白草山 〜ラッセルの後のご褒美は 笠雲を頂いた御嶽山〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,025m
- 下り
- 1,025m
コースタイム
頂上12:24→登山口13:35→ゲート14:10→14:54駐車地
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
○登山ボックスは見当たりませんでした。 ○黒谷林道は山側が崖状の所が多く、落石を避けるためにも極力崖とは反対側を歩くことをお勧めします。結構、道路上に石が転がっていました。 これから春先にかけては特に要注意です。 ○稜線にあるとされる白草山と箱岩山分岐の標識は朽ちて無くなっていました。 |
写真
感想
今年初めての遠出は御嶽山に近い山、下呂市にある白草山(しらくさやま)。
その距離のわりには我家からは高速よりも下道を走った方が速い位置にある。
下呂市の国道257号から県道440号に入って進むことしばらく。乗政(のりまさ)温泉を過ぎて、民家が途切れたあたりで融雪剤の散布もここまで。
タイヤはノーマル。チェーンを巻こうか迷ったが、この先どんな道が待ってるかも分からないし・・・、ということで、少し距離はあるが、堅実にここは歩いて出発することに。
近くの道路脇のスペースに車を止めて6時38分出発。
結局、黒谷林道入口のゲートまでに要した時間は1時間。特に危なそうなところもなかったし、ここはチェーンを巻いて車でくるべきだったのかなと少々後悔。
でも、この区間、行きも帰りも車にまったく会わなかった。雪道は怖いことに変わりはない。
黒谷林道入口のゲートを過ぎると、道には数日前のものか、林道関係者(ということにしておこう)の車のタイヤ痕が二本。それと、踏み跡がうっすらと一つ続いている。轍をトレースするだけでもかなり労力が省けて助かる。
それでも林道終点の登山口に到着したとき、時計の針はすでに8時31分を指していた。ここまで来るだけで、なんと2時間近くもかかってしまったことになる。
そして、ここでスノーシューを装着。そう、実は今回はスノーシューデビュー。
つい1年前までは雪山にはそれほど興味がなかった人間なのに・・・。
変われば変わるものだ。
それはさておき、肝心のそのスノーシューの効果の程やいかに。
登山道は沢に架かる橋を渡るところから始まる。
道には踏み跡がうっすらと残ってはいるが、ほぼラッセル状態。
スノーシューの効果はといえば、これが思いのほかいい。これまで使っていたワカンとは一味違うという感じ。
あくまでも個人的感想だが、雪に潜る度合いの少なさもそうだし、なにより踏込んだ足が雪をしっかり噛んで後ろに滑らない。それに、斜面には弱いと聞いていたが、そんなこともあまり感じない。
ということで、ちょっと出費はかさんだものの、スノーシュー購入は大正解。(ちなみに、商品名はライトニングアッセントとか)
展望のきかない林の中を登ること1時間少し。頂上まで1.8キロ程のところで、先が明るくなって尾根に出た。右下には加子母の街並みが見える。
白草山の頂きはまだ見えてこない。(というより、自分が気付かなかっただけかもしれない 汗)
それでも、しばらく登って右上に白草山を確認。なだらかな稜線が美しい。
途中、カメラを構えて道脇に踏み出したところで、雪に隠れた笹に足をとられて、もんどり打って薮の中に突っ込んだ。転ぶのはしょっちゅうのことだが、いかんせん、スノーシューがしっかりと足に固定されているので自由が効かない。薮に絡んだ足を引き出して起き上がるまでに一苦労した。
あえていうならスノーシューの弱点はこんなところか。
まあ、転ばないように気をつけるしかない。
陽に照らされて眩しい雪の尾根を登ることしばらく。白草山と箱岩山の分岐点がある稜線に到着。
満を持したように、前方にはドドーンと御嶽山が姿を現した。
頭に架かる笠雲が、その神々しい山容に花を添えている。
分岐を右に行くと白草山頂上。
道は雪に隠れて見えないが、白い雪の帯が線状に山頂に向かっている。
そして、白草山頂上(1641m)到着、11時26分。
ここは地表の小石が見えるほどに雪が少ない。それだけ普段の頂は風が強いことの証なのだろう。
ありがたいことに今日は風もなくて穏やかだ。そして、誰もいない。
やや霞んではいるが、御嶽山の左奥には乗鞍岳。さらにその左には北アルプスの山並みが続いている。
そして、東に目をやると、こちらも御嶽山展望の山、小秀山が他の山並みの中にぽつんと見えている。忘れもしない。小秀山には御嶽山噴火の四日前に登っている。
食事(もちろん簡素)も景色も堪能して、まったりと1時間。もう少しゆっくりしていたい気持に踏ん切りをつけて重い腰を上げた。
下山後には長い車道歩きが待っているが、それもたまにはいい。
天気もいいことだし、景色を眺めながら、のんびり帰ろう。
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