熊野街道（熊野古道）を行く 7（海南駅から湯浅駅）

2024年11月09日(土) [日帰り]

• GPS: 10:33
• 距離: 24.4km
• 登り: 809m
• 下り: 808m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:39
• 休憩: 1:54
• 合計: 10:33

距離 24.4km 登り 809m 下り 808m

6:21 JR海南駅
6:46 藤白神社
6:52 6:53 有間皇子の墓
7:01 7:02 藤白坂（ここから土道）
7:45 8:11 地蔵峯寺
8:40 8:50 土橋
8:57 9:02 橘本神社
9:22 9:25 一壷王子跡
10:06 蕪坂下
10:17 拝ノ峠
10:36 10:55 蕪坂塔下王子跡
11:30 11:33 山口王子
11:53 11:54 熊野古道ふれあい広場
12:04 12:48 JR紀伊宮原駅
14:20 糸我峠
16:15 16:16 湯浅町観光駐車場
16:42 JR湯浅駅
16:54 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車

行　　程：紀三井寺駅6:11=(JR 190円)=6:18海南駅6:20--7:31藤白神社--7:44藤代塔下王子--8:43橘本王子--8:55所坂王子--9:21一壺王子--10:17拝ノ峠--10:37蕪坂塔下王子--11:28山口王子--12:05昼食（紀伊宮原駅前「まるみや」）12:50--13:19宮原の渡し跡--13:20くまの古道民俗資料館---13:51糸我王子--14:18糸我峠--14:41逆川王子--14:56方津戸峠--15:25湯浅伝統的建造物保存地区16:30---17:00湯浅町泊
歩行距離：24.4km　（渡辺浜・八軒家より累計135.5km）

写真

11/9 6:37

海南駅を出発、駅近くは海抜1m　南海トラフ地震が心配

11/9 6:44

昨日も参拝した藤白神社へご挨拶

11/9 6:50

有間皇子の墓
孝徳天皇の皇子で、皇位継承の政争で謀反の疑いで中大兄皇子に尋問され、藤白坂で絞殺された
＊説明版が劣化して読めません更新お願いします

11/9 6:51

藤白坂の丁石地蔵　
峠まで一丁（60間=約0.1km）毎に17体ある。当時（享保・1700年前期）のものは4体で13体は昭和56年以降の復元

11/9 6:56

どの丁石地蔵にも花が供えられている

11/9 7:01

本格的な登り

11/9 7:06

振り返れば和歌浦湾と和歌山石油精製所

11/9 7:12

淡路島が見える

11/9 7:10

七丁地蔵は屋根付き

11/9 7:23

峠近くは竹林

11/9 7:29

筆捨て松　硯石
＊平安時代の初め、宮廷の絵師・巨勢金岡（こせのかなおか）が熊野権現の化身である童子との絵の書きくらべをして負け、 悔しさのあまり持っていた筆を松の根本に捨てたといわれています。 おもいあがった巨勢金岡を、熊野の神様がいましめたお話です。 その故事にちなんで初代紀州藩主徳川頼宣公が筆捨松のそばに硯石を作らと伝えられています。（説明版）

11/9 7:29

硯石

11/9 7:31

筆捨て松

11/9 7:40

索道（さくどう）跡　木材を切り出した時に使用したか？
戦時中辺りの木は切り出され、今生えている木々は神社仏閣にある古木意外は戦後植えたものらしい

11/9 7:42

地蔵峯寺の宝筐院塔

11/9 7:43

藤代峠にある　地蔵峯寺　本堂と石造地蔵菩薩は重要文化財
境内に藤代塔下王子跡がある

11/9 7:44

石造地蔵菩薩

11/9 7:47

御所の芝からの眺め

スタンプは御所の芝からの眺め

11/9 7:50

38藤代塔下（とうげ）王子

11/9 8:13

「導き石」に従い、耕作しなくなったミカン畑等の間を下る

11/9 8:16

11/9 8:34

11/9 8:39

橘本集落の隘路を進む

11/9 8:54

橘本神社

11/9 8:42

39橘本王子　　丈六山法藏院阿彌陀寺の境内にある
藤白塔下王子・橘本王子・所坂王子を合祀
祀られている田道間守は菓子の神として崇敬されている
＊田道間守(たぢまもり)不老長寿の霊菓を求めて常世国に渡り、十余年の辛苦の末、非時香菓（ときじくのかぐのこのみ）すなわち「橘」を持ち帰ったものが、今のミカンの原種と伝わる

11/9 8:54

所坂王子

所坂王子スタンプ

11/9 9:19

41　一壺王子
山路王子神社となっており「泣き相撲」が奉納される

11/9 9:32

稜線には風車

11/9 9:34

日向の斜面は稜線までミカン畑
「山はみな　蜜柑色の　黄になりて」芭蕉

11/9 9:41

拝の峠への沓掛登り口

11/9 9:47

斜面に建つ沓掛集落　周囲はミカン畑

11/9 10:04

ここから急坂

11/9 10:15

拝ノ峠付近を越える

11/9 10:19

道端に咲くツワブキ

11/9 10:24

拝ノ峠からの眺め

11/9 10:31

海南市と有田市の境　峠より有田市側にある

11/9 10:33

42　撫坂王子　明治の神社合祀令で宮原神社へ合祀された

11/9 10:59

「導き石」の指示に従い進む

11/9 10:59

集落の間を抜ける

11/9 11:05

爪かき地蔵

11/9 11:07

阿弥陀と地蔵の線刻は弘法大師が爪で彫ったとされる

11/9 11:21

眺めの良いミカン畑を下る

11/9 11:26

43　山口王子　宮原神社へ合祀

11/9 11:37

伏原の墓　熊野参詣の途中で亡くなった人を弔うため建立　きっと数えきれないくらい人が無くなっているのだろう

11/9 11:38

ミカン畑の向こうに風力発電の風車

11/9 11:40

小洒落たみかん畑の地蔵様

11/9 12:03

JR紀伊宮原駅

11/9 12:57

有田川宮原橋手前の　札場地蔵尊

11/9 12:58

宮原の渡場跡

11/9 13:04

有田川

11/9 13:17

得生寺
＊天平19年（747年）に右大臣藤原豊成の娘として、生まれた姫が13才のとき継母のため奈良の都から糸我の雲雀山に捨てられ、3年の間に称賛浄土経一千巻を書写したと伝えられています。また、姫の従臣伊藤春時（剃髪して得生という）が姫を養育した所に草庵を結び、安養院と号したのが始めといわれます。会式の際に行われる二十五菩薩の渡御は、昭和43年に県の無形文化財に指定されています。（有田市HP）

11/9 13:19

糸我の一里塚　紀州藩城下より5里

11/9 13:23

糸我稲荷神社　糸我王子を合祀

11/9 13:25

神社の樹齢5百年を越えるクスノキ

11/9 13:24

熊野古道歴史民俗資料館

スタンプは資料館に展示されている毘沙門天？

11/9 13:45

この道、車通れるの？

11/9 13:49

44糸我王子　明治に糸我稲荷神社に合祀されたが平成7年再建された

11/9 13:54

このあたりが糸我王子推定地

11/9 13:54

熊野古道の幟のあるミカン畑を歩く

11/9 14:03

11/9 14:15

急な土道

11/9 14:16

糸我峠

11/9 14:39

【湯浅町】
45　逆川王子　国津神社に合祀　
逆川の謂れは、近くを流れる吉川が海と逆の方向へ流れからと言われている

11/9 14:42

逆川神社

ここにあるスタンプは弘法の井戸

11/9 14:51

弘法の井戸　逆川王子スタンプのモデル

11/9 14:55

方津戸峠（方寸峠）
＊方寸とは、「一寸四方の狭い所」の意味であり、この峠は古来「方津々坂」「程遠坂」と呼ばれ、熊野参拝の旅人達は有田川を渡り険しい糸我峠を越え逆川王子社に参拝した。

11/9 15:21

道町の立石道標　天保九年建立　紀三井寺・熊野・伊勢・高野への参詣道を示している

11/9 15:32

道標の斜め向かいにある休息所（立石茶屋）には全国の醤油瓶が置いてある

立石茶屋のスタンプは醤油醸造の様子

11/9 15:50

ここから熊野街道を外れ湯浅伝統的建造物群保存地区へ

11/9 15:53

嘗ては醤油醸造発祥の地として100軒近い醤油屋が営業していた
ここから銚子や野田に出て醸造し江戸で店を構えたのが、ヤマサやヒゲタ醤油であるという
今でも当地で手作りの醤油屋が数軒営業している

11/9 16:02

11/9 16:03

11/9 16:17

大仙堀（しょうゆ堀）　醤油の原材料や商品が積み下ろしされた内港
堀の脇には醤油蔵が並び、ここから全国に醤油が出荷された

11/9 16:18

撮影機器：

RICOH WG-50 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

noyama141

穏やかな晴れの一日、たわわに実ったミカン畑の中を歩いた
「山なみは　蜜柑の色の　黄になりて　（芭蕉）」
真っ青な空や遠くに見える海、喉かな一日は絶好の街道歩き日和
余りにも良すぎて逆に不安さえ覚えるのは年のせいでしょうか
こんな日が永く続けばと思う今日この頃であります