雁田山
- GPS
- 04:20
- 距離
- 5.5km
- 登り
- 549m
- 下り
- 562m
コースタイム
- 山行
- 3:50
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:20
6:00 穂高有明発 安曇野IC〜長野東IC 小布施町へ
7:10 浄光寺駐車場
浄光寺参詣
7:50 ハイキング開始
<復路>
12:20 浄光寺発
小布施の街 散策
15:00 小布施スマートIC〜安曇野IC
16:00 自宅着
天候 | 薄雲り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
小布施町 浄光寺駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に問題ない |
その他周辺情報 | 小布施 桜井甘精堂の 栗おこわ 栗ソフトクリーム 等々 |
写真
感想
2015(平成27年)10月23日(金)
雁田山 759m
小布施のお寺をめぐり、小布施の山を楽しむ
浄光寺
雁田山へ登るため、浄光寺の駐車場へ。
すぐに山へ出発しようとしたが、お寺の様子が普通の寺らしさと違うことに参詣を先にする。
まず驚いたのが、スラックラインの寺
地上30cmから1mぐらいの高さに張られた、幅が5cmぐらいのテープの上を使い歩いたり、ジャンプしたりするなどのスポーツ。
私も大町の山岳総合センターで経験したことがあるが、ロッククライミングなどのバランス感覚をつかむのに最適だと教えていただいた。
最初、立っているだけでも難しく、結局あまりにも揺れて数歩しか進めることができなかったことを覚えている。
そのスラックラインがお寺の境内にたくさん張り巡らされている。
小布施はスラックラインが盛んのようで、全日本大会がこれを書いている当日、小布施の体育館で開かれるとのポスターを見た。
恋愛成就の寺
花桃の木を「だいす樹」と命名して絵馬などの奉納を受けている。神社には多いが、お寺が恋愛成就を謳うのは珍しいのではないか。とは言うものの、私は仏式で結婚式を挙げていました。恋愛成就ありですね。
筆遊びの寺
墨と筆を使い、自由に字を描き絵も添えているようだ。楷書、行書と言って堅苦しく書くのではないようで、墨と筆の特性を生かして自由に表現するもののようだ。基本ができていないと、芸術的な作品は難しいように思うのだが、墨と筆に簡単に親しむのには面白いのではないかと思った。
水の寺
美味しいだろう水が境内に湧き出ていた。近所の方が大きな器で何倍も汲んで持ち帰っていくのを見た。一輪車で何本も運んでいくのには驚きました。私も飲もうとしたが、さらに先客がいて、それは大きな入れ物に汲んでいる最中で、残念ながら諦めた。
最後に、薬師堂
重要文化財にも指定されている。
趣のある、大小さまざまな石の階段を50mほど登った先に苔むしたお堂が静かにある。
お堂自体が、品格と歴史を感じさせ静寂感の中に存在感を現している。
屋根の苔むす緑が特に印象的で、古いお寺を感じさせた。
古さ、新しさ、斬新さ。
これからのお寺の方向性を指示しているように思われた。
地域に親しまれるということが大切なのかもしれない。
ハイキングする、雁田山も地域に親しまれているようで、そして歴史もあり楽しく登ることができた。
浄光寺から栗園、リンゴ園の横を歩きすながら、すべり山の登山口から登り始める。
最初からかなりの急登で息が弾む。
鬼のつぼや
説明文を読んでも、よく意味が分からないのだが、
昔の人が自然の中に意図的に作った人工の庭のようで、そこで山の安泰と山での作業の安全を願った場のようだ。
雁田山山頂 反射板跡
山頂がどこなのかはっきりしない所があるが、この反射板跡に山頂を置いている地図がある。
旧国鉄の列車運転に必要な無線電波を何回戦も反射させて運用していたところのようだ。今は基礎の土台が残っているだけ。
ここからの展望は小布施の街並みが一望できた。遠くの山並みは薄雲りのために見えない。
展望園地
ここが実質、山頂という雑誌なども出ている。
休憩所もあり、北信五岳の表示案内板もある。
回りの木々も伐採され非常に素晴らしい展望台だ。
残念ながら北信五岳は見えなかったが、長野・須坂・中野・飯山方面まで街並みは良く見渡すことができた。
千曲川、上信越道、新幹線が並行して走るのが見えるのだ。
また長野電鉄の列車の走る音を聞きながら、列車が走る姿を山から眺められた。
尾根道の紅葉は真っ盛り。
クヌギ、ナラなどの黄色に染まった木々が光に映え美しかった。
特に、反射板跡から千僧坊までの尾根伝いは紅葉の中をルンルン気分で歩けるのだった。
日本庭園のようにも思わせる岩と木の美しさも見られる。
多少の山道の登り下りも景色の変化がありあっという間のように感じた。
姥石
尾根の途中岩場が出てくる。その中に高さ10mもある姥石がある。
麓からは大きな石が小さな石を抱えているように見えるという。
この小布施の水田はよく水害に見舞われ、水浸しになることがあったようだ。雁田山からその様子を見た姥が娘に「湖のようにきれいだ」と話した途端、石に変わってしまった、という伝説が残っているとある。
千僧坊の先
屠屋場山へ 名前が怖い山だが、その昔屠殺が行われていたのだろうか。
滝ノ入城跡でもあり、ここから下ったところにある大城跡、小城跡と共にこの地を治めていた高梨氏の防御城であったようだ。
現在は石積みが残っている。
岩松院へ下山
岩松院といえば、
本堂天井に描かれた葛飾北斎晩年の傑作「八方睨み鳳凰図」
福島正則公霊廟 加藤清正らと共に秀吉に仕えた武将
広島から左遷され、この小布施で最後を過ごした。
蛙合戦の池
小林一茶「痩せガエル 負けるな一茶 ここにあり」
が歌われた池。
特色あるお寺をめぐり、歴史・伝説に触れ、見ごろの紅葉を楽しむ。
変化にとんだ山に、北信五岳を見ることができなかったこともあり、もう一度登りたい雁田山になった。
また小布施の街にも魅力がたっぷり。
街並み、露地の美しさ、オープンガーデン(ふつうのお宅の庭に自由に入れる。素敵な庭が見られる。)
美味しい栗のお菓子など。
今回は栗ソフトクリーム ハイキングの後でもあり美味しかった!
夕飯は、栗おこわを買い求め美味しくいただくことができた。
ほくほくの栗の美味しさが、今日の雁田山を振り返るのにぴったりだった。
ふるちゃん
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