後立山縦走 扇沢-爺ヶ岳-鹿島槍-五竜-唐松-不帰嶮-白馬-栂池
- GPS
- 31:08
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 4,763m
- 下り
- 4,274m
コースタイム
- 山行
- 6:03
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:43
- 山行
- 9:03
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 10:43
- 山行
- 10:06
- 休憩
- 2:24
- 合計
- 12:30
- 山行
- 4:26
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:40
天候 | 1日目 曇り、ガス 2日目晴れ→曇り 3日目 晴れ→曇り 4日目 ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
栂池公園からロープウェイ 行きの駅までと帰りはロード10km |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されていて道が明瞭。 特に崩落などなし。 |
その他周辺情報 | 八方の湯 |
写真
感想
0日目
例のごとくバイトが終わり車を走らす。
さすがに高速...。
白馬八方第2駐車場へ。
インフレータブルマットを導入したが、なんとも快適に寝れた。
1日目
6:10の始発で出発
冷池山荘まで同じ行程の方と出会い同行。
バスに乗り換え扇沢へ。
3連休明けの平日とは思えない盛況ぶり。こちらに止める場合は公共交通機関の動く時間ではもう遅いみたい。
晴れた立山が顔を出すが、柏原新道はガスガス...。
たまに出る晴れ間で景色を見ながら登る。
種池山荘に到着した頃にはガスがさらに酷くなり、登山口の方面は何も見えず。
ただし、時折爺ヶ岳方面が顔を出してくれた。
爺ヶ岳では雷鳥さんの群れに迎えられた。しかしながら展望はなく、ひたすら冷池を目指す。
なかなかに樹林帯周辺で上下している感覚だった。
冷池につきテントを張り1杯。正面に見えるだろう立山劔を想像しながら休む。...トイレが遠かった...。
2日目
目が覚めて外へ出ると正面に立山劔の大パノラマ。興奮しながらもさっさと準備をして鹿島槍へ向けて出立。布引山の辺りで周囲が明るくなり、朝焼けが始まった。遠くに光る村を見つつ日の出前に山頂を目指す。
日の出前の山頂は寒かった。他にも数名日の出を待っており、わちゃわちゃしながら日の出を待った。
なんと表すべきか分からないが、最高だった。
次の行程も忘れて長いこと景色を見ていた。
さすがにいい加減行かなければと7時頃からキレットへ。
キレット小屋の少し手前辺りは鎖と岩の連続であった。険しくはあるが、気をつけて進めば特に問題はなかった。それよりも周囲の景色に魅入られていて、あっけなく過ぎていった。
小屋を超えて五竜方面へ。こちらも鎖や岩場がチラホラと表れ、またざれた道が待ち受ける。要所要所で緊張を強いられながら進む。
時折ガスが湧いてくるが、目の前にそびえる五竜の立ち姿は雄大で堂々たるものだった。
山頂では歩いてきた道、そしてこれから目指す頂が眼前に立ち表れた。キレットを超えてきた達成感とこれからの期待で興奮が止まらなかった。
ここでもまた相当な時間のんびりしていたが、後ろ髪を引かれつつ唐松頂上山荘へ向けて歩き出す。
反対から見る五竜もかっこよく、何度も振り返りその姿を目に焼き付けた。
しばらく進むとガスに包まれた。
景色が消え、行先も見えなくなりただ歩くだけの時間が始まった。黙々と歩き続け牛首へ。ガスでの落胆が酷く、そうこうしているうちになんだかあっさりと終わった感覚だった。
牛首はしっかりとした岩場が続き、ハードではあるが、キレットと比べるとやはり1段劣る。
とはいえ油断は禁物である。
唐松頂上山荘につきテントを張り食事。
行動食は言うまでもないが、昼の食事も取れる時は摂る方がいいなと実感。それぞれ山頂でゆっくりしすぎたせいで相当な時間がかかってしまい、行動食だけではなかなかに疲労が溜まってしまった。
しばらくすると唐松方面のガスが取れ、山頂が浮き出てきた。日が沈んだ山の景色をコーヒーとともに。
3日目
テントから出ると目の前には星の海。山という島の上に煌めく星は言いようもなく美しかった。
日の出前に唐松の頂上を目指す。地平線は橙色に焼け、山は悠然と立っていた。山頂は日の出を待つ登山者が多く、皆今か今かと待ちわびる。
顔を出すと周囲は色付き、光と影のコントラストで山はまた違った表情を見せてくれた。朝日に焼ける山々を見ながら食事を摂る。
さていよいよ今回の山行でいちばん難易度が高いであろう不帰キレットへ行く。
稜線はバッサリと切れ落ち、遠くに望む白馬鑓は大きかった。
不帰Ⅱ南峰まではあっさりとしている。簡単な岩を下り、体が温まる。ここから不帰Ⅰ峰までが核心だと思われる。岩場が増え、鎖が付き、足元には切れ落ちた谷間が覗く。1歩ずつ踏みしめながら、されど大胆に下る。まるで垂直の岩の壁を下っているかのように感じる場面もあった。
不帰Ⅰ峰は最高だった。キレットの始点である唐松。そして越えてきた不帰Ⅱ峰、その壁がよく見える。左右は雲の中に消え、あるいは谷底がこちらを覗く。正面には天狗の大下り(登り)が待ち受け、その先には白馬鑓が立つ。なんと言えばいいのやら。心が動かされっぱなしであった。
ざれた天狗の大登りは足が取られ、浮石がそこかしこに紛れていた。丁寧に登り、多少の鎖、岩登りを終えるとそこは天国のようだった。
天狗の頭までの稜線は、あの感動は、歩いたものにしか理解しえないかもしれない。開けた視界と草紅葉。時折服心地よい風、空の青。目に、脳に焼き付いて離れない。
天狗の頭では鹿島槍まで見え、五竜、唐松、不帰嶮、開けた稜線と全てが見渡せる。ああ、遠くまで来たんだなぁ。
反対を向けば白馬鑓が待つ。
まるで平原のような稜線を抜け、ざれた登りを進めば目に飛び込むのは白馬岳。鋭く尖った山頂、そして白馬山荘が存在感を放つ。白い石、ハイマツの緑、そして草紅葉が美しいコントラストを描き、まるで絵画のような風景を作り出していた。テントを立てゆっくりと。
辺り一帯は濃いガスにおおわれた。
日の入りを期待して見に稜線へ上がる。
厳しいように思えたが、奇跡的にガスは晴れた。
日が沈むとしばらくしてまたガスに包まれた。
4日目
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