黒戸尾根経由で甲斐駒ヶ岳に登る


- GPS
- 17:36
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 2,430m
- 下り
- 2,440m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:59
- 山行
- 9:36
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 11:14
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場からすぐの竹宇駒ケ岳神社で登山の安全を祈願し、尾白川にかかる吊り橋を渡る。ここからは広葉樹林帯の中のつづら折りの登山道となる。途中から背丈の低い笹薮の中の登山道に変わり、尾根通しの登山道を登ると、横手駒ケ岳神社からの登山道と合流する。間もなく笹ノ平を経て登山道脇に苔が増えてくる。長い登りを経て尾根が細り刃渡りの岩場が登場する。更に登ると鎖場と梯子が登場し、登り切ると刀利天狗に到達する。ここからシラビソ林と苔の登山道となり、黒戸山の北西側をトラバースする長い巻道を経て旧五合目小屋跡に到達する。ここからは、長い梯子と鎖場が連続する屏風岩の急登となる。この後一旦鞍部に下り登り返すと七丈小屋に到達する。(初日小屋泊) 小屋からキャンプ場の脇を通り、鎖場や梯子が登場する岩場を登っていくと、8合目の御来迎場に到達する。ここから風化花崗岩とハイマツ帯の中の岩岩した登山道を登っていくと、山頂の岩稜帯が見えてくる。東峰には大国主命が祀られている。北沢峠からの登山道と合流し、更に登ると甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳)の山頂に到達する。 黒戸尾根コースは、距離が長く、随所に鎖や梯子が登場する難コースで一歩足を踏み外すと大事故につながる危険箇所が随所にあるため、中級者以上向けのコースである。 |
その他周辺情報 | コース上の水場は、七丈小屋のみ。トイレも、七丈小屋のみ。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
1/25
000地形図
ガイド地図
コンパス
笛
筆記具
ライター
ナイフ
保険証
飲料
ティッシュ
三角巾
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
スパッツ
手袋
ストック
ビニール袋
替え衣類
シュラフカバー
ザックカバー
クマよけ鈴
水筒
時計
日焼け止め
非常食
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感想
9/7〜9/8にかけて、山岳会の仲間5人と一緒に黒戸尾根経由で甲斐駒ヶ岳に登ってきた。黒戸尾根は、北アルプスの烏帽子岳に登るブナ立尾根、谷川岳に登る西黒尾根と並んで日本3大急登の一つと言われているが、私の個人的な感想では、この黒戸尾根が一番きついと思った。標高差が2200mあり、更に途中には屏風岩の急な梯子や鎖場があり、特に後半は、岩場の急登が待っており、更に、下りも距離が長いため、脚が悲鳴を上げたことが、大きな理由である。
出発前まで、9/8の天気予報がCランクと芳しくなかったが、直近になってAランクに変わり、本番は、ズートと晴れの天気が続き、ありがたかった。
今回は、初日は七丈小屋に宿泊し、翌日に甲斐駒ヶ岳にアタックして、下山する計画とした。
初日は、朝4時前に自宅を出て中央高速の須玉ICで高速をおり、登山口に当たる尾白川渓谷駐車場に移動した。6時過ぎで駐車場は9割方埋まっていた。登山準備を整え、6時半に駐車場を出発。竹宇駒ケ岳神社で登山の安全を祈願し、登山を開始した。登山路は、当初はブナや楢の広葉樹林帯の中をジグザグに登る道で、歩いても歩いてもさっぱり高度が稼げない感じがした。
約2時間かかって、やっと笹ノ平分岐に到達した。此処から先は、変化に富んでおり、刃渡りや鎖場や梯子が次々と登場してきた。特に旧五合目小屋跡からの屏風岩の急登では、両足に痙攣がきてしまい、急遽芍薬甘草湯のお世話になって、なんとか登りを再開できたが、患部をだましだまし登る有り様だった。後から考えると、この日は、異常な発汗が続き、熱中症の症状になってしまったようだ。
13:20に七丈小屋に到着でき、ほっとした。小屋前の水場で手が切れるような冷たい水をがぶ飲みして生き返った気がした。小屋の夕食は5時半でそれまで、七丈第2小屋前のテラスでビールとワインで仲間と歓談して過ごした。小屋の消灯は、午後8時と言われており、6時半過ぎには床に入った。
翌日は、朝4時頃から出かける方が多く、4時過ぎには起床した。登山の準備をして、朝5時にヘッデンを点けて小屋を出発した。テント場でIさんと合流し、山頂を目指した。5時半頃に朝日が登り始め、6時に御来迎場に到達した。後30分早く出発していれば、丁度この場所でご来光を拝めたなと思った。此処から先は、鎖場や岩場が連続して登場し、急な登りの連続になった。2本剣の巨岩を経ると、甲斐駒ヶ岳の東峰が視野に入ってきた。その後、北沢峠からの登山路と合流し、東峰に到達した。その後、7:22に甲斐駒ヶ岳の主峰に到達した。天気は良かったが、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳等3000m級の峰々には、ガスがとりついていた。八ヶ岳も赤岳等の主峰には雲が取り付いており、眺望としては、いまいち残念な状態だった。
8:00まで山頂で記念撮影をしたり、山座同定をしたりして山頂からの眺望をたのしんだ。8:00に下山を開始し、9:04に御来迎場まで下山し、9:39に七丈小屋に到達した。ここで、小屋にデポしてあった荷物を受け取り、荷物の整理をしながら、テント撤収作業のあるIさんを待った。
10:25に小屋を後にし、下山の途についた。旧五合目小屋跡に11:08、刀利天狗に11:51に到達した。この辺りまでは、脚に問題なかったが、徐々に脚が痛みだし、仲間から遅れだした。後半は、Hさんから熱中症対応の薬等をいただき、途中でこまめに休憩を摂ってもらいながら下り、16:00に竹宇駒ケ岳神社に到達でき、無事下山できたことを感謝した。
今回の山行では、私の体力不足で同行いただいた皆さんに多大のご迷惑をかけてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。しかし、日本三大急登の黒戸尾根経由で甲斐駒ヶ岳に登ることが出来、登れて良かったと思っている。
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