黒岳〜破風山〜新道峠〜中藤山〜大石峠
- GPS
- 06:30
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,010m
- 下り
- 1,011m
コースタイム
- 山行
- 5:05
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 6:29
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 富士西湖温泉 いずみの湯:内湯,露天,サウナがあり,1000円はこの辺では安い。但し,平日は休みのことが多いので,要確認。 https://www.hamayouresort.com/spa_top/ 道の駅 かつやま:河口湖畔にあり黒岳などの展望が望める。 http://www.katuyama.info/station/ |
写真
感想
11月に入って,6日,13日と富士山周辺の山に登ったが,未だ白い山頂を拝めていない。今度こそはと,黒岳を始点とする尾根ルート上からの展望を期待して計画した。
できるだけ早い内に稜線ルート上に出たかったので,2時丁度に自宅を出発する。前回までと同様に談合坂SAで早めの朝食を摂り,駐車場所に5時15分に到着。かつての車道が今は使われなくなっているようで,広いスペースがあるが,他に停まっている車は無かった。気温は3℃と今シーズンで一番寒かったので,1枚多めに上着を着て出発。
落ち葉が積もった林道をヘッドランプの明かりで歩き始める。橋を渡ると,直ぐに現役の車道に出る。釈迦ヶ岳登山口を過ぎ,20分もすると登山者専用駐車場に着いた。車が2台停車している。周辺の案内図があり,トイレを探すが少し離れている。地形図にはない路を適当に歩いて,きれいな水洗のすずらん峠公衆トイレに辿り着き,用を足す。体も温まってきたので,中間着を一枚脱ぎ,靴ひもを結び直して出発。
歩道を少し登って車道に出た処が,すずらん群生地駐車場だった。しかし,施設のオープン時刻前だからか,ロープが張ってあって駐車できないようだった。更に車道を進み,釈迦ヶ岳登山口を通過して数分でヘアピンカーブとなるところに新道峠への分岐点がある。しかし,ここもゲートで通行止めになっていた。この付近を中心に路肩に駐車している車が10台以上あった。ゲート開門前に来る人が停めているのだろうか? そこから僅かで登山道の入り口となる。手書きの小さな標識があるだけなので,気をつけていないと見過ごしそうだ。
枯葉の敷き詰められた登山路を登って行く。周囲の樹々は殆ど葉が落ちている。先週の七面山は未だ秋の風情だったが,いきなり初冬に入ってしまった感覚。40分程登ったところで,右手の樹の間を縫って白い山並みが垣間見える。方向からして南アルプスかなと思いながら尚も進むと,程なく黒岳山頂に到着する。見通しが利かないので直ぐに,南側にあるという展望台に移動する。すると真正面に,冠雪の富士山が飛び込んできた。河口湖の辺りは霧に包まれているが,上空は真っ青の快晴だ。来た甲斐があった。右に目を転じると,2週間前に登った十二ヶ岳や,節刀ヶ岳が間近に見える。さらに奥には南アルプスの山並みが遠望できる。北岳辺りが木の枝に邪魔されてスッキリと見えないのが残念だが,大パノラマである。近くの岩に腰を下ろし,おにぎりを食べながら景色をじっくりと堪能した。
風は無いのだが,30分もすると流石に冷えてきたので先に進むことにする。黒岳まで戻ったところで,破風山の方から来る人と出会った。この後,新道峠までに都合3人とすれ違った。新道峠のテラスには4,5人が写真を撮ったり休憩したりと寛いでいたが,下山するまでに登山道で出会ったのはこの3人のみ。平日とはいえ,以外と少ないなと思った。
尾根につけられた路は良く整備されていて歩き易い。日差しも暖かいので木漏れ日ハイキングの態でのんびりと足を進める。路の両側には樹が立っているので,枝が邪魔をするのだが,時々,切れ目があって,富士山をスッキリと拝めるところが何か所かあった。時間が経つにつれて,湖にかかっていた霧が晴れ渡り,湖面が見えてくるのとは逆に,雲が次第に上の方に昇り富士山を隠し始める。不逢(かえらず)山の近くまで来ると,益々,十二ヶ岳が間近に迫り,小さなピークの様子が良く分かって面白かった。
大石峠には11時前に到着し,予定よりも随分と早かったが,富士山が雲に隠れてしまい,遠方の山並みも水蒸気のせいでぼやけてきた。未だ登っていない節刀ヶ岳は次の機会に来ることにして,下山することにする。路の落ち葉が濡れていて,少し滑り易かった。北面の路なので乾きが遅いのかな。下るにつれて,未だ葉のついている樹が多くなり,初冬から晩秋へと季節が少し戻った感じになる。
1時間の下りで車道に出る。車が頻繁に通っているので,大石川の橋を渡って直ぐの古い道を経由して駐車場所に戻った。相変わらず,他に車はいない。直ぐに着替えて,西湖にある温泉に出発。
富士西湖温泉 いずみの湯は,露天風呂の脇にあるモミジが色付いていて,綺麗だった。一本の樹に緑,黄,紅の葉が混ざっていて,それが陽に透けて美しい。未だ時間も早いので他の客は一人だけで静かな時間を過ごせた。その後,河口湖にある道の駅 かつやまにて土産を購入。店の上にある展望テラスからは,河口湖を前景にして今日歩いた黒岳から不逢山までは勿論,十二ヶ岳なども一望出来て見事だった。
道の駅を14時過ぎに出発したので,帰り道は未だ混む前に走れるかなと期待したが,圏央道で想定外の渋滞があり時間がかかった。結局,4時間余りかかって,18時40分に帰宅した。
今回は富士山の見事な眺望を堪能できるハイキングで楽しかった。もう少し南アルプスの全体がすっきりと見える場所があれば更に良かったのだが。ともあれ,冬の天気の良い日に景色を眺めながら歩くには最高のコースだった。今度は節刀ヶ岳の方にまで足を延ばしてみたいものだ。
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