ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 826124
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

ひたすらラッセル、赤岳真教寺尾根(敗退)

2016年03月12日(土) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
08:18
距離
10.8km
登り
1,234m
下り
1,236m

コースタイム

日帰り
山行
7:41
休憩
0:37
合計
8:18
7:20
19
たかね荘(スタート地点)
7:39
31
羽衣池
8:10
59
スキー場トップ
9:09
9:17
208
牛首山
12:45
13:02
85
鎖場手前
14:27
14:39
29
牛首山
15:08
19
スキー場トップ
15:27
11
15:38
たかね荘(ゴール地点)
天候 曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美しの森、たかね荘前の無料駐車場を利用
コース状況/
危険箇所等
・牛首山への登りでは足首からスネ程度のラッセル?。以前のトレース名残あり。
・扇山へ向かうと積雪はぐっと増え、ひざ下程度のラッセル。ときに腰まで埋没。ただし雪質は軽い。
・森林限界に近づくと雪質が重くなる。
・森林限界以降、2層の弱層が明確。3月に入ってからの気温、降雪の大きな変動の影響が顕著。上部鎖場手前まででは、雪崩れるほどの不安定さはないが、弱層破壊に伴うスリップに要注意。
羽衣池へ向けてスタート。雪がパラついています。
2016年03月12日 07:22撮影 by  SO-01G, Sony
1
3/12 7:22
羽衣池へ向けてスタート。雪がパラついています。
賽の河原。雪は足首程度。
2016年03月12日 08:14撮影 by  SO-01G, Sony
3/12 8:14
賽の河原。雪は足首程度。
牛首山。この先からぐっと積雪が増えます。ここまで一部に残っていたトレースも消えています。
2016年03月12日 09:10撮影 by  SO-01G, Sony
2
3/12 9:10
牛首山。この先からぐっと積雪が増えます。ここまで一部に残っていたトレースも消えています。
真教寺尾根上部へ向けてひたすらラッセル。樹林の背が低くなるにつれて雪が重くなり、一気にアイゼンが団子に。
2016年03月12日 10:41撮影 by  SO-01G, Sony
3/12 10:41
真教寺尾根上部へ向けてひたすらラッセル。樹林の背が低くなるにつれて雪が重くなり、一気にアイゼンが団子に。
登ってきた尾根。
2016年03月12日 10:42撮影 by  SO-01G, Sony
3/12 10:42
登ってきた尾根。
黙ってラッセル。
2016年03月12日 11:32撮影 by  SO-01G, Sony
3/12 11:32
黙ってラッセル。
自分のトレースのみ。
2016年03月12日 11:32撮影 by  SO-01G, Sony
1
3/12 11:32
自分のトレースのみ。
ようやく晴れ間が。天狗尾根の岩峰がくっきりと表れるが、風で雪煙が舞います。
2016年03月12日 11:40撮影 by  SO-01G, Sony
4
3/12 11:40
ようやく晴れ間が。天狗尾根の岩峰がくっきりと表れるが、風で雪煙が舞います。
いよいよ真教寺尾根の核心に近づく。赤岳頂上山荘の石積みが見えてます(奥中央、小さいですが)。
2016年03月12日 12:44撮影 by  SO-01G, Sony
3
3/12 12:44
いよいよ真教寺尾根の核心に近づく。赤岳頂上山荘の石積みが見えてます(奥中央、小さいですが)。
天狗の岩峰も足元に。
2016年03月12日 12:45撮影 by  SO-01G, Sony
3
3/12 12:45
天狗の岩峰も足元に。
野辺山方面。
2016年03月12日 12:45撮影 by  SO-01G, Sony
3/12 12:45
野辺山方面。
牛首山からかなり高度を上げました。
2016年03月12日 12:45撮影 by  SO-01G, Sony
2
3/12 12:45
牛首山からかなり高度を上げました。
稜線がだいぶ近づいてきました。
2016年03月12日 12:46撮影 by  SO-01G, Sony
3
3/12 12:46
稜線がだいぶ近づいてきました。
時間切れ、今日はここで敗退とします。もうすぐ鎖場の核心部。今の時期は鎖は出てなさそうです。
2016年03月12日 13:02撮影 by  SO-01G, Sony
5
3/12 13:02
時間切れ、今日はここで敗退とします。もうすぐ鎖場の核心部。今の時期は鎖は出てなさそうです。
自分で付けたトレースを引き返します。
2016年03月12日 13:02撮影 by  SO-01G, Sony
4
3/12 13:02
自分で付けたトレースを引き返します。
撮影機器:

感想

 今年は雪が少なく、真教寺尾根を日帰りできるチャンスかと思っていましたが、この数日かなりのの降雪があったようなので、敗退覚悟でトライすることにしました。3月に入ってから気温上昇と降雪が顕著で、積雪状態の不安定さが懸念され尾根上部は厳しいかもと予想して入山しました。

 朝起きると自宅ですでに雪。清里へ向けて国道141号高根町あたりでアラレ。時間調整していると編笠山方面に明るさがみられるので、入山することにしました。

 小雪がぱらつく中、美しの森駐車場を出発。賽の河原まではクルブシ程度の積雪で問題なし。ここから牛首山までは時にひざ下までのラッセル。しばらく前のトレースをうまく利用して体力消耗を図ります。

 牛首山から先、トレースが完全消滅。樹林帯でパウダーなのが救いですが、うっかりすると腰まで埋没し、一気にペースダウン。この時点で赤岳までは無理なのが明らかとなったので、上部鎖場の核心あたりを偵察できれば良しと歩を進めます。

 森林限界が近づくころアイゼンを装着しますが、同時に雪質も重くなり一気にダンゴに。下駄を履きつつ、次第に急となる尾根をひたすらラッセルします。目の前30cm位に雪面が来て、久々本格的なラッセルとなりました。

 尾根上部の鎖場よりちょっと手前まで登って(標高2700位)、今回は敗退とします。途中、ちょっとした岩場と草付きの急登では雪の状態がやや悪く久々にちょっとビビりました(^^)。下りも牛首山までは結構時間がかかり体力を消耗します。より効率的なトレースをつけておきましたが、明後日の雪でたぶん消えるでしょう。
---------------------------------------------------------------------------------------
 今回の山行では、特に森林限界において積雪層の変化を楽しめました。

1layer:湿り雪10cm前後、前日の降雪
2layer:やや氷板化しつつある層で数cmから10cmほどまで変化。
3layer:ややこしまり雪40cm、3/9の降雪か。
4layer:しまり雪、あるいはザラメ化?(直接観察はせず)

 このところの気象状況から3-4layer間の弱層は予想していましたが、尾根上部で雪崩を誘発するほどの不安定さはありません。この2日間ほどの積雪による2layerの弱層のほうが不安定で、ハンドテストをすると雪面を30cm径の円に切っただけで力を加えることなく崩れました。上載積雪量が少なく崩れても一気に雪崩れるような状況ではなかったですが、アイゼンダンゴによる影響も含めスリップしやすい状況でした。
 たまには雪と会話を楽しむのも良いですね。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:524人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら