ヒマラヤ未踏峰 ベディンゴ(Beding Go)敗退記
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- GPS
- 43:20
- 距離
- 36.4km
- 登り
- 4,625m
- 下り
- 2,571m
コースタイム
- 山行
- 2:29
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:29
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:31
- 山行
- 3:57
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:57
- 山行
- 3:42
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:42
- 山行
- 2:22
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:22
- 山行
- 4:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:01
- 山行
- 2:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:03
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:30
- 山行
- 1:09
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:09
- 山行
- 2:19
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:19
- 山行
- 4:04
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:04
- 山行
- 4:07
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:07
- 山行
- 4:31
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:31
天候 | 感想欄参照 基本午前中晴れ、午後曇りまたはガスのパターン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
05:30 YCAT(高速バス)→ 06:56 成田空港第2ターミナル ネパール航空RA434 成田10:30発,カトマンズ15:15着 45分出発遅延 往路 カトマンズ→チェチェット 4駆車 復路 べディン→カトマンズ ヘリ カトマンズ→病院 救急車 ネパール航空RA433 10/18,20と2回のフライトキャンセル後 10/21カトマンズ11:25発,成田21:25着予定 →翌日3:30発、13:35着 16時間遅れ 直行便は便利だが、古い機体で代替機材の無いネパール航空は一度トラブルが起きると長引くため他社便がおススメ 成田空港→戸塚 14:49→16:26成田エクスプレス30号 |
コース状況/ 危険箇所等 |
BedingまではGHTの一部となっているトレッキングロードで基本整備された道だが、昨今の大雨で崩落した箇所が数ヶ所あり迂回または崩れたところを歩く必要あり。 また往路は雨季が明け切れておらず蛭との戦いでもあった。 |
その他周辺情報 | 現地エージェント Numbur Himal Treks (P)LTD ヌンブール ヒマール トレックス Special thanks Mr.Pemba Gyalzen Sherpa テント、シュラフ、マットはエージェントからの借り物 身の回りの物以外はポーターが運んでくれるので荷物は30Lザックと80Lダッフル |
写真
我らにはハードルが高すぎたと思われます。
https://www.facebook.com/share/p/gKHWhBgNjf4Fdk8X/?mibextid=WC7FNe
感想
元ガイドのSさん含め5名でネパールロールワリン地方の未踏峰ベディンゴ6125mを狙う計画
ベディンゴは今年登山許可が下りた山
たまたま空きが出て知り合いから声を掛けられた、ちょうど血栓で退院して間もないタイミングだったので一旦は躊躇したが、経過も良く今回参加することになった。
シェルパ6名、キッチンスタッフ5名、ポーター10名の大部隊
10月1日,火
カトマンズステイ
カトマンズは人と車とバイクとがごちゃ混ぜになった街、信号も殆ど無く遠慮してたらいつまで経っても動けない💦
タメルで両替&買い物
意外と暑く半袖を持って来ていなかったため、ノースフェイスオフィシャルショップでTシャツ2枚購入
11000ルピーと日本と大して変わらない値段
10月2日,水
カトマンズ→Chechet(1,377m),車移動
この日は四駆SUV車で登山口まで移動。
カトマンズ市内は渋滞と排ガスで空が灰色
道中土砂崩れだらけで迂回路を通るが、こちらもかなりの悪路で土砂崩れ多し
砂埃が凄く全身埃まみれ
chechetのロッジ泊
シャワー無し、Wi-Fiあり
昼間夕方から夜雨☔
10月3日,木Chechet→Simigaun(2,036m)
朝方は雨、出発時には止む
登山道はほぼ階段登りだがズカ(ヒル)だらけ、皆喰われて居たが自分は無事で安心して居たが・・・
simigaun到着し確認したら自分にも2匹喰いついていた💦
到着後10時過ぎから雨、その後土砂降りや止んだりを繰り返す
Simigaunのロッジ泊
シャワーあり(未使用)、Wi-Fiあり
10月4日,金
→Kyalje Kharka(2,890m)
夜半に雨は止み青空の中スタート
surmucheで1:25〜昼休憩
2:18でKyalche Rogie到着
宿で我々と同じBeding Goを狙う🇺🇸女性に出会いちょっとがっかり😞
向こうはアルパインスタイルで大部隊の我々より早いのは確実、初登頂を狙ってたメンバーはめちゃくちゃ落ち込んでいた。
Kyalche Logie泊 シャワー、Wi-Fi無し 夜から朝方まで雨☔
10月5日,土
→Thanding Kharka(3,200m)
晴れ、遠くに雪を纏った山が見える
ROLWALING kosi沿いの道は何ヶ所も崩れており迂回を余儀なくされる途中から雨が降りだす
Buddha Logie泊
シャワー、Wi-Fi、電気無し
先般の大雨で電線が寸断されたため電気すらない状況、ダイニングだけはソーラーパネルの電気で💡がついた。
到着後土砂降りに、ここまで毎日こんな天気💦
10月6日,日
→Beding(3,700m)
晴れ、ズカも居なくなり時折見える雪山の眺めを楽しみながら割と順調に歩く
午前中にBeding到着
富士山並みの標高になり日が翳ると寒いが日が出ていればとても暖かい。
午後になり雲が多くなって来たが雨は降らず
Rolwaling River Side Hotel泊
電気無しだがソーラーで部屋の明かりは点いた
トイレットペーパーが足りず1ロール購入200RP
とても硬くてウオシュレットに慣れたお尻には辛い💦
10月7日,月
Beding stay
朝から晴れ
寺院で安全祈願をしてもらい、裏山をバリエーションハイキングして高度順応を行う。
裏山は結構荒れて居たが良い感じに色づいており良き眺めを楽しめた。
この日も午後になり雲が多くなって来たが雨は降らず
この日からダイアモックス服用
10月8日,火
→Meter Camp(4,275m)
今日から本格登山、とは言え午前中に行動は終わる予定。
しかし富士山越えの高度になって来ると一歩一歩が苦しくなって来る、ちょっと登ってはゼイゼイハアハアである。
キャンプに到着し昼食を摂って居るうちに辺りは真っ白に。
この日からテント生活、しかしポーターが運んでくれ3〜4人用の広々テントを独り占めなのでトイレ以外は快適である。
一応トイレテントも設営されるが下に穴を掘っただけのボットントイレ
10月9日,水
Meter Camp stay
晴れだか谷間の地形で日が当たらず寒い朝。
朝食後高度順応のためトレッキングに出るが、滝付近のトラバースで凍っている箇所があり一旦退却。
しばらくして日も差して再度トレッキングへ、4400m付近まで登り戻る。
ティータイム後各自のテントに戻る際アクシデント発生、メンバーの1人が浮石を踏み1〜2メートル落下、もう1人も巻き込まれてしまった。
幸い大した怪我にはならず良かった。
10月10日,木
→Base Camp(4,906m)
この日も良い天気
昨日のルート凍結を踏まえ出発を1時間遅らせる。
ポーター達は我々が準備している間に下から登って来て荷造りしBCへ登って行った、恐るべき体力である。
ポーターの荷上げ荷下ろしはBCまで、この先はキッチンスタッフがHiCampまで荷上げする。
だいぶ食欲も落ちてきた、調子も上がらずゆっくり登る
途中アメリカ隊に追い抜かれる
喉の痛みと鼻水、軽い頭痛の症状が出始めダイアモックスを1回1錠に増量、カロナールを摂取する
10月11日,金
Base Camp stay
前日からの症状はあまり良くならず、今日一日様子を見て進むかどうかを決める。
朝食後、高度順応のためトレッキングに出る、歩き始めると割と調子良くのど飴を舐めていれば喉は問題無さそうなため行動続行する
10月12日,土
→HiCamp(5,113m)
この日は雲り時々晴れ、いよいよ本格的に雪が出て来たがシェルパ達が事前下見&ルート工作済みなのでローカットシューズのままつぼ足で安心して進む
10月13日,日
→Camp1(5,466m)
晴れ、山頂付近は風が強い様子
序盤は順調に歩を進めるもユマールを使用する壁で躓く、3歩進んで
休む有様で以前から出ていた喉の痛みと鼻水で呼吸が苦しくどうにもならない、なんとか休み休み登ったが先が思いやられる
キャンプでまったり休んでいると、先に登頂したアメリカ人女性が下山して来た
稜線上はビザ上程度のラッセルでハードだったとのこと。
体調は相変わらずだがアタック可否決定は明朝にする。
10月14日,月 atack day
→Beding Go(6,125m)→BC
一番長い一日
アタック隊は早朝1:10出発、メンバー3名+シェルパ3名
自分はやはり足を引っ張ることが目に見えているため登頂を諦めることにした
また隊長の靴が加水分解が激しいため登頂断念した。
シェルパ1名を含めた残留組3名で送り出し登頂を祈願する
しばらくすると風が強くなって来た、支障が出ないと良いなと思いながらうつらうつらしていると朝6時頃になって外が騒がしい、下山して来たようだ。
まだ下山するには早いので何かあったのかと聞き耳を立てると、どうやら長い縦クラックがあり登頂断念したようだ。
またメンバーの1人が目の不調を訴え下山にも支障を来たす状態に。
リーダーが先導しシェルパが後ろでアンザイレンし何とかBCまで下山。
この時点でヘリを要請することにした。
10月15日,火
→Beding,4h
とても良い天気、この日がアタック日ならと思ったりする。
ヘリでBeding経由カトマンズへ帰る予定だったがルクラが悪天候でヘリの取り合いになってるらしく来ずじまい、午前中待ったが仕方なく自力下山する
下山途中脹脛に痛みが発症、自分も喉の痛みや続いている下痢と合わせヘリ要請の対象になってしまった。
10月16日,水
→カトマンズ,ヘリ
今日こそはヘリが来るとの情報だったが朝イチのはずがなかなか出発連絡が来ない。
気持ちは完全に切れており自力下山はありえない状態だが、これがネパールクオリティ💦
ヘリが来るまで何があってもおかしくないと半分自力下山も覚悟する
そうこうする内にヘリ出発の吉報が。
次々と雲が湧き出て来ておりヤキモキしながら到着を待つ。
その内地元への米やら何やら満載のヘリ到着、我らの要請を利用された感が強いが来てくれただけでもありがたいのでここはスルーしておく。
程なくトリブバン空港到着、そこには救急車が待ち構えていた💦
車内でヒアリングされ救急外来へ搬送。
何だかんだチェックされ、一晩泊まれと言い渡される、一泊1000ドルとのこと、保険が無ければ帰りますと言うところだがまあ素直に従う。
言葉が通じないので通訳ソフトを介してのやり取りは面倒この上ない。
種々検査の結果細菌性の下痢と深部血栓が判明、それほど重く考えていなかったがヘリ下山は正解だったようだ。
10月17日,木
カトマンズステイ
朝、もう一日入院と言われ全力で拒否する。
下山が早まったのでフライトを18日に変更していたからだ。
それが無くてもネパールで治療する意味は無く帰国して再チェックしてからの治療がベストだと思う。
何とか思いは通じ午前中に釈放された、つくづく思うのはエージェントが居て良かったと言うこと。
諸処の手続きや手配など1人ではニッチもさっちも状態だったと思うが大変助かった。
10月18日,金
カトマンズステイ
本日フライト予定だった便がキャンセルになったと連絡が入る。
機材トラブルとのことだが帰国が2日延びてしまった。
ここでもエージェントが活躍してくれ、代替便への変更、ホテルの手配など速やかに対応頂けた。
夜、エージェントのヌンブール社のシェルパ達との懇親会、火鍋を囲み楽しいひと時を過ごす。
10月19日,土
カトマンズステイ
急遽暇になってしまった💦
既に土産も買ったし、これ以上ウロウロしてると無駄遣いしそうであるが残ったルピーを消費してくる。
10月20日,日
カトマンズステイ
帰国日
前回もあるので出発するまで安心は出来ないが😅
と思っていたら案の定フライトキャンセルの話が他ツアーの方より入る。
種々検索してみるとどうやら本当らしい。
こうなるともうエージェント任せ、結果を待つしかない
幸いエージェントが頑張ってくれ明日のフライトをゲット出来たが安心は禁物である。
10月21日,月
今度こそ帰国日
午前中の便がアサインされたが、ここまで来ると乗るまで安心出来ない💦
無事飛ぶことを祈るだけである。
お迎えは6:30
通常便のフライト日、時間では無いので臨時便かな?
まあ何でも良いが飛んでくれることを祈るしかない。
早くに空港入りし荷物を預けて安心していたら、案の定いつまで経ってもボーディング案内が出ない💦
定刻を過ぎても得られる情報はディレイとだけ。
もう半分諦め、最悪今日もフライトキャンセルを覚悟するか深夜到着で成田泊でも良いから飛んで欲しいわ。
そうこうしているとネパール航空の職員から食事提供の案内が来る。
こりゃ本格的に遅れるなと思ったら21時フライトとのこと。
それまでホテルで待てと案内される、もちろん費用はエア持ちである。
ホテルで待つも一向に案内が来ない、半分あきらめてふて寝していると早朝2時にやっと呼び出しがかかる。
空港到着後また待たされ、ようやく3時半過ぎにフライト。
都合20時間待ち(16時間遅れ)、とても疲れたが帰れる安堵感の方が大きい。
波乱のヒマラヤ山行もこれで終わり、リピートはたぶん無いと思う。
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