど歩き、出発地点の瑞牆山荘へと帰ってくる。
瑞牆山は、普段登っている奥多摩の山では味わえ
ないアドベンチャーを楽しめる山であった。
天候のコンディションが良いときにまた登りたい。
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