ペア 嫦娥岳 南アルプス隠峰 『マスター・ジョウガ』にはなったけど…
- GPS
- 18:58
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,394m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
参考資料)
『嫦娥岳と聞いて場所が分かる人がどれほどいるだろうか。南アルプス北部、甲斐駒から鋸岳をつなぐ県境稜線の南側(長野側)にあり、同稜線北側に切れ落ちた枝尾根の末端にある…』
http://www.gekiyabu.sakura.ne.jp/public/2010/101016_1 jougatake/jougatake.html
…わたしも知らなかった山。
調べてみると南アルプスでは、坊主山、離山と並び最難とされて山のひとつらしい(ま、名もない最難系の山は地図を広げたら他にも無数にあるけども)。
結果、わたしの技術では遠く及ばない難峰でした。挑戦できて良かった。
鋸岳周辺特有のガレ沢ザレ沢の急登、切り立った岩、落石、アプローチの長さなどの地理的困難さ。読図能力と行程を踏破する筋力・体幹と、行動スピード。どれも足りなかった。
友人はわたしよりも健脚で速い。なので彼が概ね先行してくれていて、ルートファインディングをほぼやってもらっていまうカタチになってしまった…。ほんとうにありがとう🙇。
どこでどこまで標高上げるか、跨ぐ尾根のどこから取り付くか…などなど。リードしてもらいながら、ときに相談しながら。
戸台から取付きまでのアプローチ11km弱。
熊ノ穴沢を1900mまで登り、そこから岩壁を避けながら目標に向けてトラバース。枝尾根を超え沢に下るのを2回ほど。
2000m強からめざす尾根への急登のガレザレ沢を登る(あとにも、きっと先にも人生最酷の登り)。
浮石たくさんで確かな足場はとても少ない。歩に力をいれると足場が崩れてズルズル下がる。ホールドにしたい岩もポロポロだったり、動いたり。
と、足元・手元のほとんどは信用できない状況で、終始緊張感を強いられる山でした。
滅多にひとが入らない自然の真っ只中にいる幸福感ももちろんあるけど、緊張のがまさってたかな。
なんとかピークへ。
感動、達成感、そしてそれを上回る安堵感…。
あとはそのまま下山。
当初、甲斐駒~鋸の稜線まで登り、六合石室小屋に泊まる計画だったけど、これは身の丈を知らぬプランでした。このまま降りるのが妥当。
帰り道、1100mの河原で淹れたコーヒーと、友人がくれたヨモギ大福が泣けるほど美味かった。
道中、写真はおろか動画を撮る余裕はないほど、タフな行程でした。ひとりだったら敗退してた。
ピークを踏めたのは仲間がいたから。そのリードのおかげです。
『ジョウガー(嫦娥岳登頂者)』になれたことは素直にうれしいけど、体力ないと こなせる役割も限られ、仲間をサポートすることもままならないとあらためて認識。
筋トレは苦手だけどやっぱり毎日やろう。スクワットから。でも今日は筋肉痛だから明日から…。えっ?
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