紺碧の野伏ブルー&ピュアホワイト(野伏ヶ岳)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 09:07
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,030m
- 下り
- 1,031m
コースタイム
天候 | 雪のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
石徹白、白山中居神社駐車場(4-5台程度)。トイレあり、冬季でも使用できます。(感謝感謝です) この日は駐車場の気温が5時で-5℃、明け方は雪でうっすらと積雪あり。 【携帯電話の電波】 ドコモ:駐車場は電波届きます。 【駐車料金】 無料。 【駐車場までのアクセス】 白鳥ICを降りて国道156号を北上、県道314号線に分岐後石徹白方面へ。白山中居神社駐車場(4-5台程度)。トイレあり、冬季でも使用できます。(感謝感謝です) 白鳥IC〜白山中居神社駐車場まで約25辧5-60分程度。 県道314号線の桧峠前後は傾斜の強いカーブの連続、凍結・積雪時はかなり注意が必要です。基本2車線路ですが、途中狭い個所があります。この日は夜明け前に積雪あり、路面はうっすらとパウダーの積雪。2駆スタッドレスで何とか越えられました。日中晴れていたため夕方は一部凍結が残っていたものの路面はドライでした。この時期、念のためチェーンあったほうがいいと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 なし。事前に岐阜県警にメールで届出しました。 【コース状況】 <駐車場登山口〜和田山牧場跡> 雪降りの中スタート。駐車場から積雪あり。橋を3つ渡り林道へ。和田山牧場跡まで林道歩きと進行方向右側へのショートカットの繰り返し。ところどころトレースがあるのでルートは比較的わかりやすい。朝は気温が低く、雪が締まっていて踏み抜きせず歩きやすかったです。 <和田山牧場跡〜ダイレクト尾根始点> 和田山牧場は広大で見通しがきき、天候が良ければダイレクト尾根がはっきりと目視できます。逆にガスの日は怖いですね…。ダイレクト尾根への取りつきは池(雪に埋もれて見えませんが)の左側から入り、湿地帯を右側からUターンする形で回り込んで、ダイレクト尾根の始点へと向かいます。 Uターンせずにダイレクト尾根へとショートカットされる方もいらっしゃるみたいですが、かなりの急登なので始点まで回り込むことをお勧めします。 <ダイレクト尾根始点〜野伏ヶ岳> 始点からは山頂までほぼ直登。最初は緩やかな傾斜から始まり徐々に急勾配に。恐ろしく急勾配になる前にアイゼン・ピッケルを装備されることをお勧めします。急勾配・直登に突入するとアイゼン装備できる緩やかな場所がなく大変でした(笑) 稜線に出る手前に雪庇のような壁を突き破らなければならない箇所があり、急勾配・たまらない高度感の中の作業は結構怖かったです。この壁の近くにクラックがあるのでご注意を。 稜線に出ると一旦傾斜は緩みますが、山頂直下はかなりの急登で一部右側へ巻きながらトラバース気味に登りましたが、クラストしていてアイゼン・ピッケルを十分に効かせながら慎重に歩きました。滑ったら間違いなく谷まで滑落です・・・。 山頂からの360°の大展望は息をのむ絶景が広がっています!! |
その他周辺情報 | 【温泉】 県道314号線、桧峠に満天の湯があります。料金800円。駐車場は無料。露天風呂あり。近くにウィングヒルズ白鳥スキー場があり平日にもかかわらず結構混んでました。 ※平日は20:00まで営業。(入場は19:00まで) 【コンビニなど】 近辺にコンビニ等は全くありません。白鳥IC〜国道156号線沿いのコンビニで。 |
写真
やっぱり怖い〜
稜線からは壁に近づかないとダイレクト尾根が見えません。
壁の降り口はピンクリボンが目印です。降り口を間違えるとえらいことになりますのでご注意を。
降り口と思いきや林道入り口でした。
スキーのトレースがたくさんあるので、間違えて入るとえらい遠回りになります。
ショートカット下山路を探します。この位置からかなり左側になります。
装備
個人装備 |
スノーシュー
レインウェア
ツェルト
アルパインポール
アイゼン
ピッケル
防寒着
ファーストエイドキット
ストーブ・クッカー
非常食・水
GPS・地図・コンパス
ランプ・予備電池
|
---|
感想
厳冬期には近づけないと思っていた野伏ヶ岳へ。
今年は雪が少なく、自分の車でも登山口駐車場にたどり着くことができました。
白鳥ICを降りて、県道314号線に差し掛かったころから雪が深々と降り始め、路面が一瞬で真っ白なバウダー状態に。桧峠辺りは慎重に運転しました。
無事に白山中居神社駐車場に到着。するとすでに1台の車が。誰もいなかったので、暗闇の中スタートされたのか牧場跡でテン泊されたのか?結局、山行中誰一人とも会わなかったのでわかりませんでした。でも、2人分のトレースがあったので、スキーを担いで登られたのでしょう。
今日は必ず晴れると確信があったので、雪が降りしきる中スタート。
最初はしばらく林道歩きとショートカットの連続。何とも優しい空気感に包まれた雰囲気が感じ取れました。和田山牧場跡に到着すると広大な景色と展望が開けます。
ここからは大日ヶ岳や銚子ヶ峰・一・二・三ノ峰まできれいに見渡せました。和田山牧場跡を歩くだけでも楽しい雪山歩きが楽しめます。
正面に野伏ヶ岳が聳え立っています。ダイレクト尾根の急峻なルートがはっきりと目視できます。進行方向の正面の池の左側にルートをとり、左側に見えてくる湿地帯を大きくUターンする形でダイレクト尾根の始点に取りつきます。
ダイレクト尾根は最初は勾配が緩やかですが、徐々にきつくなってきます。樹林帯を抜ける辺りから勾配が常に急になりアイゼン装着ポイントがないので、その手前の緩やかな場所で休憩とアイゼン・ピッケルの装備をお勧めします。
稜線までの登りは長くきついです。スピードが出ないので時間がかかります。稜線手前の雪庇(壁)越えは慎重に。誤って滑るとおそらく停まりません・・・。近くにクラックもあります。
稜線に出るとものすごい展望が待っています。しかし、ここからも急峻な山頂までの登りが待っています。山頂直下の稜線はクラストしていて、傾斜もきついので山頂手前で少しだけルートを右へとり、山頂をトラバース気味に巻く感じでピッケル・アイゼンを効かせながら一歩一歩慎重に登ります。ここも滑ると恐らく停まりません・・。
怖い思いをしながら登った山頂からの360°の大展望は息をのむ絶景です。まさに紺碧の野伏ブルー&ホワイトを堪能できます。真っ白な白山連峰・経ヶ岳・赤兎・大長山・荒島岳・能郷白山・遠く伊吹山まで。東側には大日ヶ岳や遠く乗鞍や御嶽山まで見渡せます。ただ、風をしのげる場所がないので強風時はかなり寒いです。
下山時も稜線とダイレクト尾根の下りは気を抜けません。稜線からダイレクト尾根への降り口はピンクリボンが目印です。降り口を間違えると滑落の危険があるので注意が必要です。この日は風が強く、自分のトレースは下山時には消えていました。
誰にも会うことのない山行となりましたが、念願の野伏ブルー&ホワイトを堪能することができて、思い出に残る山行となりました。ただ、また登る機会があるときは他に登山者がいるときに登りたいと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
最高の天気でしたね。
白山と別山がドーンと迫る光景を私も見てみたいです。
厳冬期、超マイナーな山をよくぞお一人で!!
敬服いたします。
これからの残雪シーズンで行けないか、お気に入り登録させていただこうと思います。
yoshikun1 さん、こんばんは!
いつもありがとうございます!
私もいつもyoshikun1 さんのレコを楽しく拝見させていただいております。
この日は歩き始めに雪が深々と降っていましたが、牧場跡あたりから晴れてきて素晴らしい景色に出会うことができました。
ただ、この日はスキーを担いで登った方が3名ほどいらっしゃったみたいですが、山行中誰にも出会うことなく不安もありました。このような山域は土・日などの登山者が多い日か、誰かと一緒に登るべきだと思いました。反省です・・・。
これからぐんぐん気温が上がると、急勾配の尾根・稜線の雪質が心配です。稜線手前にクラックもありましたので雪崩や滑落の心配もありますので、行かれる際はくれぐれも気を付けて下さいね。
narimiyaさんらしい雪山登山ですね!
こんなに奥深い山に単独入山は怖いですね。
山頂からの眺めは、苦労した甲斐があったということでしょうか。
文字通り真っ白な白山や大長山、赤兎山もきれいです。
伊吹山まで望めるとは、よほどお天気が良かったようですね
素晴らしい景観を見せていただきました。
お疲れさまでした
☆私がフォローさせていただいているmypaceさんもスキーを担いで当日ここに来
られています。みなさん穴場的な山をよくご存じですね。
s_fujiwaraさん、こんばんは!
いつもありがとうございます!
確かに今回の山行は単独では危ないと感じました。
山行中、誰にも会うことなかったので不安も感じました。
mypaceさんも登れられたとのことで、レコを拝見しました。
また、自分よりも先に2人のスキーを担いで登られた様子でしたが、出会うことはなかったです。こういう山域は単独は危険ですね。反省です・・・。
尾根と稜線はかなりの急勾配で上り下りともに大変でしたが、その分展望は素晴らしいものでした!伊吹山から御嶽山まで綺麗に見えたときは感動もひとしおでした!!
◎ 超〜ニアミスでしたね! 丁度準備されてる時かな?にトイレへ行った者です。 頭の中が初めての場所と思いがけない大雪でプチパニックで声を掛け忘れました、、。
◎ 信じる者は救われる!ですね。 山頂での素晴らしい写真を見てると只只悔やまれます。(私には邪心が有ったのかな?) それにしても山の名前も良くご存知で来年の時に助かります。(良い所ですね来年はテント泊なども検討して満点の星を拝みたいですね)
◎ 余談ですが和田山牧場跡に10:00頃に到着した時に山頂を見ると2人の影が!帰ってパソコンで大きくすると板を担いでる方でした。 皆さん好きですね!?人の事言えませんが、、。 ^,^;
◎ 色々と参考に勉強に成るレコを有り難うございました! 素晴らしい展望を堪能されて疲れて無いでしょうが、お疲れ様でした! ^0^y
mypacさん、こんにちは!
コメントありがとうございます!
駐車場のトイレでお出会いした方なんですね!!
自分も声をかけさせてもらえばよかったです。
この日はスキーを担いだ方が2名いらっしゃったかと思うのですが、山行中結局誰にも出会わずにちょっと心細かったです。
下山時にダイレクト尾根に別のトレースと休憩された跡、スキーの跡がありましたので、他にも誰か登っておられたのかなあって思っておりましたが、mypaceさんだったんですね。
足にケガをされていたなら、無理をなさらなくて正解、勇気ある撤退だったと思います。ダイレクト尾根はどんどん強烈な傾斜になっていきますので・・・
牧場跡でテン泊すると最高でしょうね!
いつか、テン泊できるいいなあと思います。
mypaceさんもお疲れ様でした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する