戸隠山。一度は行かねば蟻の塔渡り、剣の刃渡り
- GPS
- 06:19
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 951m
- 下り
- 941m
コースタイム
- 山行
- 5:15
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 6:17
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
7時30分現在。空いていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に危険ヶ所多数です。慎重に行きましょう。 |
写真
感想
【情報集めるほどに】
「戸隠山」というよりは、「蟻の塔渡り」「剣の刃渡り」と言ったほう有名なのではないでしょうか。
情報を集めれば集めるほど、イメージ先行しそれだけで足が竦んでしまい、なかなか実行に移せなかったのですが、今シーズンの山行きも残り僅かとなってきました。
雪が降る前の好天が望めた1が並ぶこの日(何の根拠もありませんが)、意を決して挑んできました。
【好天続き】
計画段階の予報ではこの日はそれほど好天ではなかったので、いっそのこと雪でも降って根雪になってくれたほうが、今シーズン行けなかった言い訳になるのに。。
との思いは見事に外れ、願ってもない?ピーカンになりました。
また、数日前から好天が続いて乾いていることもあり、滑りやすい状況ではないようです。もう言い訳できません。行くしかないでしょう。
【いきなりの急登。そして連続鎖登場】
戸隠キャンプ場の登山者専用Pに車を止め、ウォーミグアップも兼ねて「ささやきの小径」経由し奥社9時の遅めのスタートです。
私も人の子、ひとつの試練を迎える子への励ましを込めて合格祈願をこのパワースポットで授かろうと思い、未だ空かぬ窓口の列に並びましたが、な、なんと、合格祈願は中社のみのようです。スタートから10分ほどロスしてしまいました。
奥社左側の登山口からいきなりの急登が始まります。
50間長屋を右に見学し(こっちのほうは登山道ではないのですね)、100間長屋を経由するといよいよ核心部の鎖場へと続きます。
鎖場に突入してからは、これでもかというぐらい連続で次から次へと鎖が登場し、脚力のみならず腕力もそして度胸も試されるテクニカルなコースとなって行きます。
ちょうど先行グループが練習しながら鎖場を通過しておられましたので、程良いタイミングで休息を取りながら取りつくことができました。
ただ「蟻の塔渡り」部の情報は沢山集めたくせに、ここに至る連続鎖については油断していました。情報不足です。ここも一歩間違えば重症では済まされないことを肝に銘じます。
【そして核心×2。超難関登場】
最後の鎖場を抜けると、「蟻の塔渡り」が目に飛び込んできます。
噂に違わず超難関ルートを目の当たりにして、深呼吸を何度繰り返しても心の臓はバクバク状態です。
既に、これまでに経験したことのない連続9連?鎖を通過し、これだけでも息絶え絶えになっている中、ここからは緊張感で息絶え絶えとなっていきます。
度胸一発。立って渡ることなど絶対無理状態の中、両手両足をナイフブリッジにつけての慎重渡りとなります。
いくら情報を集めたところで「百聞は一見に如かず」です。身をもって体感しました。振り返っても、どの手掛かり、足掛かりをどのように超えてきたかさえ記憶が薄れる程無我夢中だったのであります。
ただ、一つだけ思い出すのは、四つん這いでちょいと前屈みになった時、ザックが自分の後頭部を押しつけて、想定以上に前屈みになりバランスを崩しそうになった時は心臓が飛び出すかと思いました。
【そして戸隠連邦岩稜を楽しむ。】
八方睨に到着すると、目の前には一際高く聳える高妻山が目に飛び込んできます。
振り返ると渡ってきた超難関を上から見ることが出来ました。
改めてその凄さにビビりましたが、何か一つの懸念をやり過ごした充実感も味わえました。
ここからはほぼ正面に高妻山を捉え、右手に戸隠連邦の巨大な岩稜と切れ落ちた谷、
左手に白馬連山を目で楽しみながらのアップダウンです。
それほど大きな起伏ではないのですが、アドレナリン放出しきった身体には結構堪えました。
【そしてこちらもシーズン終了】
一不動にて昼食タイムを取り牧場方面へ下山します。
昼食メニューは先週に引続きインスタラーメンピリ辛チョリソー薄もち入り乾燥野菜ぶっこみ風」なんでもありラーメンです。
ゆっくりと昼食を取ったあと、沢水の流れに沿った数か所の鎖場を慎重に通過し、やがてこちらもシーズンを終えてひっそりとする戸隠キャンプ場を横目で通りすごすと
無料Pへと到着です。
既に紅葉も終わり、遮るものといったら冬支度をする小枝ぐらい。
紅葉狩り兼ねてとはいきませんでしたが、おかげで核心部からの断崖絶壁では、全神経を集中させることに専念でき、今シーズン最大の緊張感を強いられた超ハードなハイクとなった反面、八方睨からの稜線ハイクは迫力のある戸隠連邦の岩稜と、遠く雪化粧した白馬連山を眺められ、コース変化に富んだ山道で、心身ともに充実したハイクとなったのであります。
これでジャンダルム、馬の背、大キレットいつでも行けるゼーット!!なーんてな。
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