雁ヶ腹摺山
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 364m
- 下り
- 367m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大峠への林道は全舗装だが穴が多いので注意。すれ違い可能。国道20号線から分かれてしばらくは集落の中を行くが、道幅が狭く交通量もそこそこあるのでこれも要注意。 |
写真
感想
大峠9:05〜雁ヶ腹摺山10:06/11:20〜大峠12:05
八ヶ岳山麓へ遊びに行く途中に山行回数稼ぎ(笑)に立ち寄ることにした。この山はウン十年前の高校時代に山岳部で訪れている。やはり秋で、金山鉱泉から延々と登りいい加減疲れた頃に、行く手の青空を背景に形の良い濃緑の針葉樹が黄色いカヤトの上に点在している光景がとても美しく思えたことが記憶に残っていた。齢を重ねた今は、大峠からの軟弱コースである。
林道の下の方にはいくらか紅葉が残っていたが、峠付近はもう樹の葉は落ち切って晩秋の趣きだ。車を降りると全く歩かないうちに富士山が全貌をさらしておりなんだか後ろめたい。沢を渡り、緩やかに登っていく道の両側は裸木だが雰囲気の良い森だ。寒冷前線の通過後で吹き抜ける風は冷たく、陽の光がありがたい。聞こえるのはその風の音だけだ。樹の幹の間から黒岳の稜線が高い。大菩薩連峰は丸川峠から滝子山まで通しで歩いているので懐かしい限りだ。道の方向が変わると、桂川の谷を埋めた雲が陽光に白く輝き、先週登ったばかりの百蔵山が間近に青いシルエットとなって見下ろせるのが嬉しい。その先では、これも枝の間からだが富士山や冠雪した南アルプスの峰々が望まれる。傾斜が増し、岩も交じるようになるが、長くはなく、岳樺の木立が現れ頂上が近いことを感じる。すぐにカヤトの原が広がり、緑の針葉樹と白い岳樺の縁取りの上に青空が広がった。気持ち良く原っぱの真ん中を登っていくとそこが頂上だった。
意外にも樹林に囲まれた渋い頂上だったが、富士山の方向だけが開けていて、例の旧500円札の絵柄を眺めることができた。少しうろうろしてから、思い出の光景を求めて金山鉱泉への道を辿ってみることにした。すぐそこと思っていたが、10分近く下っても急な樹林の尾根道が続き、全くカヤトの気配がない。私の記憶が先ほどのカヤト原を変貌させているのか、もっと下にあるのか、はっきりしないが登り返しが大変になるので諦めることにした。思い出は思い出のままで良かろうと胸のうちで言い訳をしながら戻り、カヤト原で南アルプスを眺めながらカップ麺とコーヒーの休憩タイムとした。ここは風が当たらず暖かいのでありがたかった。下る途中、登りで気が付かなかった展望の良いポイントから、富士山、南アのほか、御正体山から御坂山地、今月初めに登ったばかりの毛無山、滝子山から牛奥の雁ヶ腹摺山までを一望できた。(登りでは、鎖場の少し先。道の右側の岩(写真参照)が目印) 昼時になり寒さも和らいだので、静かな樹林の中をのんびり歩いて峠に帰り着いた。
思い出の光景には出会えなかったが、手軽に晩秋のしみじみハイクを味わい、良い時間を過ごすことができた。
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