平ヶ岳
- GPS
- 10:29
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 1,751m
- 下り
- 1,742m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 |
写真
感想
◆予断を排除して
9月に入りNHKにっぽん百名山で平ヶ岳が放送されていた。
観てから登るか、登ってから観るか・・・後者を選択した。
平ヶ岳は自身にとって全くなじみがなく、予知知識を持たずに臨んだ。
◆車中泊
平ヶ岳登山口には30台ほど駐車スペースがある。
前日、雨の越後駒下山し、移動して奥銀山平キャンプ場でのテン泊を予定していた。
しかし、雨脚が強く断念し登山口駐車場に車中泊する計画に変更した。
前日午後4時、下山者がクルマで銀山平や御池に向かって帰っていく。
夕方6時近くなると駐車場はほぼ満車の状態になる。
夜10時、外に出て見上げると満天の星空である。
前日とは打って変わって、好天が期待できる。
車内に戻りシュラフに潜り込んで朝までぐっすり眠った。
翌朝5時、駐車できない車が次々と現れては去っていく。
前日、テン泊していたら同じ目に遭っていたので、その意味で雨に感謝である。
◆山頂までの長いアプローチ
沢を渡す一本橋を渡ると「すぐやせ尾根です」との看板に出くわす。
実際すぐに稜線に乗り左右が切れ落ちたやせ尾根がうねるのが見える。
これが長い。
おおむね急登の稜線が台倉山まで続き、やっと傾斜がゆるくなる。
◆水場
地図ではこのルート上に水場が2か所表示されている。
台倉清水と白沢清水だ。
台倉清水は粘土質の急傾斜を下った先にあった。
水場というよりはただの沢である。
両手ですくって口に含むと冷たくてウマい。
ここでプラティパスに補充することも考えたが、この先の白沢清水のネーミングの響きからひと口ふた口含んだだけで先を急いだ。
当てにしていた白沢清水はよどんでいた。
完全に水たまりである。
真水の残量は約1リットル。
幸い直射日光が当たらない曇り空である。
このまま持つのか不安に駆られながら山頂を目指した。
◆突然現れる頂上台地・池塘群
手元の高度計ではまだピークは先だと思った矢先、ハイマツの台地に乗る。
少し進むと突然視界が開け、池塘が目に飛び込んできた。
苗場山の山頂をコンパクトにしたような景色。
木道が築かれ、ゆるい傾斜地に延びている。
薄日もさしてきた。
「玉子石・水場」の表示に従って進み、水を補給してホッとした。
水を得ることができて安心できたので、早めの昼食をとった。
◆自然の造形・玉子石
玉子石は石の上に大きな丸い石が乗っているように見える。
しかしよく見ると乗っているのではなく、接地していると思われる部分は浸食でくびれたものだっだ。
自然とは、何とも不思議な姿形のものを作るものだと感心する。
◆本当のピーク
玉子石から引き返し、いったん下って頂上稜線に向かう。
木道が整備されているので歩きやすい。
ウッドデッキが設けられた場所に国立公園を示す大きな看板とその近くに三角点がある。
ウッドデッキには多くの登山者が休憩をとっている。
しかし、その先に木道が伸びているので、喧噪を避けて進んでみると木道が途絶え「この先通行止」の看板がある。
さらにその先を目を凝らして見ると標柱が立っている。
文字は見えない。
どうやらそこが本当のピークのようだ。
木道がなくなった湿原に2,3人の足跡が残されている。
マナーを犯し、自然を破壊してまでそこに立つ理由はないので、誰もいない行き止まりでコーヒーを沸かして静かに景色を眺めた。
◆暦
新潟(新潟県)
2015年9月20日(日)
日の出 5:29
日南中時 11:38
日の入り 17:45
月の出 11:31
月南中時 16:44
月の入り 21:55
正午月齢 6.8
ヤセ尾根のロングルート、おつかれさまでした
目まぐるしく変わる天気のようでしたが、
山頂一帯の池塘や草紅葉は美しいですね。
当てにしていた水場が使えないときのショックは大きいでしょうが、
玉子石界隈の水場には救われましたね
木道でのコーヒーブレイクを持ててなによりです
ちなみにマナー違反しないLArcさんの耳元で囁いてしまうと、
本当のピークの先に、景鶴があるんです。ぐふふ。
いつもコメントありがとうございます。
天候には翻弄されました。
ガスが流れては一喜一憂。
時折景色を見ることができるからその都度感動がひとしおでした。
白沢清水で水が補給できないと思ったとき、「頂上台地の水場も当てにならないかもしれない」という不安が大きくなりました。
さらに考えの甘さや危機感のなさから自分が嫌になりました。
不安や後悔だけでない複雑な思いを引きずりながら頂上台地で水場を見つけた時は、ふがいない自分を救ってくれる何かがあるような気がしました。
「汲めるときに汲んでおく」そんな当たり前のことを学びました。
本当のピークの先は・・・赤線も破線もない完全バリルート。
しかも、大縦走路ですね。
とても自分には自信がありません。
素朴な疑問なんですけどね。
その手前は良くて、そこから先がダメな理由って、なんなんでしょう??
私も水の補給忘れ、うっかりミスを多々やるので、その反省感よくわかります。
今まで何とかなってきてしまったのがいけなかったのか・・・?
徹底的に失敗したら、このウッカリなくなるのでしょうか・・
ま、いずれにせよ大事になることなく水を補給できたのはよかったです。
相変わらず不勉強なもので平ヶ岳、知りませんでした。
山の名前って態を表すんだなぁ・・・
というのが一番の感想です。
苗場山をコンパクトにしたような景色。
草紅葉がきっと美しかったでしょうね〜
木道の端、その世界の先端まで行ってコーヒーブレイク。
とっても贅沢な旅程だと思います
いつもコメントありがとうございます。
そうなんです!あと50m木道が続いていてもよさそうなものなのですが・・・
ホント!なんなんでしょう??
責任者出てこぉ〜い!って感じです。(実際には言ってませんよ!静かにコーヒーを飲んだだけです(^^))
湿原保護を考えると、本当のピークに辿り着くのは残雪期がねらい目かなと思います。
水補給は、今回も何とかなってしまいました。
ワタシの場合、もっとこっぴどい目に遭った方がよさそうですね。
たとえば・・・
蜃気楼で揺らめく空気の先にドバドバとホースから水が!
・・・幻覚か・・・
重い足を引きづるようによろよろと先へ進む。。。
という経験をしないとダメですね、ワタシは。
懲りないというか「何とかなるさ」という根拠のない楽観的な思い。。。
治す薬はなさそうです。
そうそう!平ヶ岳の草紅葉!
時々強く吹く風で波打つように揺れる金色の大地。
風が見え、こちらに向かってふわりと当たる冷たい空気に秋を感じました。
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