燕岳
- GPS
- 08:28
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,428m
- 下り
- 1,438m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:28
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | 下山後、登山口にある中房温泉湯原の湯に立ち寄りました。入浴客は近くの駐車場まで車で行けます。ぬるめのいいお湯でした、登山の疲れを癒すのに最適でした。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック(カリマー sector25L)
登山靴(モンベル アルパインクルーザー800)
靴下(モンベル WIC.トレッキングソックス)
アンダータイツ(モンベル L.W. タイツ)
夏向けの登山用ボトムス(モンベル O.D.パンツ ライト)
長袖シャツ(Mountain Hardwear エアメッシュロングスリーブクルー)
プルオーバー(モンベル シャミース プルオーバー)
レインウェア上下
ユニクロのウルトラライトダウン
サングラス
キャップ
手拭い二本
水(PET500ml*4)
チョコバー4本
カロリーメイト
柿の種
おにぎり3つ
バンドエイド
日焼け止めクリーム
熊鈴
トイレットペーパー
スマホ
予備バッテリーとケーブル
|
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備考 | まぁまぁこれで、いいんじゃないかなと。ダウンジャケットは要らないかなといつも思うんだけど、今回も入れてしまった。柿の種、持っていったのにすっかり忘れてた。ともかく塩分補給を今後は大事にしようと学んだ。 水はこの量で正解、5本でもよかったかな微妙なところだけど。第一ベンチ付近に水場があるみたいだが、それより上に行くともう自前の水しかない。合戦小屋や山荘で購入もできるようだが、水は貴重品だからどうしても気が引けてしまう。 食べ物、持ってきすぎですね。おにぎり食べなかったし。ザックを15L→25Lにしたので余裕あるパッキングができるようになった反面、いらんもんを入れる悪い癖ができそうで、よろしくないですね。 登山用のグローブ、持っていっても良いのかもって思った。山が花崗岩でできてるから、わりに鋭くてざらざらしてるんで、特に山頂に行く登山道はグローブがあると少しは安全かも、と思いました。 |
感想
長年…というのも大袈裟ですが、とりあえずの自分の目標の山であった燕岳についに登ることができました。以下、その記録です。
前日の朝、北アルプス方面は晴れるとの情報をキャッチしたので、当初考えていた日光男体山を燕岳に変更。ついに初の北アルプスデビュー。待望の燕岳。午後仕事を切り上げ、大急ぎで支度をしてつくばを出発することに。現地車中泊するか悩んだが、そういうことをすると自分は大抵風邪をひくので、前日夜に大町市在住の知人宅に泊まらせてもらい、そこから早朝に中房登山口へ向かう予定を組んだ。
前日16時ごろ出発、常総ICー[圏央道]ー鶴ヶ島JCTー[関越道]ー藤岡JCTー[上信越道]ー更埴JCTー[長野道]ー麻績ICというルート。交通量はとても少なく至ってスムーズだった。そこから大町知人宅へ。21:30着。0時頃就寝したが、気持ちの昂りのせいかほとんど眠れず、しかも胃腸の調子も悪く、この時点でフィジカル的にもおよそ良いコンディションとは言えなかった。眠れず深夜スマホで山行記録を眺めてたら、火曜日の中房登山口駐車場は4時半の時点で満車近かったという記録を読み、これはやばいと思い予定より1時間早い3時に知人宅を出発。とんでもなく細く暗く山道の県道327を安曇野市の麓から1時間弱かけて中房登山口へ向かう。
中房登山口第1駐車場に4時着。ざっとみた感じ8割は埋まっていた。事前情報を読んどいてよかった。平日なのに恐るべし燕岳。まぁ天気もいいしまだ夏らしさが残ってるしで、自分含めみんな狙ってるんだろうなと憶測。ものすごい星の数。寒くは無いけど涼しい。今回は急遽One-dayの山岳保険に入ろうと思い、急いでスマホで手続き。クレカさえあればすぐに契約できるので助かる。夜明けと共に行動することにし、しばし仮眠。ヘッドライトを頼りに夜明け前に軽い食事と着替えと荷造りを済ませ、登山口へ歩く。5分くらい。登山届を出し、トイレを済ませ、準備体操をし、チョコバーを食べ、水を飲み、ヤマレコのアプリを起動し(これだけするにも割と時間がかかる)、5:50出発。
ルートは至ってシンプルで「中房登山口」-「第1ベンチ」-「第2ベンチ」-「第3ベンチ」-「富士見ベンチ」-「合戦小屋」-「燕山荘」-「燕岳山頂」というもの。シンプルな直登で、途中のアップダウンはほぼ無い(第2ベンチ付近にちょっとあるくらい)。危険箇所もほぼ無し。天気は快晴。今日は平日だが盛況だ。自己責任が基本なのはわかってはいるがしかし、人がいるというのは、やはり安心できる大きな要素だ。特に登山入門者である自分にとってはとても助かる。平均して燕山荘までは5時間の登りとのこと。
僕は、登りは調子よくどんどん速く行ってしまう悪い癖がある。しかも割と心肺能力だけはあるもので、いつもリズムに任せて足を運んでしまう。合戦小屋まで3時間半が標準という所を、気づいたら2時間で登っていた。北アルプス三大急登という噂も耳にしたけど、なあんだ大したことないじゃんとすら思った。あとで酷い目に遭うことも知らずに。合戦小屋を上がると森林限界を迎える。燕山荘が見えてきたなという辺りで、両足太ももに異変を感じる。足を踏み出そうとすると重くて出せない。攣ってしまってるみたいだ。ここにきてようやくハイペースすぎたことに気づく(アホだなぁ)。明らかに筋力不足。とりあえず水を飲んで、ストレッチをしっかりやって、ゆっくりと歩みを進めるが、痙攣はどんどんやってくる。もう目の前には山荘が見えてきてるのに、スタミナも十分なのに、足の筋肉が悲鳴を上げてしまった。きつかった。燕山荘HPにあるオーナー氏による文章(*)を事前に読んでいたのだが、そこには足が攣るときには水分補給だけではダメで、塩分も補給しないといけないということが書かれてあった。そういえば僕はザックに柿の種を入れていたから、それを食べるとよかったのかなぁ、今振り返ると。場所場所でチョコバーばっかし食べてたよ・・・。読み飛ばしていました。
痙攣をなんとかなだめつつ、なんとか燕山荘に到着。目の前には北アルプスの名峰たちがずらりと並んでいた。天候は申し分無し。素晴らしい眺めだった。がしかし僕の方ときたら、疲れは感じていないものの、足の痙攣、寝不足、胃腸の不調のトリプルパンチで、感動する心の余裕も失われてしまっていたみたいで「ふぅん、、あぁなんかよく見るよねこの景色。。」程度のアンニュイな感想しか抱けなかった。それよりも自分の気持ちは「とにかく痙攣を収め、体調を少しでも回復させねば。降りれなかったらヤバい」という方向に向かっていた。以前男体山の時の痙攣よりも今回は深刻な感じだった。とりあえずザックを下ろし、野外カフェでココアを頂き、身体を休める。
身軽な格好で山頂を目指す。往復で1時間ほどとのこと。少しは休息したしなんとかなるだろうと思ったが、この燕山荘〜山頂の往復が今回の山行で一番苦しかった。痙攣は収まるどころかむしろ悪化してゆき、足を踏み出すごとに痛みがやってくる始末。山頂までの道は美しい白い花崗岩の山肌、ハイマツの柔らかな緑、風も穏やか、そして突き抜けるような晴天、目を見張る奇岩の数々…、こんなに素晴らしい天国のような場所に自分はいるのに足が痛くて本当に苦しかった。下山を考慮するとこのまま登頂は無理かなと、登山で初めて引き返しを思案した。ペースをできる限り落とし、歩みを止めてはストレッチをこまめに繰り返し、なんとか頑張って山頂に到達。帰りもほうほうの体(てい)で、なんとか山荘に帰着。とにかく回復せねばという気持ちで、食堂でビーフシチューを頂く。とても美味しかった。
足もひどいけれど、胃腸の不調も相変わらずだった。出るものがでないのだ、ずっと。山荘のトイレでも頑張ってみたのだがダメだった。緊張のせいなのかわからないけど、この不調は下山して帰宅するまでずっと続いた。1時間半ほどの滞在で下山開始。恐る恐る足を踏み出していったが、今度は痙攣は起きなかった。できる限りスピードを落とし、こまめに水分を取り、注意深く下山した。痛みもなく、怪我もなく、14時に無事登山口に到着した。きっとこれは燕山荘のビーフシチューのおかげたったのだろう。本当に感謝です。車に戻り、登山口にある温泉に浸かり、売店でコーラを飲み、帰途に着いた。帰りは安曇野ICから。寝不足と疲労でこのままの運転は危険だろうと思い、姨捨SAで1時間ほど車で休息。以後も3、4度、パーキングを見つけてはこまめに休憩を取りながら運転し、21時半筑波着。
(*) https://www.enzanso.co.jp/beginners
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