秋葉山周回
- GPS
- 01:52
- 距離
- 3.9km
- 登り
- 223m
- 下り
- 227m
コースタイム
天候 | 小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
「北登山口」の入口がわからなかったが、学校裏の植林の尾根を登ると登山道に出る。 |
その他周辺情報 | 伊沢の里(温泉施設) |
写真
感想
今週、金曜日は実に穏やかな晴の一日だったが、夜には低圧部が東進して土曜日になると冬型が強まると予想されている。「てんくら」をみると、午前中に降水が予想されるところが多く、強風の予想も出ていて、場所によっては風速20mというから荒れた天気になるだろう。通常、日本海側はしぐれ模様で南に行くほど天気は好転するものだが、なぜかてんくらは三重、奈良あたりの山で降雨と強風を予想していて、むしろ兵庫県内陸の宍粟辺りのほうがマイルドという見立なのである。なぜ?と思いつつも、それなら久々に宍粟に行ってみるか、となった。
実際、考えてみれば「宍粟50名山」完登後、ご無沙汰している。「宍粟50名山」には”おまけ”が付いていて、「別撰、宍粟5名山」と称されるものがあるのだ。5名山と言っても、そのうちの一つは「岡の上三山」と言って隣り合って立つ3座が一括されているため、山の数は実際には二つ多い7座である。この岡の上三山は、かつてのスノーリゾート、峰山高原(宍粟50名山の暁晴山がそのてっぺんにある一等三角点峰)の並びにあるピークだ。我々が登ったことがあるのはこの3山と、もう一つ、氷ノ山の南東にある「十年」の二つだけだった。今回は未踏の「三郡山」、「藤ヶ峰」、「秋葉山」がターゲットだ。藤ヶ峰と秋葉山は二つまとめて登れそうなショートコースで、まずは「三郡山」に行ってみようと思う。
朝、神戸の天気は曇。三郡山はその名の通り旧宍粟郡、朝来郡、養父郡にまたがる山で、半分(いや三分の二というべきか)但馬に属する。果たして冬型が強まる今日、天気はどうなんだろう。そんな心配をしているうちに、中国道でもうさっそく雨が降ってきた。それも、一時はザーザーぶりで、絶望的な気分に苛まれる。しかし、ここまで来た以上はどこかに登らなきゃ、お金も時間も無駄になるってもの。ところが、不思議と山崎ICに来ると陽も射してきて、期待を持たされる。冬の宍粟は足繁く通っていたので、ここで油断は禁物とわかってはいる。北へと進むうちに、案の定、空には黒い雲が立ち込めてくる。そして弱い雨が降り始めた。周囲の山々はもう雪化粧を始めており、一宮に入る頃には畑や民家の屋根も白くなっている。昨夜は雪だったのだろう。安積橋から揖保川に沿って北上するうちに霙にかわり、福地渓谷の入口辺りに来ると、大粒の霙にかわった。これはもう絶対無理!!Uターンして南下を始める。すると天気はちょっとずつ好天していくのだった。ならば、南西に位置する秋葉山ならなんとかなるかも、と一縷の望みをかけて秋葉山へと向かう。北登山口のある廃校の入口前の空き地に駐車すると、青空も出て、何とかなりそうな気配だ。アイゼンは一応車に積んではいるが、まだ出番はなさそうである。青空はあっても小雨は止んではくれない。雨具を着、スパッツをつけて出発する。登山口はよくわからないが、学校の校庭の右の石段を登って、背後の植林の尾根に取り付いて登っていく。すると、ちょっと幅広の道に出ることができた。校庭手前右手に標識が立っていたので、たぶん、そこから上がってきた道だろう。この道を少し登ると、木組みの展望所があった。ここに「秋葉山→」の標識が付けられている。
標識に従って尾根を登っていくと、右手に小さな池があり、その池の端を巡って進んでいく。この辺りからむしろ道ははっきりして、落ち着いた自然林と植林とが入り混じった尾根筋となる。軽く登ったところに道標が立ち、左は北東展望地、右は神宮司山と書かれている。神宮司山とは秋葉山のことだ。軽いアップダウンを経て間もなく山頂の社が見えてくる。社の前には鳥居もあるが、上部の笠木を失って哀れな姿になっている。まずはお参りを済ませ、三角点を確認する。社の裏手の一角のみ、視界が開けている。
小雨が降り続いているのでのんびりする気にもなれず、さっそく下山にかかる。先ほどの道標の地点まで戻り、ここから北東展望地方向へと直進する。比較的幅広の道が緩やかに下っていく。間もなく谷筋に下る。途中の道標にはコウヤミズキの群生地も図示されている。花期は3月という。谷筋に入ると岩屑が多くなる。さらに下ると道標があり、山頂に10分で登れるルートが分岐している。ヤマレコの地図には確かにオレンジの軌跡が付いていて、まっすぐ山頂へ達していた。
道は谷の右岸を下っていく。いくつかの堰堤を見下ろして進んでいくと、前方に防獣扉が見えてくる。これを開けて出ると、車道に飛び出した。ここに宍粟50名山の登山口ポールが立っている。あとは車道を駐車地に戻るのみだ。
この土万という集落は、山崎の中心までそう遠くはない位置にあるのだが、少なからず廃屋となった民家を擁し、日本の山村の存続が危機的状況に置かれていることを再認識せざるを得ない。
駐車地に戻ってくると、空は少し明るくなってはいるものの、小雨は相変わらず降っている。天気が好転していたら藤ヶ峰に行ってみようかと思っていたが、この様子ではまだ霙が降っていそうなので、ちょっと物足りないものの、さらなる山行は諦めよう。
まだ昼前。山崎に戻って「うどん得得」で昼飯とする。kinuasaはかつ丼セット、asakinuはカキフライ卵とじ丼単品で、二人合わせて2000円に満たない。お米が激しく値上がりした今、この商売も大変だなと思う。それにしてもわずかな数の従業員でよくまあ、これだけの客をこなせるものだ、と感心しつつ、わずか2時間弱の山行にも拘わらず空腹感爆発の二人は無心にこれを平らげるのであった。
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