六甲西半縦:登り納めは自分へのガッカリに終わる
- GPS
- 08:19
- 距離
- 23.5km
- 登り
- 1,708m
- 下り
- 1,670m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 8:28
天候 | くもり時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:神戸市地下鉄新神戸駅⇒最寄り駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
● 危険箇所はとくにありません ● が、須磨アルプスの区間は滑落に十分気をつける必要があります ● 縦走路は街中を歩く区間が多いので補給はしやすいです。 ただし、街中の区間はルートが入り組んでいるのでロストに要注意 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
サングラス
タオル
カメラ
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感想
来春3/9の六甲全縦大会にエントリーしたので、須磨浦公園から西半縦を歩いてきました。11月に歩いたルートと同じですが、今回は摩耶山まで行く予定。須磨から歩いてきて摩耶山を登ることができれば、まだ残りは長いものの、宝塚まで行けそうな気がするのでその様子見です。11月の西半縦以降、東半縦を宝塚まで、ダイトレを紀見峠までと、それなりに歩いて脚力が向上しているはずなので、その成果を確認しようという意味もあります。
スタートが遅くなり、もっとも昼間が短い季節だけに日没が気になりますが、まあ何とかなるだろうと高をくくって出発。最初の旗振山まで続く石階段がけっこうしんどく早くもバテそうですが、こんなところでバテていては話になりません。
六甲の西半縦と東半縦を比べると、西は東より標高が低いけれどもアップダウンが多く、東はアップダウンは少ないけれども標高が高いという違いがあります。どちらがハードかというと、私的には西です。
西は、旗振山〜鉄拐山〜高倉山を登ったあと高倉台団地へ一旦下り、再び栂尾山〜横尾山〜須磨アルプス〜東山を登ったかと思うと、また街へ下り、しばらく街を歩いたのち高取山へ登って下り、街中のダラダラ坂にあいでから菊水を登って下り、さらに鍋蓋へ登るというアップダウンの繰り返しが足を消耗させます。そのあとで摩耶山を登り切れるかどうか、それが全縦の大きなポイントです。
東は標高こそ高いですが、摩耶山を登ってしまえば、大きくいえば、あとは宝塚へ向かっての下りなので、肉体的には西より楽です。また、西の街中を歩く区間の舗装路がなにげに足にダメージをもたらします(私の場合、カカトが痛くなってくる)。
そんな西のアップダウンのなかでもラスボスはやはり菊水山でした。前回の経験から菊水には用心していましたがw、急な階段と岩場が連続する登りはやっぱり厳しい。途中まではまあまあふつうに登れるのですが、菊水名物の黒階段が出現して以降がいよいよ本番。この黒階段、何度も出てきては登山者(私)の心をいとも簡単にへし折ってくれます(-_-;)。
とくにきついのがラスト10分間。黒階段の段差がひと際大きくなり、これでもかという感じで。また雰囲気的にもう山頂かもう山頂かと何度も思うのですが、そのつど裏切られます。まるでバベルの塔を登っているかのような試練なのです(どんな試練か?)。そんなふうに、ハードさが念を押すように二重三重に覆いかぶさってくるのが菊水山の恐ろしさです。
それでも焦らずに登っていれば山頂に到達できてやれやれでした。が、異変は菊水からの下りで現れました。なんか・・・膝が痛い? 下りで足を踏み出すたびに右膝に痛みがピリッと走るように。菊水まではわりと順調だったのに突然の症状です。これは菊水の呪いなのか。
そのうち膝だけではなく右足首も痛くなり始め、自分の足なのに、おそるおそる様子を見ながら足を出さなければ下っていけないようになってきました。下りも急な岩場が現れ、岩と岩の段差が痛くてつらい。もはや徒歩というよりはトボトボ。当然、ガクッとペースが落ちます。落とさざるを得ません。結局、しっかり菊水に足をやられたのでした。
こうなると次の鍋蓋がいっそう厳しいことになりますが、全縦を考えたら、鍋蓋のあとに控えている大ラスボスの摩耶山が大問題です。こんなありさまで摩耶山を登ることができるのか? いやできない(※反語表現。強い否定を表す)。暗いものがじわっと心にしみ出してくるのを感じないではいられません。。。
11月のときはこんなことはなかったのです。むしろラストスパートをかけたぐらいで。なんで? なんでこうなるの?? あれから脚力向上していたはずじゃなかったの??? 疑念と無念さにまみれながら考えます。つまりこれは、宝塚までの全縦など夢のまた夢、ということです。愕然となってしまいます。
市ヶ原に着く頃には、右膝と右足首の痛みはいよいよひどくなってくるし、日も暮れるし、気持ちも萎えるしで、摩耶山へ登る意欲などお好み焼き屋の鉄板に落ちた雫の如く完璧に蒸発していました。もはや布引の滝のゆるい石段でさえ赤ちゃんのようにしか下れず、ほうほうの体で新神戸に辿り着いたのでした。
こんなはずじゃなかった、と胸の内で呟いても事態は何も変わりません。これで全縦大会は限りなく赤に近い黄信号が灯ったことになりました。それだけはハッキリしました(;´Д`)。うーん。どうやら菊水をうまく攻略できるかどうかが鍵のようです。
本日の行程23キロ。トランスジャパンの第1エイドにも満たない距離。それでもう終わりとは。。。多少は向上していたはずなのに、逆に劣化していたという事実。2024年の登り納めが空しい結果に終わってしまい、悄然たるまま、2025年を迎えることになってしまったのでした。
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