ひたすらラッセル、赤岳真教寺尾根(敗退)
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- GPS
- 08:18
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,234m
- 下り
- 1,236m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 8:18
天候 | 曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・牛首山への登りでは足首からスネ程度のラッセル?。以前のトレース名残あり。 ・扇山へ向かうと積雪はぐっと増え、ひざ下程度のラッセル。ときに腰まで埋没。ただし雪質は軽い。 ・森林限界に近づくと雪質が重くなる。 ・森林限界以降、2層の弱層が明確。3月に入ってからの気温、降雪の大きな変動の影響が顕著。上部鎖場手前まででは、雪崩れるほどの不安定さはないが、弱層破壊に伴うスリップに要注意。 |
写真
感想
今年は雪が少なく、真教寺尾根を日帰りできるチャンスかと思っていましたが、この数日かなりのの降雪があったようなので、敗退覚悟でトライすることにしました。3月に入ってから気温上昇と降雪が顕著で、積雪状態の不安定さが懸念され尾根上部は厳しいかもと予想して入山しました。
朝起きると自宅ですでに雪。清里へ向けて国道141号高根町あたりでアラレ。時間調整していると編笠山方面に明るさがみられるので、入山することにしました。
小雪がぱらつく中、美しの森駐車場を出発。賽の河原まではクルブシ程度の積雪で問題なし。ここから牛首山までは時にひざ下までのラッセル。しばらく前のトレースをうまく利用して体力消耗を図ります。
牛首山から先、トレースが完全消滅。樹林帯でパウダーなのが救いですが、うっかりすると腰まで埋没し、一気にペースダウン。この時点で赤岳までは無理なのが明らかとなったので、上部鎖場の核心あたりを偵察できれば良しと歩を進めます。
森林限界が近づくころアイゼンを装着しますが、同時に雪質も重くなり一気にダンゴに。下駄を履きつつ、次第に急となる尾根をひたすらラッセルします。目の前30cm位に雪面が来て、久々本格的なラッセルとなりました。
尾根上部の鎖場よりちょっと手前まで登って(標高2700位)、今回は敗退とします。途中、ちょっとした岩場と草付きの急登では雪の状態がやや悪く久々にちょっとビビりました(^^)。下りも牛首山までは結構時間がかかり体力を消耗します。より効率的なトレースをつけておきましたが、明後日の雪でたぶん消えるでしょう。
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今回の山行では、特に森林限界において積雪層の変化を楽しめました。
1layer:湿り雪10cm前後、前日の降雪
2layer:やや氷板化しつつある層で数cmから10cmほどまで変化。
3layer:ややこしまり雪40cm、3/9の降雪か。
4layer:しまり雪、あるいはザラメ化?(直接観察はせず)
このところの気象状況から3-4layer間の弱層は予想していましたが、尾根上部で雪崩を誘発するほどの不安定さはありません。この2日間ほどの積雪による2layerの弱層のほうが不安定で、ハンドテストをすると雪面を30cm径の円に切っただけで力を加えることなく崩れました。上載積雪量が少なく崩れても一気に雪崩れるような状況ではなかったですが、アイゼンダンゴによる影響も含めスリップしやすい状況でした。
たまには雪と会話を楽しむのも良いですね。
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