道はガチガチ・雨氷で参りました。奥多摩ハイク(鷹ノ巣山・六ツ石山)


- GPS
- 05:08
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,410m
- 下り
- 1,506m
コースタイム
- 山行
- 4:52
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:08
東日原 → 鷹ノ巣山 2:29
鷹ノ巣山 → 六ツ石山 1:28
六ツ石山 → 水根 1:03
天候 | 全編くもり 下界は晴れていな様な雰囲気でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
◆登山口まで、下山口からはバスを利用しました 往路 奥多摩6:27 → 東日原 6:57 復路 水根12:20 → 奥多摩12:37 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆稲村岩尾根(東日原先の登山口〜巳の戸橋〜ヒルメシクイノタワ〜鷹ノ巣山) 車道から先、橋までの下り道から雪が付いています。橋を越え、しばらく登ると、沢沿いの道を上がっていきますが、踏み跡がしっかりしているので、道迷いの危険性は低いです。最後の木橋を渡り、山腹に取り付くと、本格的な登りが開始します。北斜面のせいか、雪が締まっていて、思った以上に歩きやすい路面でした。早めにアイゼン等滑り止めの装着をおススメします。 ◆石尾根(鷹ノ巣山〜水根山〜城山〜将門馬場〜六ツ石山) ラッセルした雪面がそのまま凍結した凸凹状態で、非常に歩きにくいです。その両サイドの雪面は表面こそ固いものの、足をいれると、ヒザ辺りまでズボ足となります。城山の先、カラ沢尾根分岐、将門馬場方面の急斜面は、溶けた斜面が凍結しており、特に、慎重に歩きました。 ◆六ツ石山〜水根 南斜面で普段は日当りが良いせいか、雪質はべちゃべちゃです。雪のない部分は、落ち葉で滑りやすくなっています。樹林帯は、枝葉についた氷が溶けだし、シャワーの中にいるようで防水対策が必要でした。 |
写真
感想
東京地区は、前々日、前日の雪予報が、雨のみとなりました。
がぜん、奥多摩の尾根歩きがしたくなりました。
ここ最近は、丹沢ばかりだったので、モチベーションアップです。
とはいえ、どこを歩くか、思案しながら、車を走らせます。
候補は、ムロクボ尾根です。
車を走らせていくと、道の両脇にどんどん除雪の山が見えてきます。
路面もテカテカ・・スタッドレス履いていても、怖いです。
で、深山橋まで行くのは、やめ、氷川キャンプ場に車を停め
次は、鋸尾根で大岳山→大塚山→バリルートにしようかな?と考えました。
駐車場で、そそくさと、駅に向かう若者2人・・・。ん?バスか?
時間は午前6時すぎ、そういえば、この時間だと、東日原に行けるなぁ・・。
この瞬間に、稲村岩尾根→鷹ノ巣山アタックが決定しました。
なんとも、計画性のない、ハイキングです。
東日原でバスを降りてみると、山は白一色。
出合った地元の方の話では、前日、前々日と、雪は降らなかったとのこと。
でも、全体の景色は、真っ白でした。
大いなる不安を抱えながら、いざスタートです。
バスを一緒に降りたのは、私のほかは、単独1、二人組2組。だったかな?
GPSの設定を忘れ、一度バス停に戻ったりしたせいで、ドンケツスタートです。
稲村岩尾根の登山口から、まずは、下ります。
登山口なのに、下るんです。川を越えるために、一度、下ります。
この下り道の段階で、すでに、雪がいっぱい、かつ、凍結しています。
何度も歩いているせいか、そんなに、怖い感じもせず、いいかげんに歩きます。
巳の戸橋の手前で、慎重に歩く先行若者2人を追い抜かせてもらいました。
その後、巳の戸橋を渡り、いよいよ、稲村岩尾根の急登&雪道が始まります。
雪がなければ、気に入った、巳の戸尾根を歩きたいところですが、
この日は、やめておきます。危ないし・・・。
稲村岩尾根は、踏み跡がしっかりしているし、雪が締まっていて、
歩きやすくて助かりました。もちろん、滑り止めがないと、大変です。
私は、沢を越えた取り付きで、軽アイゼンを装着して歩きました。
沢の手前で、別の若者2人組、ヒルメシクイノタワの手前で御夫婦1組を
追い抜かせてもらい、鷹ノ巣山に登頂しました。
稲村岩尾根って、ものずごくツライ思い出ばかりです。
真夏のときは、蒸し暑くて、辛かったし、
下りで歩いた時は、疲労で巳の戸橋からの登りが上がれなかったし・・
今回、残雪たっぷりでしたが、固く締まっていたおかげで
ハイシーズンと同じように歩けて、ラッキーでした。
これが、昼近くだったら、溶解してたいへんだったと思います。
やはり、「早起きは三文の得」でした。
鷹ノ巣山では、期待していた、富士山ドーンは、見られず、
ちょっと、がっかり。でも、これが、いいんです。山ですから。
さて、ここからどうするか・・・
来た道戻るのは、能がないし、避難小屋から峰谷に下るのもどうだか・・
結局、ここでも、とりあえず、奥多摩駅方面に向かうかあ・・と。
石尾根を歩き出すと、これが大変でした。
何がって・・。まずは、雪。深くえぐられた状態で、凍結してます。
ガチガチです。デコボコです。コチンコチンです。
キックして進むと、ヒザにその分の反動が来て、結構、疲れます。
その上、ルート上に、枝が垂れ下がっています・・・。
枝に、氷がたっぷりついて、その重みでぶら下がっているのです。
松本で孤立した原因となった「雨氷(うひょう)」です。
この、垂れ下がりが半端な量ではありませんでした。
石尾根って、普段は歩きやすいけど、こうなると、逃げ場がなく大変です。
踏み跡を外れると、ズボ足状態。
垂れ下がった枝は重く、簡単にはどかせません。
結局、小さい枝は、持ち上げて撃破し、大きい枝は、横に逃げるか
下をくぐるかしました。サスケの「ブー、ブー」の危険音が聞こえてきます。
雪と、枝・・・なかなか、良い経験でした。
でも、楽しめるのも、早い時間帯だからこそです。
こう、おもしろおかしく書いていると、大したことないようにみえますが、
本当の、自分の予想を越えた際のアクシデントが出ても、
それなりに、自分でカバーできる、という気持ちでコース設定しています。
そこは、このレコをご覧いただく、初心者様には、御注意いただきたいです。
山は自己責任ですから・・・。
城山から将門馬場までの下り道が、凍結急斜面で結構難儀しました。
ちょうど、ラジオで、錦鯉の品評会の放送があって、気が紛れたせいで
緊張することがなくて助かりました。
その後、六ツ石山の北側を進み、分岐から登って六ツ石山に到着。
展望はなく、ただただ白い世界が広がっていました。トホホ。
時間も体力も、まだたっぷりありましたが、
このまま、石尾根を奥多摩駅方面に進む気力はなくなりました。
理由は・・・なんとなくです。
六ツ石山から水根のルートは、登りで使うときは、大好きなコースです。
急坂具合がとてもいいんです。
下り利用では、あんまりおもしろくなかったです。
標高が低くなると、雪がべちゃべちゃになって、かえって、よく滑ります。
グリセードっていうんですか?滑るやつ・・。
ひとり楽しんでました。
途中、単独男性一人、美人な娘さんと御両親の3人組とすれ違いました。
特に、親子連れは、娘さんがだいぶ大変そうでした。
無事に六ツ石山まで登れたかな?
樹林帯に入ると、枝葉についた氷が溶けて、シャワーのように落ちてきます。
たまらず、カサを差して、歩きました。太陽も顔を出してきたのに・・。
無事、水根に到着し、10分くらいでバスも来て、
さっさと、家路に着きました。
こんなノ―プランな山歩きも悪くはないです。
安全には気をつけないと・・:・です。
MUSICA001さん、初めまして
行き同じバスで、ほぼ同じスタートでした。鷹ノ巣山頂でもニアミスだったと思います。
雨氷で垂れ下がった枝には参りましね。
トレースを辿ると雨氷の枝に捕まるし、横を通るとズボッといくし、結構泣かされてました。藪こぎより大変でしたね。
ただ、誰もいない石尾根をたっぷり満喫されたのではないでしょうか。
またお会いしたときにはよろしくお願いします。
washin さん、初めまして。コメントありがとうございます。
同じバスで乗車した単独行の方ですね。
稲村岩尾根では、チェーンスパイクのあとをしっかり辿らせていただきました。
踏み跡が分かれたときは、足跡を辿ればいいので、大変助かりました。
washin さんレコを拝見しましたが、あのルート状況で、
稜線を使って七ツ石山まで行かれるとは恐れ入りました。
私には、石尾根をそのまま雲取方面に向かうということは
想定もしていませんでした。ビックリの健脚です。
標高が高い分、固い雪だったでしょうね。
脛が痛くなるのもうなずけます。お疲れ様でした。
それにしても、雨氷のびっしり着いた枝には閉口しました。
これからも、楽しい山歩きをいたしましょう。
ありがとうございました。
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