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Yamareco

記録ID: 72933
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
十和田湖・八甲田

南八甲田旧県道跡と駒ケ嶺

2010年08月03日(火) [日帰り]
 - 拍手
GPS
13:22
距離
20.8km
登り
668m
下り
677m

コースタイム

猿倉温泉発5:00〜駒ケ嶺〜黄瀬萢周辺14:30〜猿倉温泉18:00
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
笹が覆い、ごろごろ石のあるきにくい登山道。
2010年08月03日 06:45撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 6:45
ガラガラ石の登山道
2010年08月03日 21:35撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 21:35
ガラガラ石の登山道
象の鼻の花ミヤマホツツジ
2010年08月03日 21:36撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 21:36
象の鼻の花ミヤマホツツジ
乗鞍岳への一の沢分岐の草原
2010年08月03日 09:13撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 9:13
乗鞍岳への一の沢分岐の草原
地獄峠あたりから駒ケ嶺
2010年08月03日 21:36撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 21:36
地獄峠あたりから駒ケ嶺
小さい蘭
2010年08月03日 21:37撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 21:37
小さい蘭
駒ケ嶺山頂
2010年08月03日 11:41撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 11:41
駒ケ嶺山頂
駒ケ嶺山頂
2010年08月03日 11:42撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 11:42
駒ケ嶺山頂
駒ケ嶺展望台
2010年08月03日 12:20撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 12:20
駒ケ嶺展望台
駒ケ嶺下り
2010年08月03日 21:37撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 21:37
駒ケ嶺下り
駒ケ嶺下り
2010年08月03日 12:40撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 12:40
駒ケ嶺下り
アカベンダイモンジソウ
2010年08月03日 13:11撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 13:11
アカベンダイモンジソウ
黄瀬萢
2010年08月03日 13:33撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 13:33
黄瀬萢
櫛ヶ峰木道から櫛ヶ峰とタチギボウシ
2010年08月03日 14:07撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 14:07
櫛ヶ峰木道から櫛ヶ峰とタチギボウシ
櫛ヶ峰木道から櫛ヶ峰とタチギボウシ
2010年08月03日 14:13撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 14:13
櫛ヶ峰木道から櫛ヶ峰とタチギボウシ
ピンクの大文字草
2010年08月03日 15:49撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 15:49
ピンクの大文字草
矢櫃橋
2010年08月03日 16:51撮影 by  PENTAX Optio W90, PENTAX
8/3 16:51
矢櫃橋
撮影機器:

感想

南八甲田の猿倉から十和田湖御鼻部山まで23.5キロ、昭和8年に公共事業で「自動車道路」を作った。実際には車が通れるほどのものはできず、戦中戦後を通し忘れられ、捨てられた「旧県道」のサワリのところを、文献研究冊子もまとめているご本人と歩いた。
登山道はこの旧県道の通りにあるが、行政の方針でこの山域の登山道は整備しないとのことで、道は荒れ放題だ。全国どこでもふるさとの山は地元の篤志家が勤労奉仕で笹刈りなどして登山道を維持しているが、ここは笹刈り禁止とのことで、非常に鬱陶しい登山道が保存されている。
行程のほとんどは笹が多いかぶさり、雪の重みで道を横断する木々の枝が生い茂り、油断すると脛や頭をがんがんぶつける。足下の地面は旧県道の砕石や敷石のはがれた石がでこぼこに並び、足の裏のツボを一日中押しまくる。所々道は水たまりになっている上にそこを外れては行けないというロープと杭が打たれ、泥の細い溝の中をじゃぶじゃぶ歩かなければならないという、非常に不愉快な夏道である。
大工事して築いた道の遺産も有効に使えず、危険で不愉快な道をロープまで張って保存している現状の意味は僕には分からなかった。
地獄峠を超えるとようやく笹薮の背丈が低くなり、駒ケ嶺が見える。湿原やチトウが点在し、道路工事のヒューム管や、橋を架けた石垣が姿を現す。黄瀬川源流のこの二本の橋には双竜橋と名があったそうだ。
駒ケ嶺の登りも笹のトンネルを平泳ぎで登る。山頂下でようやく展望のきく所あり、南八甲田全景を目にする。きょうは曇ったりガスったりだが、時々遠く御鼻部山まで視界が利いたりした。あそこからスキーで歩いて来た春の山行を思い出すなあ。
黄瀬萢と櫛が峰の木道あたりまで行ってタチギボウシやエゾノノコギリソウなど、ヤマデンさんに教わって憶える。帰りがまた長い。苦行の道を3時間半。猿倉温泉に着いてパンツを履き替える。

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コメント

yoneyamaさん、こんばんは。
面白い山行ですね。
私も廃道が好きなのでこういう山行には大変興味があります。

最初ムック本にもよく登場する猿倉街道(酸ヶ湯大鰐線)のことかと思いましたが、どうもルートが違う。
私もちょっと調べて、こういう道があることを知りました。
http://yamaiga.com/road/hakkouda/main.html
http://yamaiga.com/road/hakkouda/hakkouda_map_5.gif

それにしても、このルートを計画するとは、マニアックですね。
2010/8/4 1:03
廃道ずき
MATSUさんこんばんは
廃道ずきでしたか〜。山の地元には、とても足を運んで研究していらっしゃる人がいて、今回一緒のnarigtagajoさんは過去の資料とご自分の踏査記録を小冊子にもまとめておられます。一つの山の歴史も含めて深く知るということ、楽しいですね。
今回の一日往復ルートは今も登山道として利用されている区間ではありますが、その先、十和田湖までの区間はもっと薮が多く、全行程踏破は休み無しで12時間ほどかかります。僕は夏にやるファイトはありませんが、今年の残雪季にスキーで踏破しました。
写真は歩きやすいところ、景色の良いところでしか撮っていませんが、行程のほとんどは視界数メートル以内の笹薮です。そんな写真も撮ればよかったなあ。
2010/8/4 6:49
南八甲田の登山道は、整備するべきです。 どんな山登りでも安心、安全が必要だと思いますよ。 、、、南八甲田登山道は、沢登りより、キツイですね。
2010/8/7 22:11
登山道整備
自然を保存などというのが建前ですが、登山道管理者(県)に予算が無いのが本音のようですね。ボランティアに委譲してくれてもいいとおもうのだけど。
2010/8/9 22:47
yoneyamaさん、こんばんは
ちょっと前の記録にコメント寄せて、ごめんなさい。今日TVで見ましたよ。この記録でしたね^^
実写で見ると、藪すごいですね。背丈を隠す程でしょうか。駒ヶ峰の直登路、コンパス使い(又はGPS)じゃないと無理でしょう。ただまだまだ湿原は素晴らしいので、行きたくなりましたよ。
私がこの夏に歩いた和賀岳も岩手側の和賀川を越えたら一切刈り払いなかったのですが、こういうことでしたね。安達太良の北部、箕輪のかつてのメインルートも同じ状態になりつつあります。南八甲田、地図から夏道消えますね…
2010/8/30 20:00
笹のトンネル
は、目の高さは厳しいけど、へそから下は道なので、足探りで進む感じでしょうか。慣れてくれば行けます。
このお蔵入り登山道も、遂に近く笹刈りの手が入る運びのようです。来月後半あたりには散髪されているかもしれませんよ。
黄瀬沼の紅葉はとてもきれいでした。
2010/8/30 21:54
刈り払いされるのですか?
テレビ拝見しました。
本当に、あの県道が全線開通したらと、夢の様に考えてしまいました。
私もひと時、南八甲田に毎週通った頃もありました。
北と違って人が少ない、花が綺麗、景色がいい。
何でもありの南八甲田が好きでした。
薮化してからはやはり一人では歩かなくなりましたね。
11月に県連で県内の山や南八甲田の薮化状況のシンポジュームをやる予定です。
何もしないより、何か形のある事をしなければ、前進出来ないと思います。
私に出来ることがあれば、お手伝いするつもりでいます。
2010/8/31 15:32
刈り払いというほどではないようです
citrusさま
よく聞いてみたら、ここ数年、年に一回やっているそうで、快適な登山道になるというわけではないそうです。当分かわらないみたいですね。
2010/8/31 17:18
プロフィール画像
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