南面白山で冬の尻尾を捕まえた
- GPS
- 06:42
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,147m
- 下り
- 1,130m
コースタイム
- 山行
- 5:41
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:41
天候 | 曇り/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口から尾根に乗った後のトラバースは雪が残っていて要注意。 ■トラバース後の谷地形の急登は雪質によりアイゼンとピッケルが必要。 この日は気温が下がり硬く締まった雪だったのでアイゼン必携。 |
写真
感想
前日の番城山の疲れが残るこの日、積雪期にそのピークを踏みたいと思っていた南面白山へ出かけた。天童高原に車を止めて一旦面白山高原駅に下り、ゲレンデを上がって登山口から南面白山をピストンして、天童高原に登り返すというプランだが、疲れた最後に天童高原までの標高差250mの登りでとどめを刺されるというハードコースなのだ。この最後の登りにずっと二の足を踏んでいたのだが、ここで行かないと冬色の南面白山はまた来シーズンに持ち越しになってしまう。寒気が入り風は冷たいが、天気は午後に向かって良くなるようだし、思い切って実行に移すことにした。
天童高原はもう雪が少なくなり、ゲレンデは一部オープンといった感じ。路面が出ている道を辿り、キャンプ場の所から面白山駅へ下る遊歩道に入った。一部に残るがほとんど道に雪はない。林道に下り立ち面白山駅に出る。ここでトイレを済ませ面白山のゲレンデ跡を登る。ゲレンデの下の方はもう雪がまばらに残る程度。中腹に上がると雪が出てきたが、雪面に残る1本の足跡を利用させてもらいサクサク進む。雪は締まっていてさほど沈まないのだが、それでもトレースを辿ると楽できる。ゲレンデトップに上がると左手に南面白山の登山口。ここから尾根に乗り少し進むと、雪が付いていたら直登しようと思っていたトラバースポイントに着いた。
尾根を辿った先の急斜面に雪は全くなく、その上はどうなっているのか分からなかった。積雪期限定のこの尾根を辿って山頂に行きたかったのだが、来る時期が遅すぎたようだ。もう3月も下旬だし、今年は雪が少なかったしね。でもこの50mをクリアすれば雪面が現れる気がして、少し登ってみることに。急斜面の途中でアイゼンを付けるの無理なので、ここでアイゼンを着けピッケルを持った。20m位登ってみたが、藪が煩くて結局断念。元の地点に戻ってトラバース道へ向かった。
トラバース道は雪と岩のミックス状態で雪は固い。雪面にはアイゼン無しの足跡が残されていたが、蹴り込めるくらい雪が柔らかければ良いが、この日の雪質ではアイゼンが無ければ滑落のリスクが高いと思った。トラバースが終わって左手に続く沢筋を急登する。この急斜面の始まりで先の足跡は引き返したようだった。硬く締まった雪にアイゼンが心地良く効いてグングン高度が上がる。途中から夏道のテープと別れ真っ直ぐ尾根へ乗り上げた。尾根を渡る風は冷たく、青空に真っ白い木々。北面白山方面も真っ白だ。ここにはまだ冬が残っていた。
トレースのない真っ新の雪面を1歩づつ。素晴らしい世界だ。そして後ろにもう高い所がない場所へ飛び出す。山頂だ。大東岳が真っ白い姿で目の前に鎮座している。お椀を返したようなP1216と小東岳。仙台神室、山形神室と稜線が続いて行く。蔵王方面は霞んでハッキリ見えない。昨年5月に歩いた北面白山へと続く縦走路が確認できる。辿った先の北面白山も真っ白く装っている。
ひとしきり眺望を楽しんで下山開始。下りは登りに使った尾根を早めに離れ真っ直ぐトラバースポイントへ向かう。調子に乗って下っていて10mほどこのポイントを過ぎてしまいちょっと登り返し。トラバースをこなしてアイゼンを外しピッケルからストックに持ち替える。右下にゲレンデが見えてきたのでショートカット。あとはゲレンデをひたすら下る。
面白山高原駅からは辛い辛い天童高原までの登り。途中から遊歩道を離れ、林道歩きで天童高原のゲレンデに出た。遊歩道をそのまま辿るよりも眺望が良く少し楽できたかも。あとは駐車場目指してゲレンデを斜めに下り車に戻った。
山雑誌で"秋の尻尾"という文字を見たことがあるが、まさに南面白山で冬の尻尾を捕まえたと言った感じだった。最後は青空の下、大満足の山行となった。(容量超過で写真が10枚ほどアップロードできなかったので、尻切れトンボになってしまった)
(TONO)
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