越後駒ヶ岳
- GPS
- 07:41
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,278m
- 下り
- 1,277m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に危険箇所はありません。 登山道は明瞭、指導標十分、笹の葉や枝がキレイに刈られていて歩きやすい。 枝折峠Pにトイレ有り。 トイレ横から登山道が始まる。 |
その他周辺情報 | 日帰り温泉 銀山平温泉 白銀の湯 < http://www.iine-uonuma.jp/stay/higaeri_onsen/spa_shirogane.html > 650円/大人 |
写真
感想
◆SWは4連戦
せっかくの5連休。
普段足を運べないところということで東京から距離のある新潟県、群馬県、そして福島県の県境近くに位置するヤマへ。
狙うは越後の秀峰・越後駒ヶ岳、アクセスが悪い平ヶ岳、尾瀬ヶ原を見下ろす燧ケ岳と至仏山の四座だ。
9/18(金)夜、最初の一座・越後駒のスタート地点・枝折峠に向けて車を走らせた。
◆周回を断念
夜明け前、新潟県に入ると小雨がぱらつく。
本音を言えば荒沢岳・中ノ岳との周回ルートをたどりたかったが、雨中行軍でロングルート、しかも一人となるともの悲しいので断念する。
枝折峠で準備を整えていると雲が流れて少しだけ明るくなる。
いつの間にか雨が上がっていた。
せめてこのまま降らないことを願い「レインウエアを着ると雨が降らない」ジンクスを信じて防水装備で出発する。
しかし、すぐに雨は降りだし、高度が上がるにつれて雨脚が次第に強くなる。
路面がぬかるみ、登山道は川と化していた。
展望は利かず、白一色。
避難小屋の手前の岩場で足を滑らせながらやっとのことで山頂直下、駒ノ小屋までやってきた。
雨で気分がアガらなかったせいか、ずいぶん長い時間がかかったような印象を持った。
実際はスタートから4時間しか経っていない。
天候によりこうも感じ方が違うものかと思う。
◆駒ノ小屋で
駒ノ小屋には3人の先客がいた。
小屋番さんは人懐っこく話が弾む。
「予報ではこんなに降るとは言っていなかったのに…」と申し訳なさそうだ。
小屋は素泊まりのみで簡素な設備だ。
先客の3人は、1階の板の間に靴を脱いで上がってくつろいでいる。
まるで根が生えたように動く気配がない。
見習うわけではないが、ワタシも湯を沸かして吸い物をすすり握り飯をほおばって早めの昼食をとる。
雨の音を聞いていると、どうもだらけた気分になってくる。
しかし、いつまで経っても雨はやむ気配がなく、小窓から外を見ると霧が濃くなっているのがわかる。
山頂に行っても遠望は期待できないし、雨の中を下山することや翌日の平ヶ岳に備えて奥銀山平キャンプ場でテントの設営をするのも憂鬱だった。
地図を広げ計画を見直す。
といっても、都合のいいように、楽に・・・
麓の銀山平温泉に浸かって、次の平ヶ岳登山口まで行き車中泊を決めた。
小屋を後にする際、山バッチを求めるとスタッフさんの手作りだという。
いくつか見せてもらうと一つひとつ微妙に風合いが違う。
◆中ノ岳は遥か
濡れたレインウエアに袖を通し越後駒山頂を目指す。
すぐに頂上稜線に出て左を向けば越後三山の最高峰・中ノ岳に続く登山道が見えるはずだ。
しかし、20mほど先までしか登山道なく、その先が全く見えない。
もっと近く、右にあるはずの越後駒の山頂すらとらえることができない。
ガスは先ほどよりさらに濃くなっているようだ。
分岐から2分も歩くと山頂に到達する。
記念写真を1枚撮影し、山頂標柱に設置された鐘を一つ鳴らしてそそくさと山頂を後にした。
再び稜線から小屋に向かう分岐で中ノ岳の方角を、山頂に滞在した時間より長く未練がましく見ていた。
また来ればいい。
また来よう。
誰もいない稜線でそう呟いて下山を始めた。
◆暦
新潟(新潟県)
2015年9月19日(土)
日の出 5:28
日南中時 11:38
日の入り 17:47
月の出 10:36
月南中時 15:55
月の入り 21:10
正午月齢 5.8
雨の越後駒、お疲れ様でした。
晴れていれば景色がいいらしいですよ、ここ。
(ワタクシ、ここを歩いた時は晴れていたはずなんですよね…某乗鞍と同じ展開だっただけでorz)
天気の難しいエリアなので、なかなか思うようにはいかないとは思いますが、確実に晴れそうな時にリベンジ掛けてみてくださいね
リベンジしたいですね。
あまり行く機会がないおヤマでこの結果には満足できません。
周回するコースや越後三山縦走も・・・などなど帰ってからも未練がましく地図を広げている始末です。
でも天気が難しいエリアなんですね。。。
雪深い一帯なので、秋晴れを迎える10月くらいがねらい目なんでしょうか。
うぅ〜ん・・・悩みどころです。
コメントありがとうございました。
LArcさん、こんばんは。
SW、私もあまり天気には恵まれなかったのですが、関東甲信越地方もあまり…だったのですね。
何だかほっと…いや、残念でしたね。
雨中山行お疲れ様でした。
越後の山は、三多摩地方民からしても近いとは言い難い地域なので、なかなか機会が…
荒沢岳や中ノ岳も名峰と名高い峰々ですが、なかなかの難ルートのようです。
天気とご相談の上、リベンジですね。
そのときはご同道仕りたく。
いつもコメントありがとうございます。
SW前半はお天気がイマイチでしたね。
荒沢岳・中ノ岳の周回ルートは次回に持ち越しです。
越駒の麓は米どころ・酒どころの南魚沼。
駒の土壌でろ過された美味しいお水が多くの恵みをもたらせます。
グルメなrgzさんの舌も満足できる地です。
ヤマを味わうイイ山旅が期待できそうですね。
雨の中にも、花の写真や小屋でのエピソードに
ココロが温まりました。
山バッチが手作りだというのも、なんだかいいですね
未練がましく(!?)眺めた山頂も、ある意味思い出ですよね!
次回はぜひ越後三山周回!?(→ちょいMのLArcさんにはおススメ)。
ちなみにドMのLArcさんでしたら、
越後駒ヶ岳の東側にある荒沢岳とつなぐルートもあるようなので…。
(デイダラボッチさんが歩いていたんです、ここ。
ちなみに荒沢岳からは会津駒ヶ岳がでっかく見えるはず!)
数年後のエチコマに夢を膨らませておいてくださいね
いつもコメントありがとうございます。
どこのおヤマにお邪魔しても忘れられない思い出ができます。
景色が見られないと、小屋でのなんでもない会話がいつまでも色あせずに心に残るのかもしれませんね。
三山縦走は難路のようです。
でもデイダラさんが目にした「でっかい会駒」、見てみたいですね。
そしたら今度は会駒から「あのヤマは越駒だ」とすぐわかるようになっているんでしょうね。
今はまだ夢・妄想だけです。
こんにちは。
せっかくのSW遠征なのに、あいにくのお天気で
でも、私としては、天気が悪いときのらるさんの感想の方がいいんだよなぁ〜〜〜
別に共感できるからじゃないですよ
前にもいいな〜と思ったのは真っ白西御殿岩のレコで、あれはテン場で雪が降り積もる描写がとってもよかった。
今回も駒の小屋での一コマが本当に素晴らしい。
なんか、こういう文体の小説家がいたんだよなぁ・・・
誰だっけ誰だっけ??
と、のどに小骨が刺さった気持ちです。
どーしてくれるんですか一体
すっきりお天気で、ああ、山ってすごいな素晴らしいなって教えてもらうのも嬉しいですけれど、何気ない小屋でのひとときを教えてもらえるのも、同じように嬉しいです。
お天気なときって、多分こういうのは隠れちゃうんだろうな。
ご自身は不本意で残念だったなって思っているかもしれませんが、こういう旅も楽しんでいる人がいるってことをちょっとだけ伝えてみたくなりました
あぁ、でも、誰だっけなぁ・・・気になる〜〜
駄文をお読みいただきありがとうございます。
天気がイイ時と悪い時の感想って違いますか?
いつも思いつくまま気ままに書き殴っているのは晴れも雨も同じだと思うんですけど・・・
それに素晴らしいとか小説家とか・・・褒め殺しですね
「駒の小屋で」は心の葛藤がありました。
「せっかく楽しみにしていた越後駒なんだから、もっと気分を上げていこう!」と鼓舞する自分と、「サッサとピークを踏んで温泉行こうぜ!」というダークな自分。
お分かりのとおり、弱い自分は後者が勝ってしまいました。
このあたりのことは感想に書いても読み手には面白くないだろうなと思っていたのです。
しかし、あとでレコを読み返したときに心情を思い出せるので備忘として記しておきました。
だから、ちゃんとお読みいただいた上に、muniさんの記憶に合致する作家さんにたどり着けず「小骨」が引っ掛かるような感想でスミマセン
ご飯を丸呑みして取り除いてくださいな。
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