熊野古道（紀伊路・中辺路）を歩く 19・20（小口～小雲取越え～熊野本宮～湯の峰～新宮）

2025年03月08日(土) ～ 2025年03月09日(日)

• GPS: 07:37
• 距離: 19.6km
• 登り: 1,208m
• 下り: 1,149m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:42
• 休憩: 1:17
• 合計: 7:59

距離 19.6km 登り 1,208m 下り 1,149m

6:56 小口自然の家
7:18 7:27 小和瀬の渡し場跡
8:06 8:07 椎の木茶屋跡
8:55 桜茶屋跡
9:13 9:14 桜峠
9:44 9:45 石堂茶屋跡
9:58 小雲取山
10:10 10:12 林道出合
10:25 百間ぐら
10:54 万歳道分岐
11:18 11:19 松畑茶屋跡
12:13 12:58 小雲取越登山口(請川)
13:07 大斎原
13:20 13:22 熊野本宮大社
13:39 大日越え入口
14:01 14:06 月見ヶ丘神社
14:26 鼻欠地蔵
14:42 14:52 湯の峰温泉
14:55 ゴール地点

天候

両日とも晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

3月8日：小口自然の家 06:56 - 07:18 小和瀬の渡し場跡 07:27 - 08:06 椎の木茶屋跡 08:07 - 08:55 桜茶屋跡 - 09:13 桜峠 09:14 - 09:44 石堂茶屋跡 09:45 - 09:58 小雲取山 - 10:10 林道出合 10:12 - 10:25 百間ぐら - 10:54 万歳道分岐 - 11:18 松畑茶屋跡 11:19 - 12:13 小雲取越登山口(請川) 13:03==バス(250円)==- 13:07 大斎原 - 13:20 熊野本宮大社 13:22 - 13:39 大日越え入口 - 14:01 月見ヶ丘神社 14:06 - 14:26 鼻欠地蔵 - 14:42 湯の峰温泉 伊せや　泊
　歩行距離　19.6km 登り1,200m 下り1,150m
3月9日：湯の峰温泉8:31==バス1,060円==9:08道の駅熊野川==9:55新宮--10:13香梅堂10:23--10:33浮島の森(110円)10:55--11:03旧チャップマン邸11:36--新宮駅12:45=16:12名古屋駅16:31=18:12東京駅18:32=19:29高崎駅19:31=19:45前橋駅　

写真

3/8 6:53

ホラ貝に送られ「小口自然の家」を出立

3/8 7:06

急坂を登り旧道に入ると青面金剛像。集落の入口を守っている様だ

3/8 7:24

赤木川の「小和瀬の渡し場跡」
昭和29年につり橋が架かり、平成14年に現在のコンクリート橋になった。地域の人には便利になったが吊り橋を渡ってみたかった

3/8 7:24

3/8 7:28

橋を渡り民家の庭先に入る様な所を登る

3/8 7:32

急な登りが始まる

3/8 7:33

道標は約500m毎に設置されている

3/8 7:37

尾切地蔵
なかなかいい顔のお地蔵さん、文化7年(1810)に祀られた。地蔵の謂れを書いたものは無い。

3/8 7:40

杉や檜の手入れされた美林が続くが、往時はウバメガシ等の照葉樹林だったのだろう

3/8 7:51

3/8 8:45

桜茶屋跡
大正8年頃まで現存していた。その昔は、見晴らしの良いこの茶屋から白装束の巡礼者を見かけると、茶屋の主人が急いで餅をつき、茶を沸かした。今は木が茂り眺望は効かない

3/8 9:01

急登の先が峠

3/8 9:08

36番の道標が峠かと思ったら先に峠（標高466m）の表示があった

3/8 9:11

桜峠　標高466m

3/8 9:13

暫く照葉樹林帯を歩く

3/8 9:24

三界万霊碑
小銭ばかりだが賽銭の山、お寺などで回収し何かに役立てられないのだろうか？

3/8 9:43

石堂茶屋跡
江戸時代は茶屋が2軒あり、近くで砥石となる石が採れたため「石砥（いしと）茶屋」とも呼ばれていた

3/8 9:47

3/8 9:53

賽の河原地蔵
熊野詣で亡くなった人、狼に食われた少年僧を弔ったものとも

3/8 9:54

地蔵には「大仙円入沙弥　明和4年(1767)」と刻まれている

3/8 10:09

林道との交差点は石畳

3/8 10:26

日陰に咲くカンアオイ

3/8 10:29

百間ぐら
熊野三千六百峰と言われる山脈が見えるが、奥の方が果無山脈だろうか？

3/8 10:46

明るい下り坂が続く

3/8 10:53

万才峠（ばんぜとうげ）の分岐
伊勢路（白→）万才峠へ　赤→請川へ　青→小口へ
ここから請川までは前回歩いた道

3/8 10:59

松畑茶屋跡
茶屋は昭和の中頃まであった。高い石積の二軒の屋敷跡がはっきりと残っている。

3/8 11:41

比較的なだらかな道が続く

3/8 11:47

石仏では無い境界杭にも賽銭があがっている。「鰯の頭も信心から」

3/8 11:48

3/8 12:53

請川
ここからバスで再び熊野本宮へ

3/8 12:17

3/8 13:14

熊野本宮

3/8 13:15

3/8 13:19

3/8 13:38

大日越え入口、ここから湯の峰へ向かう
＊西国三十三ケ所観音巡礼は伊勢参拝の後、新宮・那智を参拝し、大雲取越・小雲取越で本宮。そして大日越で湯の峰。湯の峰からは赤木越で三越峠、その後、中辺路で田辺まで行き、第二番札所の紀三井寺へ向かった。

3/8 13:49

ここからも急登が続く

3/8 13:57

行者が修行したといわれる岩窟

3/8 13:59

月見ヶ丘神社は石祠のみ

3/8 13:59

大日堂

3/8 14:14

月見ヶ丘神社から緩やかな道

3/8 14:16

南無阿弥陀仏と彫られた石碑

3/8 14:17

鼻欠地蔵と名号碑
左甚五郎が誤って鼻を削いだ弟子の身代わりになったと言われている
神宮寺湯峰温泉東光寺には明治まで左甚五郎作といわれる彫刻のある多宝塔があった

3/8 14:42

96湯の峰王子
熊野本宮大社の末社となっていた王子

3/8 14:44

3/8 14:51

3/9 8:20

つぼ湯
日に七度、湯の色が変わるといわれ、小栗判官がこの湯に浸かり、蘇生したと伝えられる温泉

3/9 8:24

湯筒　90度のお湯が沸き卵など茹でる

3/9 8:28

薬王山東光寺（天台宗）

3/9 8:22

湯の峰温泉「伊せや」に宿泊

3/9 8:24

【3月9日】
バスで熊野川下りの起点「道の駅瀞峡街道熊野川（川舟センター）」へ、乗客は殆ど外国人

3/9 9:14

道の駅瀞峡街道熊野川（川舟センター）
ところが、予約して楽しみにしていた川下り、熊野川の水量が少なく運航中止

3/9 9:14

3/9 9:20

庭に出ると、2011年の紀伊半島大水害時の水位8.27mの水位
道の駅を含め辺りの建築物は全て流されてしまったそうだ

3/9 9:22

3/9 9:27

水量の少ない熊野川　窪んでいる所が船着場
快晴無風の好条件なのに船下りができないのは残念

3/9 9:56

車で速玉神社（新宮）まで送ってもらい、新宮市内散策

3/9 10:21

川舟のガイドさんに教えてもらったお店（香梅堂）でお土産を購入。店頭販売だけの人形焼きに似た「鈴焼」というのが名物

3/9 10:35

浮島の森　日本最大の浮島で天然記念物
暖帯と寒帯の植物が混生する。戦後埋め立てられ水辺は大幅に減少した
牧野富太郎も植物調査をしている

3/9 10:46

3/9 11:04

その後、列車の時間まで旧西村邸住宅や旧チャップマン邸等を見学して帰路へ

撮影機器：

RICOH WG-50 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

noyama141

　京都から淀川を下り大阪天満橋辺りから陸路、紀伊路を下り紀伊田辺から中辺路を通り熊野三山に参る
　後鳥羽上皇と藤原定家の熊野御幸をたどる旅、3泊4日を繰り返すこと5回、延べ20日の旅程
　幸い天候にも恵まれ、最後の熊野川下りを除いてほぼ計画どおり無事で楽しい旅をすることができた
　先ずは、旅の計画・宿の予約など全て行い同行してもらったN君に感謝したい

　無信心でありなが、神社仏閣・石仏などをみながらの街道歩き
　「浄不浄を問わず、信不信を選ばず」受け入れてくれると思いながらの道中であります
　世の中の為にはならないけれど、有酸素運動と知的好奇心を満たし隠居の暇つぶしには良いものです
　そんなわけで、気力体力＆家族の理解が続く限り続けたいと思う今日この頃であります