【奥日光早朝散歩】刈込湖・切込湖【丙17.1】
- GPS
- 02:57
- 距離
- 7.9km
- 登り
- 442m
- 下り
- 430m
コースタイム
- 山行
- 2:20
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 2:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス | 日光湯元温泉から |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は奥に行けば行くほど深くなり、通常で膝下、吹き溜まりでは太ももまで。しかも下が岩場だったりする。 いくつか階段があるが、雪が氷の塊となって段上にまともに足を置けない。昇る時はアイゼンが無いと難儀する。 |
その他周辺情報 | 日光湯元温泉で日帰り入浴をやっているところがいくつもある。 |
写真
感想
明くる朝、奥日光を歩く。前日に歩いた地点よりもさらに奥で標高も高いため、雪も深く難儀すると思われたが、やはり実際そうなる。夜の間に雪が降ったんだか風で飛んできたんだかしていたが、前日までに歩いた人達の踏み跡も完全に埋もれた雪道を先駆者として切り拓いていった。
晴れ予報でも夜の奥日光には雪が降る。朝起きてみると新雪が。奥日光の奥地を歩くのはハードル高いかなあと思いつつ、せっかくだからと刈込湖・切込湖を目指して歩きだす。
源泉地から一旦除雪作業中の金精道路へ出て、そこから入山。案の定と言うべきか、道には新たに雪が積もり、前日まであったであろう踏み跡は完全にかき消されている。足首まで積もった雪にズボズボと足跡を刻んでいく。積雪があるといっても、標識が埋もれるほど積もっているというわけではまだなく、無雪期でも道だった所が窪んでいるなどして、ルートは明快である。前日歩いた高山および小田代原のグッ、ギュッという軽い積雪の感触も良いが、ある程度積もった雪を踏む感触はまた違って、これもまた良い。
そんな中でも、道はだんだんと岩が増え、吹き溜まりでは太ももくらいまでズボッと脚が埋まるようになってきた。当初予定では刈込湖・切込湖から山王峠を経て光徳温泉に出ようと思っていたが、それをやると草臥れてしまうかもしれない。光徳まで7kmか。無雪期なら2〜3時間といったところだろうが、何十cmも積雪しているとそういうわけにも行かない。光徳はあっさり諦めて、せめて刈込湖・切込湖までは行こうということにした。
小峠からさらに高度を上げて、積雪は膝下くらいにまで深まる。今回のルートではピークは特に踏まず、雪道に集中していたために意識していなかったが、単純に高度200m位はアップがあった。そしてある程度の所から湖畔へ向けて下りが始まる。この下りの中で何箇所か階段があるのだが、階段の段上に凍った雪の塊があるため、普通に階段を下りるようには降りられなくなっている。そこで、体を横にして階段を滑り降りる。これは本来ならカクカクして滑り降りることができないはずの階段を滑り降りることができるほど、段に氷塊が鎮座しているということである。これら階段と斜面の深雪に苦労しつつ前進し、ようやっと刈込湖西岸に到達する。
前日に引き続き強い風が吹く中にも湖は静かで水面は穏やか。水鳥がのんびりと憩っている。いろいろと億劫がっていたがきてよかったなあとつくづく思う。しかもこの日は私が一番乗り。誰憚ることなく一肌脱いだりできる。青空と白雪の朝を山と森の中で迎えるというのも何だか不思議な感じがする。
ついで切込湖へ。こちらは湖の東の端までいったが特に展望の広がる所はなく、さらに進むと、それまでに増して雪道に難儀すると見ておとなしく引き返すこととする。
帰りは自分が付けた足跡を辿って戻るが、サラサラ雪なので風が吹くたびに流れて、さっき付けたばかりの足跡が消えていた箇所があった。雪山恐るべし。
また、先ほど滑り降りた階段は、今度は滑り昇るわけには行かない。滑らないように手すりにつかまりながら慎重に昇る。
あらかた階段をクリアした所でようやくフォロアーと遭遇。その後、ペア、グループとすれ違ってだんだんと歩きやすくなったのはありがたかった。
かくして、長閑な雪山散歩は終わった。穏やかな日には雪もまた良し。先月は一足早く真冬の寒さを体験し、今回は真冬の雪深さを体験した。以前、冬には冬の覚悟を、と書き記したが、これで真冬への覚悟はできたと言えるだろう。
〜おしまい〜
ちなみに旅館の朝食はビュッフェ、いわゆるバイキング形式だったが、朝から餃子を出してきたのは、さすが栃木と言ったところか。
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