ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7673464
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

横岳三叉峰(杣添尾根ピストン)

2025年01月04日(土) [日帰り]
 - 拍手
potassium39 その他2人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:27
距離
11.9km
登り
1,176m
下り
1,177m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:22
休憩
1:04
合計
7:26
距離 11.9km 登り 1,176m 下り 1,177m
5:19
12
5:31
5:38
57
装備
7:15
7:28
31
7:59
8:08
27
装備
8:35
8:39
7
8:46
10
8:56
4
9:00
9:17
6
9:23
4
9:27
9:35
15
9:50
31
11:46
11:52
3
12:13
杣添尾根登山口
天候 雪のち晴
過去天気図(気象庁) 2025年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
朝一は最大で脛程度のラッセル、トレースを踏み外すと膝~腰まで埋まる
夜明け前は雪が舞っていた
2025年01月04日 04:43撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 4:43
夜明け前は雪が舞っていた
稜線で夜明けを迎えたいと思っていたが、残念ながら時間切れ
2025年01月04日 07:00撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 7:00
稜線で夜明けを迎えたいと思っていたが、残念ながら時間切れ
雪を抱えたシラビソ(多分)の葉が可愛い
2025年01月04日 07:02撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 7:02
雪を抱えたシラビソ(多分)の葉が可愛い
展望台から 稜線が晴れてきた
2025年01月04日 07:18撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 7:18
展望台から 稜線が晴れてきた
展望台から佐久方面
2025年01月04日 07:18撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 7:18
展望台から佐久方面
浅間山ってこの時期雲被らないんだ
2025年01月04日 07:51撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 7:51
浅間山ってこの時期雲被らないんだ
サンピラーが綺麗に出ていた
2025年01月04日 08:10撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 8:10
サンピラーが綺麗に出ていた
杣添尾根かっこい〜
2025年01月04日 08:31撮影 by  iPhone 11, Apple
1
1/4 8:31
杣添尾根かっこい〜
三叉峰到着 横岳最高峰ではなく、赤岳がよく見える横岳最南端のピークに向かう
2025年01月04日 08:35撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 8:35
三叉峰到着 横岳最高峰ではなく、赤岳がよく見える横岳最南端のピークに向かう
諏訪方面 御嶽乗鞍が白く見える 北アルプスは雲の中
2025年01月04日 09:03撮影 by  iPhone 11, Apple
1
1/4 9:03
諏訪方面 御嶽乗鞍が白く見える 北アルプスは雲の中
サンピラーと赤岳
2025年01月04日 09:05撮影 by  iPhone 11, Apple
2
1/4 9:05
サンピラーと赤岳
赤岳と阿弥陀岳の間に晴れてきた南アルプスが、遠くに木曽駒ヶ岳が見える
2025年01月04日 09:09撮影 by  iPhone 11, Apple
2
1/4 9:09
赤岳と阿弥陀岳の間に晴れてきた南アルプスが、遠くに木曽駒ヶ岳が見える
横岳を南から
2025年01月04日 09:09撮影 by  iPhone 11, Apple
1
1/4 9:09
横岳を南から
風が弱くて日差しもあって景色は最高 いつまでもいられる
2025年01月04日 09:42撮影 by  iPhone 11, Apple
1
1/4 9:42
風が弱くて日差しもあって景色は最高 いつまでもいられる
ややガスる場面もあったがこの程度
2025年01月04日 10:03撮影 by  iPhone 11, Apple
1/4 10:03
ややガスる場面もあったがこの程度
お疲れ山でした
2025年01月04日 12:13撮影
1/4 12:13
お疲れ山でした
帰りに野辺山から見上げた八ヶ岳 かっこいいなあ
2025年01月04日 13:27撮影 by  iPhone 11, Apple
1
1/4 13:27
帰りに野辺山から見上げた八ヶ岳 かっこいいなあ
撮影機器:

感想

 八ヶ岳は2年前に主稜線を全部ザーっと歩いてしまったので脇が甘く、八つの峰を各個撃破するルートの踏破は後回しになっていた。杣添尾根にも行ったことがなく、友人に誘われると迷わず参加を決めた。結果9連休は5回の日帰り山行で埋まり、記録を書いているいま筋肉痛と膝痛に襲われているため、少しは考えた方が良かったかもしれないが……。

 稜線で日の出を見ようと、午前3時に甲府を出発。清里あたりから雪がちらついてきた。駐車場には前日からあっただろう、雪を被った1台を除いて車はない。ウェザーニュースを見ると-9℃だった。冬型が緩み、風は弱く晴れるそうだ。冷たい空気を肺に入れて目を覚まし、装備を整えヘッドライトを点けて登山開始。
 初めは別荘地の中を緩やかに登る。良く締まった積雪は10cmほどで、ところどころ岩が見えている。山に入り、斜度が大きくなってきたところでアイゼンを付けた。12本歯のアイゼンは、人間にはないそういう構造を持った生き物になったみたいな感覚が面白いと思っていて、わざと前爪を長めに出している。滑る心配の少ない生き物になったは良いが、足の運びが少しやりづらい。それでもスノーシューを付けて、雪に沈みにくい生き物になった友人よりはマシだっただろう。別の友人はチェーンスパイクを使っており、ここの登山道での正解はこの生き物だと思った。
 
 いつの間にか雪は止み、見上げるとLEDに照らされた雪片の代わりに星が瞬いていた。だんだん明るくなってくる空に急かされながら登り続けたが、午前7時、展望台まであと100mの樹林帯の中で日の出を迎えてしまった。雪を抱えたシラビソ(?)が朝日に赤く染まって美しい。
 展望台まで上がると、奥秩父に抱えられた野辺山の町や、佐久平の向こうに横たわる浅間山が見渡せた。稜線には雲がかかっているが、硫黄岳山頂までは見えている。
 樹林帯でははっきりしていたトレースも、森林限界より上では脛〜足首ほどの雪に埋まっていた。全員が12本歯の足とピッケルの腕になり、先頭を交代しながら稜線直下の急登を登った。
 
 三叉峰に着く頃にはガスは晴れていた。またガスが上がって来ないうちに赤岳を間近に見ようと、南側のピーク(日ノ岳というらしい)に向かった。大きな前爪の慣れない体でハシゴや岩場を乗り越えるのは、緊張するが新鮮で楽しい。
 目的のピークからは、そそり立つ赤岳の勇姿がコルから全部見え、対をなすように聳える阿弥陀岳がどっしりと根を張っていた。その間からは北岳、甲斐駒、仙丈が顔を出す。茅野の街の向こうには、御嶽、乗鞍、木曽駒ヶ岳が白い頭を見せていた。振り返ると切れ落ちる横岳西壁が格好良い。風がなく陽射しもあって暖かく、いつまでもいられそうだったが、適当に切り上げて帰路に就いた。
 
 稜線を十分満喫したので最高峰は踏まず、来た道を戻ることにした。途中ややガスり、下山後に野辺山から見た山頂は雲の中だったので、ちょうど良いタイミングで稜線にいられて良かったと思った。
 この日、杣添尾根は「コスパが良い」という話が出た。日本広しといえども、冬季に自家用車でアクセスでき(西穂、唐松が落ちる)、駐車場が無料で(美濃戸、渋の湯、金峰山荘が落ちる)、半日で3000m級の山頂を往復できるのは、杣添尾根からの横岳以外には、唐沢鉱泉からの天狗岳、桜平からの硫黄岳くらいではなかろうか。それも山岳眺望では杣添尾根に軍配が上がり、「コスパ」はこのレベルの冬山の中では最高かもしれない。帰りの車窓から八ヶ岳や南アルプスを見上げながら考えを巡らせた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:84人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

雪山ハイキング 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
横岳杣添尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [日帰り]
杣添尾根と真教寺尾根
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
ハイキング 甲信越 [日帰り]
八ヶ岳 横岳 杣添尾根登山道
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら