厳冬期 天狗岳 黒百合平テント泊
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan.png)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 984m
- 下り
- 987m
コースタイム
2日目:黒百合平〜東天狗岳〜西天狗岳〜第2展望〜第1展望〜唐沢鉱泉〜渋御殿湯
天候 | 1日目:曇り 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
黒百合平は冷え込みました。-20℃くらいです。 東天狗の急登は氷化してます。アイゼン6本で行きましたが、8本以上あった方が安心できるかと。 西天狗から先にいく人はいなかったが、ラッセルはなし。あっという間に唐沢鉱泉に降りられました。 以下写真 Nikon D300 SIGMA 10-20mm f/4-5.6 EX DC HSM この山行から、D300を投入です! |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
ファイル |
高度記録(Pro Trek)
(更新時刻:2010/09/04 14:59) |
写真
感想
2年ぶりの冬山として、3年前に散々な目にあった天狗岳〜唐沢鉱泉コースを辿る事にした。ルートとしては同じだが、前回は渋御殿湯に泊まったのに対し今回は黒百合ヒュッテ前にテント泊する事に。マイナス20℃までは耐えられるシュラフを買って初の山行だ。中央道諏訪南I.C.で降りて、一般道で渋御殿湯に向かう。3年前よりは雪が若干少ない感じで、前回チェーンをつけた場所よりやや登ったところで装着。そこから急登が始まり13:30頃には渋御殿湯に到着した。駐車券をもらいすぐ登山準備にかかる。最初はアイゼン不要かな、と考え14:00に登りはじめた。ところが、沢をわたった最初の登りでいきなり滑るような斜面だ。ずるずるするので早速アイゼン装着。10本爪はaiaimanに貸したので今回は6本の軽アイゼンだ。aiaimanは今回が本格冬山初挑戦だ。寒さはあまり感じず黙々と進んでいった。天気がよく登りが急になると汗ばんで来るくらいだ。ここで服の調節をしなかった事が後で良くない事につながる。2時間ほどで黒百合平に到着し早速テント設営の準備を始めた。自分のほうは逆にテント泊は初めて。
ARAIのテントAir-RAIZでaiaimanがパートナーと何度か利用した事があるそうだ。設営は非常に簡単。5分も経たずに完成。中に入ると、、あったかい!風が無いだけですごく暖かく感じるものだ。しばらくするとあたりが暗くなり始め、早速夕飯の準備に取り掛かる。豆腐チゲのペミカンを持参。モチを入れてあっためた。相当にうまそうだ。
食べ終わって、火が消えるとトタンに寒くなってくる。早速シュラフに入る。それでも寒い。テント内の温度はグングン下がりマイナスになる。アウタージャケットは汗が乾く前に凍り付いてしまった。こんなんで眠れるかな。。結構不安になった。隣の一人用テントのおじさんはものすごいイビキで寝ている。。いいシュラフ使ってんだな〜〜。
この日の夜は寒さでほとんど眠れなかった。外も冷えてマイナス20℃くらいであろう。
朝、酷寒でのテントの撤収は非常にツラい作業だ。足の指先が凍りつきそうになり、撤収後小屋のストーブであったまってしまった。小屋が無いところでは素早く体を冷やさないように、というのが鉄則になるだろう。
7:45行動開始。今日は東・西天狗の後西尾根から唐沢鉱泉を経由して、渋御殿湯に戻るコースだ。前回m-udaと行った際は、朝イチ渋御殿湯を出発し黒百合平をスルーし吹雪の中を進んだが、ラッセルに時間を費やした結果唐沢鉱泉ビバークに追い込まれている。
ある意味今回はリベンジという形だろうか。厳寒の中を進むが天気はよい。陽射しがあるとやはりそれだけで暖かく感じる。ただ絶対的に冷え込んでいるのでこのあたりから目出し帽で行動した。30分もいくと東天狗の急斜面の取り付きだ。斜面の雪はかなり氷化していて、面白いようにアイゼンがささる。ここまで効いたのは初めてかもしれない。転倒したらこの滑り台をどこまでも落ちるのでアイゼンのひっかけに注意しながら高度を上げていく。30分も登るといよいよ東天狗の頂上だ。結構人がいるようだ。眺めはよく、特に南八ヶ岳の展望が素晴らしい。西天狗には大人数で登っているパーティーが見えた。寒いので我々もさっさと西天狗を目指す事にした。
吊尾根上の両天狗間は風が強い。西天狗山頂までは15分くらいであろうか。数年前のラッセル時は40分くらいかかった記憶あるからやはり今回は楽な条件という事か。山頂には先行していたパーティー含めたくさんの人がいた。皆景色を楽しんでいるようだ。とはいえこんな寒い場所に長居は無用なので、さっさと西尾根を目指す事にした。ところがなんと我々以外誰一人として西には向かわない。皆東天狗方面へ戻るようだ。空いてていいな〜と思いつつ、少し残るトレース沿いに斜面を下っていった。ここの雪量もやはり前回に較べれば大した事無い。前回は時折、腰近くまで沈んだこの斜面も膝くらいまでだ。南八の景色を眺めつつゆっくりと下っていった。
ほどなく樹林帯に入る。ただ、ここは第二、第一の2つの展望箇所がありそこからまた南八ヶ岳が拝める。陽もさしており、このあたり行動中寒さは全く感じなかった。
(続く)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する