鷹狩山 まさかの林道敗退!からのやっつけ愛の聖地へ
- GPS
- 02:04
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 395m
- 下り
- 399m
コースタイム
天候 | 曇り時々ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
⚫︎駐車場に綺麗なトイレあり ⚫︎恋人の聖地と謳っており、山頂近くまで車で登ることも可能です |
コース状況/ 危険箇所等 |
⚫︎コースは明瞭 ⚫︎早朝すぎたためか、この時期は蜘蛛の巣トラップのオンパレードです ⚫︎登っている途中も眺望ありの登山道、山頂は北アルプスが目の前に連なる、素晴らしい里山のはずです。晴れた日に訪れるべし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
笹ヶ峰で二人が来るまでの深夜にバナナとサンドイッチをのんきに食べていた。
二人が凸凹の林道を必死で運転してるのに。
私が一番近いから私の車で林道を移動したほうがいいんじゃない?
っと話そうかと思ったけれど、
仕事を終えた時点で連絡して二人が就寝中だったらいけないから
とやめておいた。結果、私の車なんてダメダメのムリムリだったようで、
お二人が事故なくバンクなく通過できたことが本当に良かったです。
鷹狩山は有名な山ではない里山ですが、
晴れた日には五竜鹿島槍蓮華餓鬼などが見える良い山です。
公園、動物園、山岳博物館など見どころ満載の恋人の聖地。
この日は天気がイマイチでしたが霧の中から浮かび上がる大町市と餓鬼の裾野を
3人で見ることができて良かったです。またよろしくお願いします。
『金山登山口に夜中の12時半集合』『車で戻って1時に笹ヶ峰でhapiraさんと合流して登山開始』の指令がスパルタンから飛んできたのは前日の午前中。
『マジかー!笹ヶ峰集合なら近いけど、金山までとなると寝れないじゃーん。。。今日は母親のヘルプが無いのに〜』という気持ちの落ち込みがあるまま迎えた夜中の集合時刻。
にも関わらず、私はまだ登山口まで程遠い、真っ暗な凸凹道を恐怖感と戦いながらソロリソロリと運転している。時速は10-20km、これ以上はとても出せる道ではない。
docomo電波は、当然ない。前にも後ろにも10km以上の距離があるこんな場所で、パンクでもしようものなら即遭難だ。
到着予定時刻は家を出た時には12:08を指しており、もちろん余裕だと思っていた。寝ていないまま夜を迎えたため、どこかの路肩で20分だけ仮眠しようとも思ったほどだ。にも関わらず、笹ヶ峰を過ぎてからの未舗装路に入ってからは、凹凸はどんどん酷くなり、ナビの到着予定時刻は大幅に後ろ倒しされていくも、まだまだ距離が縮まらない。こんな日に限って、乗ってきた車は叔母から借りている頼りない足回りのフィットなのだ。山向きの自分の愛車はここ最近は車庫で眠っている。6年近く同じ車種を乗ってきたが、冬の車検は通さずに買い替えを決意したところだ。ところがディーラーからは、走行距離があと4000km伸びてしまうと100万円査定が下がると伝えられ、背に腹はかえられぬ。山が趣味の田舎暮らし人にとって、4000kmなんてあっという間なのだ。
そんなヨロヨロで車高も低いフィットのおかげも相まって、かつてないほどの恐怖感を抱えながら凸凹道を走る事どのくらいだろうか。一瞬かろうじてdocomoの電波が2本立った瞬間を見逃さずに車を停めた。ここで金山登山口で待っているであろうスパルタンにメールを打ってみる。
『もしかしたらこの先進めなくなるかもしれないから、あまりに来ないようなら笹ヶ峰方面に車で迎えにきて』
お願い、届いて!!
‥‥送信中の文字がなかなか変わらない。30秒、、、1分、、、、2分、、、ダメかと諦めかけた時、何とか送信済みに変わり心底ホッとする。
がしかし、次に浮かんだ不安は金山も確か電波は無いことである。比較的気長なスパルタ相棒。さすがに1時間くらい遅刻すれば、電波のあるところまで車で移動するであろうと、そこはもうスパルタンを信じるしかない。こちらとしてはこんな山深い真っ暗闇での林道遭難だけは何としても避けたいところだ。
その後も永遠に終わらないような感覚で地面の水流溝と大きな石を避けながら、ヨロヨロと進んでいくと、何と後ろから車のヘッドライトが近づいてくるでは無いか。救世主か?いや、相手はオフロード車だったら私は邪魔者だ、、、と考え直し、少し広めの崖のないエリアで端に避けて道を譲ることにした。
近づいてくるマルイランプと重低音のエンジン音。
‥もしかして、スパルタン??
窓を開けるとそこには凹凸に辟易した苦笑いの相棒が停まってくれた。
『もう無理ぃ〜!!こんな道、前にも後ろにも進めないよー!!こんな時間なのにまだ金山登山口まで5km以上あるじゃん!hapiraさんとの集合時刻なんて、1時間遅れじゃ済まないよー!!はやく電波入るところ行って連絡しないとー!』
と半ベソで泣き言を言うと、スパルタ相棒も
『こりゃ無理だね〜。車デポの計画見誤った!こんな道だとは思わなかったわー!運転しながら吐きそうだ』と、完全に戦意を失っている様子。
私としては孤独な林道遭難だけは免れた安堵感でドッと疲れが出て、そこからは睡魔との戦いとなっていったのだった。
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仕事で青森→熊本→東京と回って金曜に帰宅すると、留守役の母親が疲れ果てている。忙しくて無造作にしておいた庭の雑草や伸び放題だった木々がすっかり綺麗になっているではないか。スッキリした庭の片隅には、代わりに大量の燃えるゴミの袋が山積みである。娘の弁当作りで早起きし、夜は息子の空手の送迎までこなしている上にこの庭の状況。70代には堪える労働だった事は一目瞭然だと悟った私は『休日はもう知らないからね。山ばかり行ってないで少しは家のことやりなさい!』と50近くにもなるダメ娘に真っ当な説教をする姿に返す言葉もなく、心の中で『おっしゃる通りだけど、週末はもう約束しちゃったんだよね。。。やばいな〜(^^;;』と呟くしかなく、趣味の世界へと出掛けていく母を黙って見送った。
母のボイコットのおかげで、土曜は終日家のこと、子供の習い事などの送迎で忙しく夜を迎え、結局一睡もしないまま集合場所の金山登山口に向かう羽目になった。
今回はスパルタ相棒が赤線繋ぎでずっと温めていた、火打山〜金山までを歩いて繋ぐ計画である、元々は公共交通機関で1人でやろうと考えていた様子だが、この不便な豪雪エリアの車の回収ときたらそれはそれは果てしない時間がかかる事は、住んでいる我々からしたら想像に難くない。車2台あれば、笹ヶ峰から金山までの林道がつながっているため、迂回せずにバスや電車の時刻も気にせず、トータル時間は短縮できると考えていたので、私もこの赤線繋ぎに一役買うことにしていた。
たまたまそんな話題を共有されていた矢先に、何とタイムリーにも伊藤新道を歩きながらhapiraさんが、そのルートを歩きたいと言ってくるではないか!『まさにruhasamanさんがそれをやりたいと言ってたところだよ』と話しがまとまり、急遽今回は3人で赤線繋ぎを楽しむ事になったのだった。
富士山以来の3人での山歩き。夜中に歩き出さないと私の足では歩ききれないスペックの縦走。
キツイかもしれないが、秋の草紅葉が始まったであろう火打、焼山の頸城山塊を初めて歩けるルートと思うと、私も非常に楽しみにしていたのは間違いない。
けれども噛み合わない日は色々と噛み合わないものである。
母のご機嫌、私の体調、子供達の用事、そしてなにより車道と車の相性。
こんな経緯でスタートする前に火打、焼山は断念、目標を失った我々2名に、連絡のついたhapiraさんは、わざわざ下道を迂回して金山方面へ向かってくれるという!別の山を目指そうと。
でも、こっちのモチベーションがマイナスまで下がり切ったところで、おそらく林道で打ちのめされていないhapiraさんのモチベーションはまだまだ火打、焼山を歩く気持ちのままプラスの様子。
全く新たな山に気持ちが向かない我々に、hapiraさんは何度も歩いているけれども我々は登った事のない、でも簡単に登れるだろう鷹狩山の名を出してくれて、博物館に集合することになった。
スパルタ相棒は山頂まで車で行くと言うほどのガッカリ具合。私は嫌々ながらもhapiraさんに促され、一緒に1番下から登った事でいつの間にか気持ちがリセットされ、山頂に到着する頃には爽やかな汗をかきながら、笑顔で白い世界を楽しんでいた。
誘ったのにしっかり長距離を歩けなかったhapiraさん、遠くから長時間かけて出てきたスパルタ相棒には本当に申し訳ない。。。せめて林道の様子をもっと綿密に調べておけば、今日くらいは愛車で出かけたかも知れないのに。そうであれば恐らく予定通りに歩こうという気持ちになったはず。
事前調査が悪くて、車のチョイスが悪かった事が敗因です。。。
次回リベンジは、ジムニーのレンタルでもしようかな。お隣さんのお兄ちゃん、ステキな新車のジムニーが納車されて毎日嬉しそうに洗車してるが、今後は今まで以上に指を咥えて眺めることになりそうですよ。
長い長い回顧録にお付き合いいただき、ありがとうございました(^^)
コメント
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hapiraさん
ruhasamanさん
お疲れさまでした。
まぁ、噛み合わない時はありますよね(苦笑)
それよりも、母ヶ岳が富士山より高くなってしまったようですね😭
私も妻ヶ岳が越えられず、脱穀と草刈りと庭木の剪定でクタクタになりました😢
うちの母ヶ岳はヒマラヤ並だったんですが、仕事でたまりに溜まったマイルなんぞのお陰で年末に北海道旅行に連れて行くことになりまして。とりあえずは槍ヶ岳くらいには標高下がってきました 笑。あとはいくら丼攻撃をすれば、入笠山くらいまでにはなってくれると期待してます✨
比喩が高度で本当に富士山より高い山が新たに出来たのかと思いました(^_^;)うちも両親からの小言に耐えながら山行ってます。
ハルボーさんの忙しさは尋常じゃないので私もハルボーさんはすごいなーと思うのです。次回このコースどうやって行こうかと検討中です。行ける日を楽しみに頑張って家族の機嫌取りしまーす♪
オフロードバイクでも不安がある道なので、SUVじゃないと辛いと思います。
金山から火打は行ってみたいけど、結構大変そうですね。
おかしいと思ったんですよね。家からGoogleナビ入れると、時間も距離も圧倒的に笹ヶ峰経由のほうが短いのに、推奨ルートは高速とオリンピック道路使った白馬村迂回ルートを示すんですよ。いつもはクソ細い道とかばかり誘導するくせに、今回ばかりはGoogleさん、賢かったです!
子供の頃、親からこの林道で新潟に行けるんだよと聞いたと同時にセダンがその道を行ったのを覚えてるんです。数年前は土砂崩れで通行止めだったのが今は通行可能とのことなのでそこまでひどいとは思ってなかったです。お二人は頑張って行ったなーっと尊敬ですよ
蓮華温泉登山口から朝日岳 雪倉 三国境 白馬大池集会をして蓮華温泉登山口に戻ると 斑尾高原スキー場でグラススキーをしている息子のコーチから○○時までに迎えに来てくださいと連絡が入りました。
白馬村経由で戻ると明らかにタイムオーバーで 地図を見て考えると 小谷温泉 山田旅館から 乙見山峠経由で笹ヶ峰(火打登山口)に抜ける道があるではないか。これなら時間通りにイケルと見立て、グラベルロードをWRCのドライバーなみの早さで駆け抜けました。日産マーチで。
この道と一緒?(笑)
よくまぁここをWRCドライバーテクニックで抜けましたね😅しかもいつものデカ車じゃなくてマーチだったとは!笑 仕事をレーサーに変えた方が良いかも😊
でも小谷からだと降りになるんですよね。多少マシかも?って、たった今思いました。笹ヶ峰からだと登りなので、あの溝に細いタイヤが挟まったら、、、しかもePowerのちっとも走らないフィットで抜けられるのか⁉️って思うと、とてもとてもそんないさぎよい走りにはなりませんでした〜😂
車を変えるか、車道の通過時間を大幅に増やして計画し直すか、はたまた公共交通機関を活用するかで絶対リベンジしますよ!
この道をマーチで通ったなんてチャレンジャーですね!!無事通ったんですね。お疲れ様でした〜
あの林道、地図を見ると近いし時短な感じしますよね。ハルボーさん、よく頑張りましたよね。
私のくだらないコメントになんて返信してくださらなくてもいいのに〜(笑)有り難うございます。
林道ってあまりに轍が酷くなると重機を入れて整備すると思うのですが、そのタイミングでコンディションが良い時と悪い時が有るんでしょうね。
小谷側からも重機入ってよ〜💦って思ってましたー笑
敗退するほどの車道、その方面の山に行く時は通らないように気を付けたいと思います😅
それにしてもハルボーさんの感想めっちゃ長いんだけど悲壮感は無く、まるで短編小説を読んだかのように楽しんでしまいました😅
皆さま、お疲れ様でした!
ここは、一人ぼっちの夜中の走行は絶対やめた方が良いです。誰も通らないし、助けも呼べないし、何よりも長い💦
赤岳鉱泉とか、八ヶ岳登山口への林道も結構ひどいけど、あっちは遭難すると言う恐怖感は全くないですもんね。絶対誰か来るから🤭
想像しない感覚を覚えて、また一つ勉強になりましたー!
こんにちは(^o^)
真っ暗の中、ハルボーさん女一人でよく通過しましたよねー本当に尊敬します。
ruhasamanさんの車でも疲れちゃうほどって言ってたから私の車なら途中で止まってしまうはず。助けも呼べないなんて恐ろしいです。またいろいろ前向きに計画立てて行こうと思います。
hapiraさん
ruhasamanさん(ご無沙汰しております)
こんばんはハルボーさん読ませますね!笑
「飾らない文章に読み入っちゃいました」
確か私も同じような計画で歩き
問題の林道は原付タンデムだったので
「相方に後ろから怖い!」
と怒られた事、思い出しました…笑
実力者の御三方は登山口に立ててしまえば
山行の8割は成功したも同然かもしれませんね
逆に言えばそこに立つまでが
「核心部?」笑
私も核心部の岩場より崩壊した林道の方が
死ぬほど怖かった事を今でも思い出します…
他の方のコメントでも
皆様それぞれの事情があるなか
まとまった時間と労力を必要とする
「山歩き」を上手く行かせるって
皆さん結構凄い事ですよね…
御三方のやり取りもワンチームで素敵ですね
おそらく私にはハルボーさんのスケージュール
こなせる気が「全くしません…」
そんな風に考えると
「登山開始」はヤマレコアプリのボダンではなく
ウィークデーから始まってるのかもしれませんね
「年中無休だぁ…」笑
今回のリベンジ上手く行くことを願っております…
RaVie
あの道を原付タンデムとかチャレンジャーでしたね〜😅相方さん、怖い上にお尻も痛そうですよ 笑。
あの時は本当に恐怖すぎて、もう林道にやっつけられて完全にノックアウトだったんですが、2日ほど過ぎると『スタート時刻が明け方に近くなっても良かったから、hapiraさんに寝ててもらって時間かけて戻って歩けばよかったかな〜💧』なんて後悔したりしています。。。
歩く距離は長いけど、私以外は歩けない2人では無いので、ペースを引っ張ってもらえればスタート遅れた分も取り返せたかも知れないなぁ、、、とか。
後悔先に立たずです💦
私の愛車ですぐにリベンジ!って手もあるのですが、愛車ちゃんとは来週頭にお別れ予定なのですよ〜😭次の愛車ちゃんも悪路に耐えうる車になると良いなと期待してますが、納車が10月の終わりになるので、それまでリベンジ出来ないのが歯痒いです。
なかなか休みを合わせて一緒に登れないので、次のチャンスこそは入念に、ミスのないようにしたいと気合い入れときます😅
こんばんは
車選びって難しいですわー
これまで2駆でJAF4回くらい呼んでるので、
今度は4駆にしたけれど、車高の低いものにしてしまいました〰
この林道は無理です(T_T)
しかも電波がないってハルボーさんよく頑張りましたよね!!RaVieEnRoseさんも怖いと言われながらも頑張ったんですね〜
ほんとに核心部は林道です。
ハルボーさんは本当にお忙しいのによく両立してるなって思います
今回のリベンジはまたいつか。
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