神流川金山沢右股・両神山
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.6km
- 登り
- 648m
- 下り
- 649m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
花園ICから秩父市内を経由して行ったが、群馬側からでもいいかもしれない。どっちをとっても、ICから上落合橋まで2時間はみておいた方がよい。 上落合橋と落合橋の間に10台位の駐車スペースあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
両神山への最短コースかもしれない。往き2時間半、帰り1時間半。 しかし、往路は沢登り、帰路は廃道なので、当然一般的ではなく、それなりに危険なところがある。 沢のレベルは1級で、多分ロープを使わずに行ける。 帰路に使った廃道も荒れてはいるが、獣道以上には残っているので、ガスっていなければ、道迷いの危険も少ない。 以下、沢の状況 落合橋から入渓するには、ちょっと急なので、上落合橋から沢に降り、橋の下を通って右股に入るのが楽。 はじめはガレているが、すぐに小滝がでてきて、美しい。 前半の小滝、小ナメなどは、巻く必要もなく、さくさく行ける。 120mの大ナメの手前の5mほどの滝が難しい。 直登も可能かもしれないが、下に釜などないので、滑った場合は、かなり下の方まで滑り落ちてしまうかもしれない。 私たちは右から巻いた。 120mの大ナメは快適。 大ナメの後の二股を左へ進む。(詳細は「感想」で) 涸沢をつめると、目の前に岩稜が立ちふさがるが、岩稜の10mほど手前左側の草付きを登り進めると自然と岩稜を越えることができ、そのまま稜線につながる。 中津川は日窒の鉱山跡 (まだ稼動しているところもあるが) があり、その廃村が、結構、おおお〜、という感じで、一見の価値あり。 また、日本1、2を争う秘境郵便局「秩父鉱山簡易郵便局」もある。 中津川村キャンプ場に温泉あり! 埼玉一の秘湯かも。 ただし、キャンパーがいる時だけ沸かすようなので、運次第。 |
写真
感想
上落合橋朝9時半、気温は10度。水に入るのかと思うと少々なえる。
上だけカッパを着て出発。
最初はガレていたが、すぐきれいな滝が出てきて、気分は浮上する。
この沢はナメが多く、そんなに激しく濡れず、そして明るい。
入渓していたのは私たちだけで、このきれいな場所を独占しているのもうれしい。
前半は小滝とナメが連続していて、特に悩むシーンもなく、さくさく行った。
120mの大ナメの手前の5mほどの滝で、初めて悩む。
ガイドブックには、この滝に関してはまったくコメントがない。
傾斜はそんなにきつくないので、直登もできそうだが、ホールドになりそうなところが全部逆向き?なので、逆手で掴まなければならない。
また、滑った場合、下に釜などないので、そのままずーっとナメを滑っていくことになりそうだ。
結果、右から巻く。
この滝を越えてしばらく行くと、本コースのメイン120mの大ナメである。
ナメの幅はそんなに広くないが、きれいな流れがずっと続く。
紅葉の時期は相当に美しいと思われる。
枯葉で滑らないように気をつけながら進む。
そうして、本日一番の難所? 二股。
ガイドブックによると、大ナメの後の二股で右に進むことになっているが、ここで悩んでしまった。
本によると、右の10mの滝は「問題ない」と簡単に書かれているが、どうみても問題は大あり。
まず、傾斜は大ナメ手前の5mの滝よりかなり急である。水のあるところを直登するのは私の技術ではまず無理だ。水のないところは枯葉がついているところが多く、三歩以内に確実に滑る。では、巻くか? これも左右どっちから巻くにしても、かなり厳しい感じ。
悩んだ理由は他にもある。
本では、左右の水量の比率が1:1となっているのだが、実際は3:1で左の方がどうみても主流のようなのだ。
そして、もう一つ。左側にテープが張られている。
これ、ほんとに右行くの???
遡行図によると、左を進んだ場合、ナメの後は草付きをつめるだけで、稜線のようである。そして、右を行くより山頂に近い。
なぜ、右を行くルートなのだろうか? 左の最後の草付きがとんでもないヤブコギなのだろうか?
私は、難しいところを登った達成感のヨロコビよりも、美しいナメに浸るヨロコビを取りたいぞ。
結局、左に行くことにする。
ナメの後は、涸沢になり、そこをつめると目の前に岩稜帯がドーンと現れた。
が、この岩稜もその手前10mくらいで左の草付きに入り登りつめていくことで、簡単に越えることができた。
で、その草付きをもっとつめると稜線。
「とんでもないヤブコギ」はなかった。
稜線から両神山頂まで10分。
結果オーライということにした。
帰路は稜線から廃道を行くことにする。
foresterに「妙義みたいなとこだから、ハーネスとメットはつけたままにしていて」と言われ、どんなすごい廃道なんだ? と思う。
が、たしかに荒れてはいるが、道が完全に崩壊しているところもなく、岩っぽいところもない。どこが妙義??
どうも、狩倉山〜横八丁あたりと間違えていたらしい。
さくさくと下って、1時間そこそこで駐車場についた。
登り2時間半、下り1時間半。沢はきれいだったし、ロープ使わなかったし、膝くらいまでしか濡れないし、とてもおいしいコースだった。そして、稜線〜山頂以外では誰にも会わないコースだった。
車での帰路、日窒鉱山の廃村を通る。予想どおりの怪しい感じで、今度時間があったら、ゆっくり写真を撮りたいと思った。
ちなみに、ここには日本一、二を争う? 秘境郵便局「秩父鉱山簡易郵便局」もある。日曜日なのがほんとに残念。今度はぜひ平日に来て100円貯金をしたい。
あまり知られていないようだが、中津川村キャンプ場に温泉がある。これまた、埼玉一、二を争う秘湯らしい。キャンパーがいる時だけ沸かしているようだが、だめもとで行ってみたら、やっぱりやっていなかった。ラテというわんちゃんの頭だけ撫でてキャンプ場を後にする。
なんだか、今回は、「廃」と「秘」という字に象徴される山行なのだった。
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