甲斐駒ヶ岳、黄蓮谷左俣

- GPS
- 56:00
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 2,520m
- 下り
- 2,519m
コースタイム
【D2】
赤岳山荘駐車場(1:40)南沢大滝(1:10)駐車場
【D3】
駒ヶ岳神社横手(6:10)五合目テント場
【D4】
テント場(1:30)千丈滝
千丈滝(1:00)二俣(5:00)最後の滝
最後の滝(2:30)八合目登山道(0:20)七丈小屋(0:40)五合目テント場
(※合計11:00)
【D5】テント場(2:30)分岐(1:30)駐車場
(※合計4:00)
| 天候 | 晴天 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
※八丁登り付近は凍土&路面凍結、アイゼン要す ※刃渡り付近は、滑落厳重注意 |
| その他周辺情報 | ゆ〜とろん水神の湯 http://yuutoron.com/ 道の駅「蔦木宿」&「つたの湯」 http://www.tsutakijuku.jp/ |
| 予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
| 個人装備 |
アイススクリュー各人5本
|
|---|---|
| 共同装備 |
Wザイル60m×2本<br />3人用テント1張り
|
| 備考 | 忘れ物 折りたたみ水筒、地図、ポータブルバッテリー ストックは助かった |
感想
2015_1225-29
甲斐駒ヶ岳、黄蓮谷左俣&八ヶ岳南沢大滝
★概要
クライミングチーム「コブラ」臨時再結成!
北海道に転勤した473号が、茨城県に入校中
ならば!絶好のチャンス!
かつてのクライマー3人が2年ぶりに長野に集結!
氷結状態や天候にも恵まれ、笑いと感動の熱く懐かしい
最高のアイスクライミングであった
★チーム「コブラ」
473号、KTC、436号
★行動
【D1】
2015年12月25日(金)
ミッション!
「473号を捕獲せよ!」
・・・ってことで、小渕沢駅を目指す
18:30いつもの久居ICをやめて、R23から湾岸川越ICから伊勢湾岸道に乗る
結果的にはどちらも渋滞なので時間的には変わらないと思った
23:20合流場所の小渕沢駅到着
23:34、473号、到着
ひときわ大きなザックとスーツケースなのですぐわかる
近場のコンビニで酒を調達し、乾杯♪
楽しかったので、ちょっと飲みすぎた
車泊
【D2】
2015年12月26日(土)
ミッション!
「シーズン初アイスクライミングをせよ!」
・・・ってことで南沢大滝を目指すことにした
06:00時起床
08:10赤岳山荘駐車場
積雪なし!過去最低だ・・・
エルニーニョ現象、恐るべし!
09:32南沢小滝
中央部に2本ルートがとれる程度だ
男女3名が登っていた
09:55南沢大滝
男女5名、男女2名の2パーティーが登攀中〜
体調不良の473号・・・
右端のラインをリードで436号が登る
松○山岳会(?)のザイルでTRセット
その後、それぞれ2本登り、とっとと撤収う〜〜
結局、初日はぬる〜〜く南沢大滝で慣らしとなった
自分は不完全燃焼だったが、んま〜〜仕方がない
14:47赤岳山荘駐車場、発
移動間、甲斐駒ヶ岳の黄蓮谷の遠望場所にて停車
観察する・・・
※黒戸尾根7号目付近まで積雪が見れないので
水を背負っていくことにした
※黄蓮谷は凍っていると判断した
黄蓮谷を見れてテンションが上っがる〜〜♪
見れて良かった!
道の駅「蔦木宿」で入浴、夕飯、乾杯、車泊
夜はやっぱ強風だった
不思議な場所だ・・・
【D3】
2015年12月27日(日)
ミッション!
「テント場を確保せよ!」
・・・ってことで、黒戸尾根五合目を目指す
とにかくザックが重い!
08:00駒ヶ岳神社、駐車場、着(標高約800m)
08:35出発
08:42登山口
※登山ポスト無し
※七丈小屋の案内板あり
※水場2箇所あり
「横手」、「横手バス停」の看板がいくつかあり
???不思議に思いながらも登っていく
(この時は、まだ竹宇から登り始めていると思い込んでいる)
登山口からしばらくは、枯葉のカーペットでふかふか〜
しかしこれが登りとなると結構、邪魔だ
登山道には「登山道」「横手」「甲斐駒」などの標識があり
迷うことはない
樹林帯の広場を抜けるとザレ場のトラバース
10:31アルミハシゴを降りた岩場に湧水あり
飲めるだろう
10:50急登の手前の岩場に湧水あり、飲める
ここからつづら折りの急登
しかザックが重い〜〜〜〜!
11:18竹宇との分岐(標高約1400m)
んが〜〜〜!
ここで、横手と竹宇の勘違いに気付いて
ザワつくが、いまさら仕方がない
「竹宇」駒ヶ岳神社から登山開始したと思い込んでいたが、実際は
「横手」駒ヶ岳神社から登り始めていた
※カーナビのトラップにハマってしまった
今後は、ちゃんと確認しよう
分岐以降、北斜面の登山道は所々地面が
凍土や薄く氷っていた
アイゼン無しでも登れたが、下山時はアイゼン装着だなと思った
13:21刃渡り
両側が谷へと切れ落ちていている
ここで落ちたら助からないかも・・・
強風だしヤバイね〜
ストックを収納して通過
13:46刀利天狗神社(標高約2000m)
雑誌で見たことあるような・・・
ガイド?っぽい2名が休憩していた
黒戸山の北斜面をトラバース
この辺りから積雪約10僉∧發やすくなった
14:43五合目テント場、着(標高約2100m)
黒戸山を過ぎて、下ると広場にでた
そこにはテント3張り設営されていた
大きさにもよるが、10張り程度ならこの周囲に設営可能だろう
※黒戸尾根上部を見上げてから、左下を見下ろすと篠沢七丈の氷暴が見える
この先の木の廊下(長さ約10m)のコルを下降すると氷瀑に着くらしい
余裕があれば、ついでに登ってもいいけど・・・
現時点では何とも言えないな〜
テント設営
隣のテントの男性2名も明日、黄蓮谷左俣をアタックするらしい
夕食、作戦会議
18:00消灯
強風が、何度も何度も走りまわっている感じだが
テントに強風が直撃はしなかった
冷え込んでいた訳でもないが、緊張なのか強風の音でなのか
よく眠れなかった
【D4】
2015年12月28日(月)
ミッション!
「黄蓮谷左俣アタック!」
ついでに甲斐駒ヶ岳頂上に立っちまえ!
03:00起床
テント内の気温は、−0.5℃
05:00テント場出発(標高約2100m)
黄蓮谷へ伸びるルンゼを下降する
先行者2人(お隣のテント)がナイスなルートファインディング!
06:26千丈滝?(標高約1700m)
水量が多くとても登れる状況にはないので、坊主滝を目指す
外気温は、−6.5℃
06:53坊主ノ滝(50m・掘
※トポ図には、坊主滝の手前に五丈沢があるが、迷うことはなかった
※評価の滝
1黄蓮谷の全体の氷結の評価
2積雪量で雪崩の可能性
3技術的評価(ここに手こずるなら左俣は危険または時間超過)
473号&KTCがザイルを組んで登る
436号はフリーソロで登る
07:30二俣の滝(20m・供
※トポ図には、手前に六丈沢があるが、迷うことはなかった
ここでガイドさんパーティーの2名がどっか途中の脇から
降りてきて登攀開始していた
ここを左上すれば左俣へ、直進すれば右俣だ
もちろん左上する
07:42三段滝(50m・掘
07:54チムニー滝(30m・掘
08:23名無しの滝(50m・掘
08:45名無しの滝(20m・掘
ここまで、自分はフリーソロ
何度も手の指先の感覚が無くなったり、ふくらはぎが悲鳴を上げたりを繰り返しながらひたすら登った
なんと言っても次々とテンポよく現れる滝にどんどんテンションが
上がって楽しかった!
ここで473号&KTC待つ
行動食を食べながら、まったりHotココアを飲んだ
09:31垂直の滝(60m・后檗
リードで473号
60mのザイルを最大に使って、1ピッチで抜けた
ナイスな状況判断だ
10:10セカンドと回収でKTC
悪戦苦闘・・・苦悩か・・・
10:45サードで436号
せっかくなので、天元突破!
正面の誰も登っていないど真ん中を攻めた!
うひょ〜〜〜楽しい〜〜〜♪
11:28最後の滝(30m・検棔
リードで436号
60mザイルの真ん中をハーネスに結び登攀開始
途中までフリーソロ!
追いついた473号が、垂らしてあったザイルにATCセット
ビレイに入ってくれた
4本のアイススクリューをセットして順調に登る
5本目をセットする時、迂闊にもアイススクリューを落下させてしまう!
雪中に埋没したスクリュー捜索
ないーーーー!と473号
もーーえーーよーー!と諦めかけた時、偶然にも473号が回収!
※グレードは「検棔廚箸△辰燭、「検彡度だと感じた
12:14セカンド、473号登攀終了
ギア回収中にQDを落下させてしまう・・・
後続の2人組に回収を依頼
12:18サード、KTC登攀終了
12:30後続の2人組の回収してもらったQDを受け取り出発
先に登り終えたガイドパーティーのトレースがあり
これに沿って進む・・・
ん?・・・
左へ左へトラバースしてる・・・
しまった〜〜
きっと彼らは七丈小屋へ向かっているのだろう・・・
途中からトレースを追うのを止めて直上敢行!
ここからは、山勘の優れている473号が先頭だ!
登山道を目指す
ラッセル、木登りをえて登山道にでた
15:00八合目下の登山道
全員集合
協議の結果、甲斐駒ヶ岳の山頂は諦めて下山
15:22七丈小屋
小屋の上部にテント場が第1と第2と2箇所あった
小屋も第1と第2があり、間にトイレがある
16:10テント場
階段、鎖場を過ぎ、テント場に戻ってきた
自分は水が不足していたので、雪を集めて・・・
溶かして・・・沸かして・・・5回ほど繰り返して
2リットルほど作って夕食
19:30消灯
この日は1時ぐらいまで熟睡
やっぱこの夜も強風が暴れていた
隣のテントの会話が聞こえていた
「・・・結局、歩ける奴が強いんだ」
なるほど〜〜・・・
アイスクライミングひっくるめてアルパインするなら、そこね!
歩ける奴が強い・・・
なるほろ〜〜・・・
zzzZZZZZZZZ・・・♪
【D5】
2015年12月29日(火)
エピローグ
「謎解きは下山中に」
05:00起床、朝食
06:45テント撤収
06:58五合目、発
07:37刀利天狗神社
07:59刃渡り
09:27竹宇分岐
「竹宇分岐を通り過ごした!?」
とスマホのGPSを確認していた473号が言う
「あの道標を見逃す訳がない」
と先頭を歩いていた436号
ちょっと戻って確認してくると、473号が引き返して登っていった
2〜3分後・・・
登って来た男性2名に分岐がすぐ下にあることを確認
(彼らも明日、黄蓮谷左俣を登るらしい)
4〜5分後・・・
473号が戻ってきた
スマホの「地図ロイド」の画面と地図を比較、検討
その結果、登山道が修正されていないことが判明
なんらかの理由で横手・竹宇の分岐場所が下方に変更されて
いるけど、「山と高原の地図」が修正されていないようだ
な〜〜るほど!
地図では尾根上を歩いてたはずなのにザレ場のトラバースや
アップダウンに水場などがあったのはそのせいか〜〜!
今までの謎がすべて解けた!
あ〜〜〜スッキリ〜〜♪
しかし・・・
思いこみとは恐ろしいものだ
3人居ても3人全員、思い込みに捉われていたのではダメだな
とほほほ〜・・・
10:53登山口
登りでは邪魔だった枯葉のカーペットも下りでは
足腰の衝撃をかなり和らげてくれていた
大股でザクザク歩いて、どんどん高度を下げ、登山口に戻ってきた
11:00駐車場、着
案の定、駐車場には1台しか止まっていない
不人気のルートなのだろう
しかし、結果的には水場があり、枯葉に足腰を助けてもらい
良かったと感じた
甲州街道にでて、道の駅「蔦木宿」で入浴と思ったら
定休日!!
12:00水神の湯、着
ここで入浴、昼食
フリーWi-Fiスポットだったので、写真や動画をUPした
便利だ〜〜♪
13:10水神の湯、発
諏訪IC前のモンベルに寄り道
KTCはザックの破損した部品を調達
473号は10年ほど修理しながら愛用していた冬季手袋を新調
436号も3年使用した冬期手袋を新調
18:30解散
次は、年始の1月2日夜に再合流予定
★参考
ゆ〜とろん水神の湯
http://yuutoron.com/
道の駅「蔦木宿」&「つたの湯」
http://www.tsutakijuku.jp/
@436
473







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