茶臼山～大谷山 坂越浦で山めぐり

2024年12月22日(日) [日帰り]

• GPS: 03:38
• 距離: 5.8km
• 登り: 275m
• 下り: 266m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:21
• 休憩: 0:18
• 合計: 3:39

距離 5.8km 登り 275m 下り 266m

12:52 スタート地点
14:16 14:23 茶臼山
14:40 14:49 宝珠山
15:12 15:14 大谷山
15:35 宝珠山
16:31 ゴール地点

天候

概ね☀️時々☁️

アクセス

利用交通機関：

自家用車

岡山市より国道250号，日生経由で現地。

コース状況／危険箇所等

良好なハイキング・コース

その他周辺情報

坂越浦会所等，歴史遺構多数。奥藤酒造の酒蔵や古い街並みがエエとこ。

写真

赤穂市坂越（さこし）の旧坂越浦会所前から出発。坂越は古くからの西廻り航路，19世紀以降は赤穂から江戸方面への塩廻船の出港地として栄えた。駐車場のすみっこには「とうろん台」と呼ばれる施設があって，海を行く船に気象情報を伝えたそうだ。背景はこれから上がる茶臼山～宝珠山。

風が強い日で瀬戸内は白波が立っていた。入り江は波も無く穏やか。古来から風避け港として栄えたことに納得。正面に家島群島の影。

旧坂越浦会所。坂越の港にあった赤穂藩の支所で，藩主の別荘でもあった。帰りに寄ろう（と思ったら16時に閉館．．．）。切り盛りする親切な女性から近辺について御指南いただく。

まずは山の手にある大避（おおさけ）神社へ。参道の側にほっこりオブジェが出迎える。

祭神は644年に蘇我入鹿より逃れた秦河勝（はたのかわかつ）。この翌年が大化の改新（645年）だから相当に古い歴史がある。秦氏は3世紀頃の渡来人氏族といわれ，聖徳太子との縁もある人。社殿には坂越の船祭りで使われた屋形船，奉納された絵や写真が飾られていた。

上がっていくと青空に四季桜。

紅葉もまだ見頃。海辺は暖かい。

坂越浦城跡にある展望広場。港町の家並みの向こうは既に景色がよい！この後を期待してしまう。鯔の読み方が分からず調べて納得。ここにはかつてはボラ見の小屋があり，群れ具合を監視する漁師が敷き網のタイミングをはかっていたそうだ。

🍁，日が差すとついカメラを向けてしまう。

石段を上っていくと山の中腹に妙見寺観音堂が見えてくる。

優しい顔のお地蔵様。周囲には紅白サザンカが見頃♪

観音堂には靴を脱いで上がることができる。家人，御朱印をいただいた。観音堂の周囲には干支の彫り物があった。へびさんは南側で撮れず。

お堂の前は紅葉スポットと坂越の海。眺めよいとこ。

途中から石仏巡礼コースに合流した。第十一番藤井寺石仏よりにわか遍路スタート。

茶臼山のピークはすぐ。立派な展望デッキがあり南側の眺望は抜群。

西も開ける。千種川の流れの向こうに赤穂の町。

デッキには股のぞきポイントもある。絶景かな，絶景かな。

明石海峡大橋の主塔，播磨の工場群の煙突も近い。

前方に緩やかな山なみ。茶臼山〜宝珠山〜大谷山まで歩く。宝珠山手前の岩からは北側の展望がよい。赤穂線の227系Uraraが元気よく千種川を越えていった。

途中からの石仏詣りにご執心。石仏の顔が一つ一つ違いおもしろい。十一〜八十八まではコンプリート。

第2ピーク宝珠山の展望。山頂の南側だけ開ける。

ベビー・ワッフルでおやつタイム。眼下に生島お旅所。航海安全を司る大避神社の祭りで，神輿が浜辺まで行った後，ここまでの船渡御（ふなとぎょ）するそうだ。船渡御は祭りでご神体を船に乗せて川や海を渡す神事のこと（wiki）。生島には手つかずの原生林が残る。

宝珠山から大谷山までの稜線は木が茂った道が続く。大谷山の手前は空が開ける場所あり。青空が心地よい。

今日の最高点大谷山240mと～ちゃこ。ここから東へぐるっと回りたかったがターン。眺望はないピーク。

宝珠山からは南側の巻道で下った。八十八ヶ所巡礼の石仏を確かめながら下る。途中の眺望ポイントから南側。家島，赤穂市内と輝く海。

再び妙見寺まで下りてきた。妙見寺観音堂の屋根はピラミッドのような造形。夕景が見えたらうれしいな。

黄昏ジョビ男。

第八十八番大窪寺。結願といきたいとこだが，最初10番までは巡礼の道を通ってなくてお詣りできてない。
正しく歩けば景色も御利益も得られる素敵な道だった。

麓に下りて坂越の町を歩く。坂越浦会所は16時閉館（もう少し早くスタートしましょう）。石畳に白壁と焼き板の酒蔵や豪邸が立ち並ぶ。

奥藤酒造の直売店で「乙女」か「忠臣蔵」か迷う…。で結局両方買ってしまった。

帰路に日生で道草。晩ご飯は日生で牡蠣グルメ。お好み焼き「泉富久」でカキフライをオーダー。ドライバーさんありがとうで🍺付き😙。

ぷりぷり牡蠣が敷き詰められたカキオコに舌鼓。やはりこの時期はこれだ〜😙

感想

satopan7

久々に家人と山へ。この時期，ライトに！美味しく！を満たす場所と言ったら...筆頭が日生方面になってしまう😙。今日は日生から少しだけ足を伸ばして，赤穂坂越のシーサイドビュー眺望を楽しむ。
気象情報を船に伝えていたという「とうろん台」のある無料Pよりスタート。原生林の生島を抱く坂越浦の側に古い家並みが続く。大避神社や妙道寺，古い酒蔵など歴史を感じる建物が多く風情のある場所。茶臼山にかけての山道は風光明媚な妙見寺観音堂，八十八ヶ所石仏巡礼などの見どころ多し。そして茶臼山山頂からの坂越パノラマが想像以上にすばらしい👍。正面に荒々しく削れた家島群島，東には加古川方面の工場群，明石海峡大橋の主塔，西日に海が輝く赤穂市内，遠くに淡路島，小豆島，四国も見渡せた。夕食のために少しは歩かなきゃということで，大谷山まで歩き，下山は八十八ヶ所巡礼をしながら妙見寺まで。
行動開始が遅く，旧坂越浦会所見学には間に合わず（16時閉館）。しかし坂越の古い家並みを眺め，ちょっとだけ町ぶらが楽しい。帰りは日生の泉富久（せんぷく）で牡蠣グルメ🍺（ドライバーがいることに感謝）。
電車遠足の第一候補，赤穂駅からぐるっと坂越アルプス経由で歩こうかと企んでいたが，それはまたの機会にとっておくことにしよう。冬でも温暖な瀬戸内散歩は嵌るとこ😙

コメント

yamaonse

satopan7さん、mumin3さん、こんばんは。瀬戸内海見下ろしながら歩く山、楽しそうですね。海なし県民からすれば海が見えるだけで萌えるのに、見晴らしのいい稜線までセットで付いてくるとは贅沢な限り。食べるものも充実しているようだし、温暖な気候と相まってほっこりした気持ちになれそうですね。小豆島の篤志家の方々は、本場四国の八十八箇所にわざわざ出かけていって出張接待していたというのを、さぬき市郊外のお堂で知りました。ここも八十八があるようだけど、信仰心の強い土地柄なのかな。お参りまでセットで楽しめるって、いろんなのがギュッと詰まっていてお得な山旅となること間違いなしですね。

satopan7

yamaonseさん，こんばんは。コメありがとうございます。
寒いは寒い日曜日。瀬戸内の青い空と青い海，緑の島でナイスなとこでした。岡山からは比較的近いところなんですが，改めていいところはいっぱいあるもんだと思った次第です。
こちらに来たのは日生で牡蠣が食べたいというのが一番の理由😙でした。その先にあるものがおもしろすぎた場所でした。赤穂周辺は訪ねたいとこが多いので，改めて電車遠足でじっくり歩きたいです。
岡山周辺，八十八ヶ所がほんといろんな場所にあります。昔から多くの方の憧れだったということでしょうね。リアルな巡礼，足腰元気なうちにチャレンジできたらいいなと思います。